重要伝統的建造物群保存地区(じゅうようでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく)は、日本の文化財保護法第144条に基づき、市町村が条例等により決定した「伝統的建造物群保存地区」のうち、特に価値が高いものとして国(文部科学大臣)が選定したものを指す。略して「重伝建地区(じゅうでんけんちく)」、または「重伝建」、「伝建」と称することが多い。
目次
1 概要
2 重伝建を巡る課題
3 重要伝統的建造物群保存地区一覧
3.1 都道府県順
3.2 選定年順
3.3 備考
4 関連項目
5 外部リンク
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文化財保護法で言う「伝統的建造物群」とは、城下町、宿場町、門前町、寺内町、港町、農漁村などの、周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的建造物群を指す。この制度は、文化財としての建造物を「点」(単体)ではなく「面」(群)で保存しようとするもので、保存地区内では社寺、民家、蔵などの建築物はむろん、門、土塀、石垣、水路、墓などの「工作物」、庭園、生垣、樹木などの「環境物件」を特定し、保存措置を図ることとされている。
市町村は都市計画または条例により「伝統的建造物群保存地区」を定め、文部科学大臣は市町村の申し出に基づき(「指定」ではなく)「選定」を行うこととされている。2008年6月現在、日本全国で83地区が選定されている。
重伝建に選定される伝統的建造物群の中の道路形態は、自動車交通に対応していないところが多い。これは、インフラ整備などによる開発から取り残されたり、元々交通の不便な島嶼や山間部にある集落で、産業が衰退したことなどにより結果的に伝統的な建造物が残ったところが多いためであるが、重伝建選定時の伝統的建造物と都市計画決定済みの道路との関係や、観光客の増加に伴う自動車交通への対応などが課題になることが多い。また、重伝建の選定は、建造物の増改築などに制約が掛かったり、増加した観光客のマナー問題(騒音、ごみ、交通渋滞など)などによって、そこで生活する住民にとってマイナス要素となることがある。
[要出典]広島県福山市の鞆の浦では、市の「鞆港埋立による架橋計画と町並み保存は一体」との考えから、埋め立て架橋計画の白紙化と共に町並み保存計画も白紙化された。重伝建の選定を望む住民などは、架橋計画とは切り離して町並み保存計画を進めるよう要望している。重伝建の選定にあたっては行政と住民の協力が欠かせないものとなっている。
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