降下猟兵

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降下猟兵(ノルマンディーの戦いにて)

降下猟兵(こうかりょうへい、:  ⇒Fallschirmjagerヘルプファイル))は、ドイツにおける空挺兵の名称。原語のFallschirmは落下傘(パラシュート)、Jagerは猟兵(軽歩兵)を意味し、自国以外の空挺兵を指す場合にも用いられる。『降下猟兵』という翻訳は、「猟師」の意味も持つ「イェーガー」をそのまま反映させたものであり、通常は『空挺歩兵』と翻訳するのが妥当である、という意見もある。ナチス・ドイツの降下猟兵は第二次世界大戦において初めて大規模な降下作戦を行った部隊であり、その存在した全期間において、司令官はクルト・シュトゥデントであった。
目次

1 歴史

2 作戦

3 装備

4 ドイツ空軍降下猟兵部隊

4.1 大規模部隊

4.2 降下猟兵師団

4.3 旅団および連隊


5 他の落下傘部隊

6 現代のドイツ連邦軍における降下猟兵

7 関連項目

8 脚注

9 外部リンク

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歴史

1936年1月29日にシュテンダール( ⇒de:Flugplatz_Stendal-Borstel)において24人の訓練生からなるドイツ軍初の空挺訓練課程が開設されて以降、第二次世界大戦終結までにドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)にはさまざまな空挺(降下猟兵)部隊が編制された。イギリスイギリス連邦アメリカとは異なり、ドイツの空挺兵は、僅かな例外を除いてドイツ陸軍ではなく空軍の管轄下にあった。開戦当初は数個の降下猟兵大隊だけであった戦力は、その後3個降下猟兵連隊に支援火器および航空機を加えた師団規模にまで拡大した。これが第7航空師団(のちの第1降下猟兵師団)である。

1940年4月9日、降下猟兵部隊はデンマーク侵攻において最初の降下作戦を行った。早朝、彼らはオールボー空港を攻撃、占領した。同空港はのちのノルウェー侵攻において、ドイツ空軍の燃料補給基地として重要な役割を担うことになる。また同じ攻撃でオールボー周辺の複数のも占拠した。この日はマスネード( ⇒Masnedo)要塞攻撃など、デンマーク国内で他にも降下作戦が行われた。

敵との交戦があった初めての空挺攻撃はヴェーゼル演習作戦初期、ノルウェー・スタヴァンゲル近くのソラ空港を奪取した際である。それに続くノルウェー戦では降下猟兵最初の敗北もあった。1940年4月14日、1個中隊がドンボス( ⇒Dombas)の村と鉄道ジャンクションに降下、ノルウェー陸軍により撃破された(ドンボスの戦い)。[1]

後には第7航空師団の降下猟兵が再編成され、新たな空軍エリート歩兵師団群の中核となった。これらの師団には第1降下猟兵師団から順に数字が振られた。各師団は自動車化歩兵師団としての編成と装備を受け、西部戦線において時に(敵攻勢に対する)「火消し部隊」の役回りを担うことがあった。その構成部隊は、戦場では師団から分離した臨時の戦闘団編成であったり、寄せ集めの部隊や装備で編成されることもあった。これらの部隊はドイツ軍の慣習のとおり、たとえばフランス戦時の「エルトマン集団」、北アフリカのラムケ降下猟兵旅団(Fallschirmjager-Brigade Ramcke)といったように指揮官の名前で呼ばれた。

1944年中期以降、降下猟兵は戦況の変化から降下訓練を行わないようになったが、一種の敬称として「降下猟兵」という呼称はそのまま使われた。戦争末期には降下猟兵師団は12個以上に増え、当然数字の大きい師団では質が低下していた。これら師団の中で、第9降下猟兵師団は第二次世界大戦中にドイツで創設された最後の降下猟兵師団となった。この師団は1945年4月ベルリンの戦い中に壊滅した(同じ空軍所属でも、これらの降下猟兵師団とドイツ空軍野戦師団とを混同してはならない。野戦師団は、ドイツ空軍の余剰人員で創設された、編成・運用ともに貧弱な軽歩兵師団である)。

54,449人以上の降下猟兵が戦死し、8,000人以上が戦闘中行方不明となっている。[要出典]


作戦クレタ島の戦いにて、Ju52から降下する降下猟兵(1941年5月

降下猟兵は、1940年の降下作戦によるエバン・エマール要塞の占領、北欧侵攻(ヴェーゼル演習作戦)における降下作戦、1944年のモンテ・カッシーノの戦いノルマンディー上陸作戦におけるカランタン防衛戦(テレビドラマ『バンド・オブ・ブラザース』に描かれた)など、多くの有名な戦闘に参加している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki