鉄道安全考動館(てつどうあんぜんこうどうかん)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の事故資料展示施設である。大阪府吹田市のJR西日本社員研修センターに、福知山線事故の風化防止と社員の安全教育に役立てることを目的として2007年4月3日に開設された。
施設は約600平方メートルあり、福知山線列車事故研修室と鉄道事故歴史研修室との2研修室で構成される。
福知山線列車事故研修室は、事故現場を再現した20分の1の模型を中央に設け、当時の写真、報道資料を展示し、遺族や負傷者から寄せられた声、事故に関する社員の思い、安全性向上など再発防止に向けた取り組みをパネルで掲示する。脱線事故の車両は兵庫県警からの返還ののち、展示するかどうか検討する。
鉄道事故歴史研修室は、脱線・衝突、列車火災、設備管理、人身障害・踏切障害、労働災害に区分し、1951年の桜木町列車火災、1962年の三河島事故、1999年の山陽新幹線トンネルコンクリート剥落事故など、日本国有鉄道(国鉄)、JR西日本、他社の事故を含め、現行のルール、設備などの安全対策が取り入れられる契機となった37件を展示する。
施設名称は、社員ひとりひとりが安全について深く考え、具体的な行動に結びつけてほしいという思いを込めたという。
福知山線列車事故の遺族や負傷者には開所前に公開されたが、当面は一般公開はしないという。
JR西日本では、2007年春の新入社員の安全教育研修に活用し、今後、鉄道事業にたずさわる社員約2万6000人を対象に約2年かけて研修を実施する計画である。
なお、1991年5月に起きた信楽高原鐵道列車衝突事故についてのパネルも設置されている。信楽事故についてはパネルで、「信楽高原鐵道が赤信号で列車を発車させたことが原因でJR西の列車と正面衝突した」などと記述。JR西日本に関しては「以前の信号トラブルで信楽高原鐵道の対応が不十分なことを知りながら(現場が)上司に報告しなかったのが問題とされた」とするにとどめている。
刑事、民事とも判決で、JR西日本が自社の軌道から信楽高原鐵道に乗り入れる列車を優先的に進める「信号制御装置」を同社や当時の運輸省に知らせずに設置したことと事故の因果関係を指摘。しかし、JR西日本はパネルなどで同装置に全く触れておらず、信楽高原鐵道は「過去の教訓を生かすのが展示の目的なのにおかしい」とJR西日本に文書で抗議を行っている。などして下さる協力者を求めています(P:鉄道/PJ鉄道)。
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 日本の鉄道博物館 | 西日本旅客鉄道
更新日時:2008年8月20日(水)16:16
取得日時:2008/10/22 11:59