雛壇芸人、ひな壇芸人(ひなだんげいにん)とは、数名以上のゲストが集まるテレビのトーク番組バラエティ番組において、準レギュラーあるいはそれに類する頻度で出演するお笑い芸人のことを指す。複数段になっている雛壇の後方に座る事が多いため、この名称がつけられた。
「にぎやかし」とも言われ、同義語に「がや」などがある[1]。
目次
1 概要
2 由来
3 現状
4 種類
5 小技
6 主な雛壇芸人
7 参考文献・出典
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トーク番組を中心としたバラエティ番組に欠かせない、重要な脇役である。邪魔にならないように笑いを取って番組を盛り上げたり、ときには司会者の進行をスムーズに促して番組の手助けも行ったりする(具体的には小技を参照)。
今田耕司、東野幸治は雛壇芸人のお手本的存在といわれている[2]が、自らのレギュラー、司会などを多く持っており、すでに雛壇芸人の域を超えているといえる。関根勤、ラサール石井、渡辺正行などのベテラン芸人は雛壇の前列に座る事が多いため、雛壇芸人ではない。だが番組のゲスト出演が多く、番組での役割が雛壇芸人とほぼ同じであることから、雛壇芸人に近いスタンスであるともいえる。
番組の補佐役という観点から「アシスト芸人」と呼ばれることもある。TBS系列で2008年9月10日に放映された特別番組『芸能界特別授業! 私はこうして生き残りました!』では、アシスト芸人の代表例として勝俣州和が紹介された。
テレビ番組において雛壇が多用されるようになるのは1985年4月に始まった『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の頃からで、メインキャストの左右と上段にサブキャストが座り、VTR明け等のトークで掛け合いをするスタイルが定着したあたりからである。しかし当時は単に「雛壇状」に出演者席が配置されていたに過ぎず、「雛壇芸人」という概念もなかった。
元々「雛壇芸人」という言葉は無かったが、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系列)にて土田晃之が自分達のような芸人を紹介する際「僕らみたいな、二段、三段の隅っこに座る芸人いるじゃないですか?」という説明をしてる時、明石家さんまの「お前、そこ雛壇みたいやな。」という一言がきっかけである。その時点では「土田、お前雛人形や!」などといじられるに留まった。その後、土田が他の番組で「僕らのような雛壇のようなところに座っている芸人」という説明になり、次第に簡略化され「雛壇芸人」という言葉が生まれた。 この時、土田は今田耕司と東野幸治の発言を手本にしていた事を明かしている。
『雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーク!』(テレビ朝日系列)2006年3月20日放送回で、品川祐(品川庄司)がプロデュースした企画『ひな壇芸人』が放送された。内容は、雛壇芸人を集めて雛壇芸人ならではの技術について解説するといったものであった。この企画に対しての視聴者の反響は大きく、この回の放送以降多くのメディアに取り上げられ、「雛壇芸人」というジャンルが名称と共に広く知られるようになった。
『雛壇芸人』というジャンルが一般に知られるようになって以降、若手だけでなく中堅でそれまでリポーターなどで活躍していた芸人の中でも話術に定評のある芸人や、滑ってもわかりやすいキャラクター、一発ギャグを持っている芸人など、雛壇芸人としての出演が多くなっている。もともと雛壇は若手芸人の指定席ともいえたが、近年「雛壇芸人」と呼ばれる専門の技術を持った中堅クラスの芸人が台頭してきたために、若手芸人のチャンスが激減している。若手芸人はネタ見せ番組やリポーターなどで活躍してからようやく出演者として雛壇に座ることができるため、雛壇はバラエティに向いているかを試される「登竜門」と化しつつある。
このような大きな時代の流れから、水道橋博士(浅草キッド)は「99%の芸人はトーク番組の司会のチャンスより雛壇芸人のチャンスが先に来るのだから、本当は司会進行のスキルより先に雛壇芸人のスキルを磨かないとまず売れない。なのにみんな1%(司会)の方ばかり見てしまう」と重要性を説いている[3]。また、品川祐は「雛壇から早く上(司会)に行きたいのが本音。しかし雛壇で経験を積むうちにディレクター的な視点から番組を見られる様になった。カンペの指示が届かない所に自分のようなのが1人いると、司会者の方に『助かった』と喜んでもらえる」と発言した[4]。
雛壇での役割が評価された者が、レギュラー番組での司会、進行役や冠番組を持つケースもある。その例としては東野幸治、今田耕司などがいる。
品川庄司の品川祐は、雛壇芸人は以下の2種類に分けられるとしている[4]。
裏回し型
『裏回し』とは、「司会者が振った話題を雛壇にいるゲスト同士で回して盛り上げる」という技術を指し[5]、そのような技術に長けている雛壇芸人がこの類に入る。司会者やゲストに話題を振ったりツッコミを入れたりと、バラエティ慣れしていなかったり緊張している俳優やタレントが話しやすくなるような雰囲気作りをする。司会者が直接話しかけると目立つ為、自然な進行が求められる。
天然・自由演技型
司会者が笑いを取りにいく際に必要とされる、いわゆる“いじられ役”である。
雛壇芸人として成功するために、多くのお笑い芸人は小手先のテクニックを用いる。
上記で示すとおり「裏回し型」の雛壇芸人は、自然な進行を促す。たとえば、芸人の司会者は自身が笑いを取りに行くことが多いので雛壇芸人は司会者にネタを振る程度でいいが、アナウンサーなどのお笑い系ではない者が司会をする場合は、フリートークに慣れていない司会者の代わりに雛壇芸人が共演中のタレントに話を振ることが多い[6]。