鉄道保存展示施設(てつどうほぞんてんじしせつ)とは、過去において使われた歴史的価値のある鉄道車両や鉄道施設、その他の鉄道関連資料などを収集・保存し、来訪者に展示・公開している施設の総称である。
「鉄道保存展示施設」に関する明確な定義はなく、展示内容や方針によって博物館的な性格を持つ施設、公園的な性格を持つ施設など様々である。本格的なものは博物館法の適用を受ける施設もある。展示物についても様々で、交通機関全般を扱っている施設もあれば、鉄道関連の展示物のみ展示している施設もある。経営母体も鉄道事業者が運営する企業博物館的なもの、自治体が運営するものなど様々である。
下記の項では、鉄道を中心とした展示を行っている博物館、もしくはそれに類似する施設の一覧を挙げている。各施設の詳細については、それぞれのリンク先を参照のこと。下記以外にも、国立科学博物館などのように展示の一つとして数点程度の鉄道車両・資料が展示・公開されている博物館が数多くある。さらに、公園など公的施設をはじめとする各種施設にも鉄道車両が保存されている例も多い。
主に、鉄道が歴史的に果たしてきた役割を称え、未来における鉄道の発展を教えるという形を取る。これらの施設は先進国・発展途上国を問わず存在する。
目次
1 歴史
2 日本の鉄道保存展示施設一覧
2.1 公開中のもの
2.1.1 北海道地方
2.1.2 東北地方
2.1.3 関東地方
2.1.4 中部地方
2.1.5 近畿地方
2.1.6 中国地方
2.1.7 四国地方
2.1.8 九州地方
2.2 構想としてあるもの
2.3 かつて存在したもの
3 出典
4 関連項目
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日本において鉄道保存展示施設の始まりは当時の 鉄道院 総裁 後藤新平 が「鉄道博物館を設置し、鉄道関係の資料の収集と保管業務を行なう」ことを構想し1911年(明治44年)、鉄道院に鉄道博物館掛を設置した事に始まる。その後資料収集・車両保管は進行したものの予算措置・用地取得に手間取り、その後「鉄道50周年事業」として博物館設置が具体化。東京駅北口に仮設施設を設けて、1921年(大正10年)10月14日一般公開した。なおこの時点では場所の制約もあり資料展示だけで車両の展示までは行なっていない。しかし、1923年(大正12年)の関東大震災によって資料を焼失したために閉館となったが、直ちに再建に着手。1925年(大正14年)、呉服橋架道橋付近(東京駅?神田駅間高架下)に移動して再開された。その後1936年(昭和11年)に万世橋駅跡に移転した。
北海道地方石炭の歴史村SL館に保存されている14号機
札幌市交通資料館(北海道札幌市)
札幌市交通局の運営による施設で、同局の車両や資料を保存している。
三笠鉄道村(北海道三笠市)
北海道の鉄道発祥の地、幌内線三笠駅跡および幌内駅跡に建設された施設で、三笠鉄道記念館を核施設とし、北海道で使用されていた旧・日本国有鉄道(国鉄)の車両が数多く展示されている。
小樽市総合博物館(北海道小樽市)
約50両におよぶ鉄道車両が展示されている。日本の鉄道保存展示施設としては最大級の規模を持つ。この施設は2006年(平成18年)3月(冬季は閉鎖しているので実質的には2005年秋)までは、第三セクターが運営する小樽交通記念館であったが、入場者減などを理由に小樽市の博物館と統合再編され、市立の施設として2007年7月14日にリニューアルオープンした。
石炭の歴史村SL館(北海道夕張市)
夕張市が所有する体験型博物館「石炭の歴史村」の中にある保存施設。夕張市石炭博物館の展示サテライトとして1980年に開館。建物全体が巨大な蒸気機関車(D51形)を模した形をしている。夕張鉄道の14号機や大夕張鉄道の4号機が保存されている。