鉄道路線の名称(てつどうろせんのめいしょう)では、鉄道路線につけられる名称について記す。
目次
1 正式な路線名の付け方
1.1 国鉄・JR
1.2 私鉄
1.3 地下鉄
2 路線の系統名称・愛称
3 関連項目
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国鉄時代における路線の名称は、1909年に制定された「国有鉄道線路名称」を元にしていた。国鉄分割民営化後は、各社が各々に定めた「線路名称」に規定されている物が使われている。
路線の命名法は、概ね以下のように分類できる。
鉄道路線に並行する街道の名称をつける - 東海道本線・山陽本線・山陰本線など
起点と終点、または経由地にある駅名、令制国名、かつての行政区分名、広域地名、都市名などを組み合わせる - 太多線・両毛線・信越本線・仙山線など
起点、終端、経由地の駅名、令制国名、かつての行政区分名、広域地名、都市名などをそのままつける - 只見線・関西本線・相模線・横浜線・高崎線など
路線の性格から命名 - 大阪環状線・中央本線・JR東西線・参宮線など
なお、「国有鉄道線路名称」においては地域ごとの区分のため、ある程度の路線をまとめて「〜線の部」としており、その代表となる路線には「山陽線の部」においては「山陽本線」といったように、「〜本線」という名を与えていた。但し、磐越線の部のように「〜本線」が存在しない部もあった。更に民営化後、JR四国では「〜本線」を廃して全て「〜線」に改称している(予讃本線→予讃線など)。
建設に際し、南北ないし東西の両方向から将来結ぶ事を目的に路線が建設された場合には、「〜北線」・「〜東線」などの名が一時的に付けられ、後に「〜線」と改称する場合が多いが、その建設が途中で中断してしまった場合などで、越美北線などのように「〜(方向)線」がついたままになってしまっている例も見られる。但し、磐越東線や陸羽西線のように予定線が完成した場合でも、区分のためあえて「〜(方向)線」をつけていることもある。また方角こそついていないが、建設予定区間が未成線になってしまった場合や、路線の一部区間が廃止されたことで、命名の元となる地を通らなくなってしまった場合でも、路線名を存置している例もある(名松線・札沼線・片町線など)。
複数の地名から一文字ずつを組み合わせて路線名とする場合、実際の読み方にかかわりなくどちらも音読みとするのが原則である。ただし、現在営業中の路線では米坂線と大糸線が両文字とも訓読みとなっている。過去の国鉄路線では、木原線・峰豊(みねとよ)線(のち宮津線に編入)がやはり両文字とも訓読み、岡多線は訓・音の湯桶読みであった。
私鉄においても、概ね上記の方法で路線名をつけ、代表的な路線には「〜本線」と命名することが多い。その会社の路線網の中枢となる1本の路線に、ただ単に「本線」あるいは「社名+本線」と命名する例もある(京急の本線、京阪本線など)。また近鉄のように「本線」を使わない会社もある。
路線が1本しかない私鉄の場合は、正式な路線名が与えられていないこともある(江ノ島電鉄など)。
地下鉄の路線は、建設計画段階においては路線に一連の「1号線」・「2号線」…のような番号による線名を付しており、この番号が開業後も各都市における路線の呼称として引き続き使用されることがある。一方、各都市おいてはこのような番号による名称と別に路線名を定められることが一般的であり、各路線の正式な、あるいは一般的な線名呼称と、番号による呼称とは必ずしも同一でない(例えば、名古屋市の地下鉄「第4号線」が、愛称の「名城線」など)。
このほか、他の国では路線番号をそのまま一般に使用する例も多い(例えば、パリ地下鉄、韓国の地下鉄など)。
鉄道路線には、正式な名称以外に運転系統名や愛称をつける事もある。代表的なのは京浜東北線や埼京線で、これらにおいては一般の案内において系統名のみが使用されるため、正式な赤羽線などといった名称が余り利用者に認知されていないといった事にもなっている。また山手線のように、正式な「線路名称」に定められた路線名であっても、別の線区(東海道本線・東北本線)に乗り入れるため、部分的には系統名称としての意味を持つものもある。
なお国鉄分割民営化後、JR各社では各路線に様々な系統名称・愛称をつける例が増えている。目的としては、
運転系統の実情に合わせ誤解を防ぐため - JR京都線(東海道本線)、宇都宮線(東北本線)など。