鉄道事故(てつどうじこ)とは、鉄道車両の運転時に発生する事故である。列車の遅れ等輸送障害を指して事故と称することもあるが、本項では衝突、脱線、火災など死傷者の発生に至る事故を指す。事故を惹起する危険が高い事態が発生し、なおかつ実際には事故が発生しなかった事象は、事故が発生するおそれがあると認められる事態=インシデントと呼ばれる。
目次
1 概要
2 主な鉄道事故(日本)
3 主な鉄道事故(日本以外)
3.1 19世紀
3.2 20世紀前半
3.3 1950年代
3.4 1970年代
3.5 1980年代
3.6 1990年代
3.7 2000年代
4 事故調査
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
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鉄道は大量輸送が特徴であり、事故を起こすと多くの死傷者を出すだけでなく、運転ができなくなることによって社会的にも大きな影響を与える。
国土交通省令鉄道事故等報告規則では、鉄道運転事故としては列車衝突事故・列車脱線事故・列車火災事故・踏切障害事故・道路障害事故・鉄道人身障害事故・鉄道物損事故の7項目を定めている。鉄道による輸送に障害を生じた事態であって、上記の鉄道運転事故以外のものは鉄道事故ではなく輸送障害という。特に雨や雪などで休止や遅延が発生した場合には、輸送障害ではなく、災害と呼ばれる。
なお、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会で定義する鉄道事故としては、次のような場合が定義されている。
列車(車両)衝突事故
列車(車両)脱線事故
列車(車両)火災事故
その他の事故(乗客、乗務員等の死亡、5人以上の死傷、特に異例のものに限る)
重大インシデント
鉄道事故件数は近年減少しているものの、日本では些細なものも含めて年間500件以上起きており、そのうち半数近くが踏切障害事故である。
日本の鉄道事故については下記を参照のこと。
1949年以前に発生した鉄道事故→日本の鉄道事故 (1949年以前)
1950年から1999年までに発生した鉄道事故→日本の鉄道事故 (1950年から1999年)
2000年以降に発生した鉄道事故→日本の鉄道事故 (2000年以降)
19世紀
1830年9月15日
イギリス・ランカシャーのパークサイド駅で、リヴァプール-マンチェスター鉄道の開業当日、招待客の代議士 ⇒ウィリアム・ハスキソンが、同じく招待客だったウェリントンに挨拶をしようと線路を横断しようとしたところ、機関車ロケット号に轢かれ死亡。史上初の鉄道死亡事故。
1841年5月9日
フランス・パリ〜ベルサイユ間を走行中の列車を牽引していた蒸気機関車の車軸が折損して脱線転覆。ボイラーの火が客車に延焼し53名が死亡。当時の客車は外開きで外から鍵で施錠されていたため、中から乗客が脱出できなかったのが惨事を大きくした。
1853年8月12日
アメリカ合衆国ロードアイランド州で列車が正面衝突。死者13名。鉄道事故が写真撮影された最初の例と考えられている。
1879年12月28日
イギリス・スコットランドのテイ川河口の鉄橋が強風のために崩落し急行列車が転落し死者78名。原因は鉄橋に使用された鋳鉄と設計上の強度不足と建設上の施工不備が競合したためとされた。
1889年6月12日
イギリス・北アイルランドのアーマー州グレート・ノーザン鉄道で、機関車から切り離された客車が坂を逆走し後続列車と衝突。死者88名。客車15両編成の列車が13‰の急勾配を登り切れなかったため、客車を分けて牽引しようと後ろ10両を切り離した。切り離された客車には動かないよう処置されていたが、機関車が発車しようとした際の衝撃で逆走した。この事故を契機に自動ブレーキや閉塞の導入が義務づけられる。