錦市場(にしき いちば)は、京都市街ほぼ中央に位置する錦小路通のうち「寺町通 - 高倉通」間の商店街で、魚・京野菜などの生鮮食材や、乾物・漬物・おばんざい(京都言葉で日常の惣菜)などの加工食品を商う老舗・専門店が集まる市場。京都独特の食材は、ほぼここで揃う。
目次
1 概要
2 友好提携市場
3 ギャラリー
4 註
5 文献
6 外部リンク
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400年の歴史を持ち、京都市民からは「にしき」という愛称で呼び親しまれ、「京の台所」として地元の市民はもとより、新京極商店街や寺町京極商店街とともに、観光客や修学旅行生も訪れる観光名所として活気のある市場として賑わう。
スーパーマーケットや百貨店と違い、ここでは新鮮な旬の食材の品質のよさや豊富な品揃えが支持されて市民生活と密着しているところが最大の特徴となっている。そのため価格を高めに設定する店もあるが、高品質や豊富さから「ほんまもん」(本物)を扱っていると信頼し、納得する市民は少なくない。他地域で「錦市場」を銘打つ店が増え、品質を維持するためにも京都府内の商店街で初めて「錦市場」の商標登録を取得している[1]。一方、臨時に「にしき」と銘打った食品コーナーを設ける百貨店も登場している。漬物店
京都の目抜き通り四条通の一本北の錦小路通に位置し、赤緑黄の色鮮やかなアーケードにおおわれた石畳の道の距離は、東西390メートル。商店街振興組合に所属する店は約130店舗、道幅は3.2 - 5メートル、道に迫り出して商品や商品棚を並べる店舗が少なくなく実際はもっと狭い。東の端は、新京極と交差し、その先に錦天満宮がある。
ここで業務用の食材を仕入れる割烹、料亭、旅館なども多く[2]、一般向けには京都名物の鱧など鮮魚を扱う店が20店舗以上と一番多い。そのほか伝統野菜とも呼ばれる京野菜、京漬物・豆腐や湯葉・麩・鰻・佃煮・蒲鉾・干物・乾物などから茶・菓子・パン・寿司まで京料理の食材はほとんどここで揃うといっても過言ではない。生マグロのヅケ
豆乳ソフトクリームや豆乳ドーナツ[3]、あるいはマグロのヅケ串[4]などあまり見かけないものも売られ、また試食品を出す店もあり[5]食べ歩きする人も少なくない。さらに茶房を出店しておむすびを供する米屋や[6]定食を供する八百屋[7]、カウンターで焼きたての牡蠣を供する魚屋など、市場内で飲食を楽しむこともできる[8][9]。
年の暮れには正月用の食材を求める客であふれ、上野のアメ横同様の混雑となる。店舗の営業時間は、店にもよるが、おおむね午前九時から午後五時までが目安となっている。水曜日と日曜日に休業する店が多い。
友好提携市場フィレンツェ中央市場のパスタ・乾物屋。拡大すると日本語の品名表記が見える
2006年11月3日、同市場商店街振興組合はイタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ市公設の中央市場( ⇒Mercato Centrale。通称: サン・ロレンツォ市場[10][11][12][13][14])と知名度向上、観光客誘致、および相互理解を目的に友好提携を結んだ。1965年以来フィレンツェ市は京都市の姉妹都市で、四十周年を記念して始めた「錦市場でフィレンツェ・トスカーナを捜そう」(2005年1月 - )などのイベントを通じ、錦市場がフィレンツェと食文化交流を続けてきた成果の一つである。イタリア発祥の「スローフード運動」に学ぶことも目的の一つとなっている[15]。友好提携締結の翌2007年の4月24日から26日にかけて中央市場関係者を招いて同市場内でフィレンツェ市の食材を紹介するイベントを開き、近隣のイタリア料理店の協力をえて関連ブース四店を開設、無料のワイン試飲やトスカーナ伝統料理の試食を通しフィレンツェの食文化を紹介した[16]。