酸化水銀 酸化水銀(さんかすいぎん、Mercury oxide)とは、水銀の酸化物である。酸化数+2の酸化物のみが知られている。有毒である。 従来、酸化水銀(I)ないしは黒降汞(くろこうしょう)と呼ばれていた物質は、酸化水銀(II)と金属水銀との複合体である[1]。 酸化水銀(II)には赤色の赤降汞(せきこうしょう)と黄色の黄降汞(おうこうしょう)とが存在するが、結晶格子の距離の違いによる。いずれもO?Hg?Oが直線でOで屈曲したジグザク状の平面構造に配列している。 酸素中で水銀を350℃に加熱すると生成するが、さらに加熱すると、400℃で黒変し500℃で水銀と酸素とに分解する[2]。あるいは光照射によっても分解する。 酸化水銀(II)を得るには硝酸水銀(II)の熱分解、水銀の陽極酸化、水銀(II)塩水溶液にアルカリまたは炭酸塩を加えても製造できる。すなわち、硝酸水銀(II)の熱分解や、水銀がの直接酸化では赤色酸化水銀(II)が生成するのに対してHg2+の水溶液にOH-を加えると黄色酸化水銀(II)が沈殿しする。 酸化水銀(II)はハロゲン化アルカリ金属、たとえばヨウ化カリウム溶液に溶けテトラヨード水銀(II)酸カリウムなどに複分解しアルカリ性を示す。 このテトラヨード水銀(II)酸カリウムの薄い溶液に過剰のアルカリを加えて平衡を戻すと六方晶系の橙色の酸化水銀(II)の相変態が得られる[3]。 酸化水銀(II)は水に難溶(5.2×10−3g/100g; 25℃)であるが弱い塩基の為に酸性では溶解する。また、酸化剤でもあり、SO2をSO3に酸化したり、リンを水溶液中でリン酸に酸化する。 古くは、殺菌剤,防腐剤,結膜炎の治療に用いられたが、今日では多くの国で法律により使用規制を受けている。 [ヘルプ]
IUPAC名水銀(II)オキシド
別名酸化水銀(II)、
赤降汞、黄降汞
組成式HgO
式量216.589 g/mol
形状赤色ないしは黄色結晶
結晶構造斜方晶系結晶
CAS登録番号[21908-53-2]
密度と相11.14g g/cm3, 固体
水への溶解度g/100 mL ( °C)
融点(分解)500 °C
沸点°C
出典
目次
1 酸化水銀(II)
2 脚注
3 関連項目
4 参考文献
//
^ F. A. Cotton, et.al., "Advanced inorganic chemistry", 6th Ed., p.602
^ ジョゼフ・プリーストリーの酸素に関する研究に利用された。
^ 配列はジクザク状であるがらせん状の捩れを生じる為に平面状に配列していない
関連項目
塩化水銀
参考文献
「酸化水銀」『世界大百科事典』CD-ROM版、平凡社、1998年。
「酸化水銀」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1999年。
F. A. Cotton, G. Wilkinson, C. A. Murillo, M. Bochmann, "Advanced inorganic chemistry", 6th Ed., Wiley interscience Pub., 1999. ISBN 0-471-19957-5
カテゴリ: 酸化物 | 水銀の化合物
更新日時:2008年7月15日(火)04:04
取得日時:2008/08/19 22:22
★制服でHなバイト★
1日5万円★日払い★