阿武隈高地(あぶくまこうち)は、福島県東部を中心として宮城県から茨城県にかけて跨る山地。阿武隈山地(あぶくまさんち)・阿武隈山脈(あぶくまさんみゃく)とも呼ばれる。石川町より見る阿武隈高地(2006年06月撮影)阿武隈高地南部棚倉町近辺(2006年06月撮影)
目次
1 概要・地勢
2 気候
3 主な山
4 主な河川
5 鍾乳洞
6 植生
7 産業
8 交通
9 脚注
10 外部リンク
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阿武隈川を中心とする福島県中通りと太平洋沿岸の浜通りとの間の山地を指し、宮城県南部の阿武隈川右岸山地から茨城県の久慈川左岸山地に至る、阿武隈川・久慈川・太平洋に囲まれた紡錘形をした比較的なだらかな山地である。
山容は隆起準平原で北上山地と同様に高地部は全体的に比較的なだらかな地形が続く。阿武隈高地は海底で堆積した大変古い地層が隆起して陸地となり、はじめはアルプスのような大山脈だったと考えられるが、その後の長年の浸食作用で老年期のなだらかな地形となり、さらに隆起が進み隆起準平原となったと考えられる。阿武隈高地には侵食による残丘である硬い地質の独立峰が各所に残る。阿武隈高地中央部から西部のなだらかな山容とは対照的に阿武隈高地東部は、更なる隆起と再侵食により深い渓谷を刻む川も多く、阿武隈高地を西から東に抜ける道路の多くは、隆起した高地東部の「畑川断層」・「双葉断層」など断層による断崖状の壁面の急勾配を下っていく。[1]阿武隈高地がかつて海底にあったことを物語るものに田村市のあぶくま洞などの鍾乳洞、いわき市のアンモナイト、フタバスズキリュウなどの化石産出地などがある。
阿武隈高地は活断層調査結果などより比較的安定な地盤と考えられ、また従来地震による被害の少ない地域でもある。
全般には温暖な太平洋側気候として扱われ、日本海側気候の影響を受ける阿武隈川以西の奥羽山脈側より降雪量も少ない。また阿武隈山地の西側は年平均降水量も1,100mmから1,300mmと東北地方では少ない方である。太平洋側は阿武隈川側に比較して冬は温暖で夏は涼しいが、標高の高い地域は冬は寒さが厳しく、夏はやませの影響で冷害となることも多い。[2]
主な山
大滝根山 1193m 阿武隈山地最高峰
日山 1057m 富士山が見える一番距離が離れた北側の山 阿武隈山地で2番目に高い山
(八溝山 1022m 茨城県最高峰 ※)
以上1000m峰
北より
三門山 205m
四方山 274m
鹿狼山 430m
霊山 805m
女神山 599m
花塚山 918m
木幡山 666m
口太山 843m
日山(天王山) 1057m
五十人山 883m
鎌倉岳(常葉)967m
大鷹鳥谷山 794m
高柴山 884m
大滝根山 1192m
宇津峰山 677m
蓬田岳 952m
二ッ箭山 709m
鎌倉岳(竹貫)670m
檜山 510m
(八溝山 1022m ※)
(高笹山 922m)
和尚山 804m
花園山 798m
竪破山 658m
男体山(奥久慈男体山) 654m
神峰山 598m
高鈴山 623m
(高峰 520m)
(雨巻山 533m)
※注--八溝山については近年「独立した八溝山系」とする見解が主流となっている。八溝山系の山は()付きで示す。
出典
山と渓谷社・分県登山ガイド 宮城県/福島県/茨城県の山。/ISBN4-635-02163-7/4-635-02166-1/4-635-02167-X歴史春秋社・福島の山ベスト50。/ISBN4-89757-176-6
主な河川
阿武隈川
宇多川
真野川
新田川
太田川
請戸川
熊川
木戸川
夏井川
鮫川
大滝根川
北須川