鉄道模型(てつどうもけい)は、一定の縮尺・軌間による鉄道車輌・線路の模型をいう。その初期においては、ブリキ製の玩具との境界はあいまいであるが、次第に決められた縮尺・軌間によって製作して、コレクションしたり線路上を走行させて鉄道の情景を楽しむための規格が定められるようになった。イギリス、アメリカ、ドイツ各地域でそれぞれに統一規格と呼べるものが存在する。
鉄道模型を走行させるための運転設備をレイアウト(Layout)と言うが、詳細についてはレイアウト (鉄道模型)の項を参照。
目次
1 概要
2 規格
2.1 鉄道模型のゲージ
2.2 ナローゲージ
2.3 ファインとコース
2.4 鉄道模型のスケール
2.5 ティンプレート
3 鉄道模型の制御方式
3.1 交流方式
3.2 直流方式
3.3 多重制御方式
4 鉄道模型の駆動方式
4.1 蒸気によるもの
4.2 電気モータによるもの
5 主な鉄道模型メーカー
6 関連項目
7 外部リンク
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指先でつまめるようなサイズのものから、実物の数分の一で、乗用台車を牽引して跨って乗れる程度のものまでを一般的に鉄道模型と呼び、高価な趣味から一般に普及するにつれて、庶民の住宅事情を反映して、小縮尺の模型がより普及する傾向にある。 遊戯施設などで標準的な鉄道の1/3サイズで製作され、客車の内部に乗車できるもの(英国:ロムニー鉄道、日本:伊豆修善寺虹の郷)や、車輌の実物大試作モックアップなども模型的ではあるが、一般的にはこれらを鉄道模型とは言わない。
規格の遵守と、より精密に忠実に模型化する面での制約から、どのような縮尺で製作するべきかという、ゲージ・スケール論争という議論もひんぱんに繰り返され、宗教の教学論争に近い様相を呈する場合もある。 海外では標準軌の鉄道が一般的であるのに対し、日本の鉄道では狭軌が一般的であるので、同一の縮尺で模型化するとレールの幅と車輪の幅が異なってしまい、海外の鉄道模型と日本の鉄道模型を同じゲージのレールの上で混在させて走らせることができない。同一国内でも、日本の新幹線(と一部私鉄線)や在来線のように異なる軌幅の鉄道が存在する場合には同じ問題が生じる。これは鉄道模型の愛好者にとって非常に大きな問題であった。
これを解決するために、車輪の幅が同一になるように、縮尺を少しずつ変えて模型化することが行なわれている。 しかし、この解決方法は、標準軌の模型列車に対する狭軌の模型列車の大きさの比が、実際の鉄道に比べて大きくなり、リアルさを損なうという欠点がある。
すなわちゲージの違いには目をつぶり、縮尺を調整して車体の見かけ上の大きさをそろえるという方法は、経済的に貧しい状況ではそれなりの説得力があったが、現在のようにスケール通りに各種のナローゲージが成立できるようになると愛好者の全員を満足させられなくなるのは当然である。
この問題については業界を巻き込んでの大論争に発展したが、結局のところ「趣味の違い」でしかなく、諸外国の実例とは異なる次元の論争に過ぎない。日本ではもっぱら車両コレクターが多いので、例えば1/80、16.5mmのコレクターが1/87,12mm車両を集め始めてもさほどの問題を生じない。必要に応じて、模型鉄道クラブあるいはクラブの連合体を単位に規格の統一を図っているのが実情である。
現在では鉄道線路を構成する2本のレールの頭部の内側の距離を表す。当初はレール中心で表されていたが、一部のライブスチームでは深刻な問題となる(例えば、日本の5インチゲージとアメリカの5インチゲージは軌間が異なる)。
実物を縮尺するとゲージは好きなように決められるはずだが、実際にはある程度の数の軌間に集約される。なるべく既存のゲージを採用すれば、車輪、線路が既製品より流用できるからである。
日本での採用が多いものでは、軌間が広いものから1番ゲージ(45mm)、Oゲージ(32mm)、HOゲージ(16.5mm)、Nゲージ(9mm)、Zゲージ(6.5mm)がある。さらに各ナローゲージが複数ある。他にライブスチームでは1番(45mm)、5インチ(127mm)、3インチ半(89mm)が盛んである。
45mmゲージ
1番ゲージ1/32・1/30.5、45mm(実際には44.5mm)ゲージで専ら観賞用や、ライブスチームに用いられる。
Gゲージドイツのレーマンの製品を端緒とする庭園鉄道向けのゲージ、1番ゲージと軌間は同じだが、こちらは(現)2番ゲージのナローゲージであり、スケールは1/20.3、1/22.5、1/24を主に用いる。(各社によって異なる。)現在では市場の将来性に気づいたBachmannやAristo Craft、Hartland Locomotive Works等も製品を供給している。全体的にデフォルメされており(ショーティー)やや玩具的だが、根強い愛好家がいて活動は近年、盛んになりつつある。
35mmゲージ
戦前、日本型を再現する為に採用されていた。戦後、モータの小型化、0番、16番の普及により衰退する。戦前、山北氏が秀作EF53を作った。現在では幻のゲージ。縮尺は1/30を用い、規格的には1番ゲージの国鉄(JR)軌間に相当する。
32mmゲージ
Oゲージ欧州型は1/45、米国型は1/48、イギリス型は1/43.5、日本型は1/45、蒸気機関車は1/43