道路交通情報通信システム(どうろこうつうじょうほうつうしんシステム、Vehicle Information and Communication System、略称VICS・ビックス)は、財団法人道路交通情報通信システムセンター(略称・VICSセンター)が収集、処理、編集した道路交通情報を通信・放送メディアによって送信し、カーナビゲーションなどの車載装置に文字や図形(地図など)として表示させるシステムである。高度道路交通システム(ITS)の一翼を担っている。
VICSによって提供される情報としては、渋滞情報、所要時間、事故・故障車・工事情報、速度規制・車線規制情報、駐車場の位置、駐車場・サービスエリア・パーキングエリアの満車・空車情報などがある。
目次
1 VICSの種類
1.1 電波ビーコン
1.2 光ビーコン
1.3 FM多重放送
1.4 地上デジタルラジオ
2 VICSの表示形態
3 沿革
3.1 1980年代
3.2 1990年代
3.3 2000年
3.4 2001年
3.5 2002年
3.6 2003年
3.7 2004年
4 VICSの問題点
5 外部リンク
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情報提供は次の通信・放送メディアが利用される。なおこれらの情報を取得するにはVICS対応のカーナビを使用する必要がある。
高速道路に設置された電波ビーコン(超音波式車両感知器。準マイクロ波:2499.7MHz)により、前方200km程度先までの高速道路の情報を提供。ビーコン数は全国で2,898基(2006年4月現在)。
都市部やその周辺に限られているが、主要な一般道路に設置された光ビーコン(光学式車両感知器。赤外線)により、前方30km程度先までの一般道の情報を提供する。ビーコン数は全国で29,634箇所(2006年4月現在)。
一般道に設置されている渋滞センサーには単純に渋滞の有無を検知するだけの逆ラッパ型のもの以外に、個々の車両に搭載されている光ビーコンユニットが持つID番号を受信するものがある。これは受信したID番号をVICSセンターにて集計、あるID番号が一定区間における実際の通過所要時間を計算し、より正確な渋滞情報として活用するものである。
各地のNHK-FM放送の放送波に多重化して、都道府県単位の広域情報を文字多重放送で提供。放送局数は基幹局53局、中継局465局(2006年4月現在)
NHK-FMは月に2回、日曜深夜から月曜未明にかけて、機械の保守・点検のために放送を停止する。
NHK-FMのFM文字多重放送は2007年3月に終了したが、VICSに関しては今後も継続する。
NHK・VICS(関東地区9101チャンネル、関西地区9102チャンネル)のデータ放送で実施。
VICSによる各種情報は以下の3パターンによって表示される。いずれも上記のどのメディアからも取得することができるが、メディアによって提供範囲が異なる。
LEVEL.1 文字表示型
FM文字多重放送のように文字のみで渋滞・所要時間等の情報を表示する。
LEVEL.2 簡易図形表示型
図形によって渋滞等の情報を表示する。道路名は一部平仮名になったり、道路名そのものが表示されない場合もある。なおVICSホームページでは都道府県ごとにLEVEL.2で表示する路線・地名・交差点名等を確認することが出来る。
LEVEL.3 地図表示型
カーナビの地図に重ね合わせる形で渋滞等の情報を表示する。渋滞情報の他、一部駐車場の混雑状況も表示できる。
1980年代
1986年 - 建設省土木研究所・民間25社をメンバーとして、「路車間情報通信システムRACS」の実験開発
1987年 - (財)日本交通管理技術協会が主体となり、警察庁の指導のもと、民間15社にて「新自動車交通情報通信システムAMTICS」の実験開発
1990年代
1990年3月 - 警察庁・郵政省・建設省をメンバーとして、「道路交通情報通信システム連絡協議会(VICS連絡協議会)」発足
1991年10月 - 「VICS推進協議会」発足
1994年9月 - 「道路交通情報通信システムセンター設立準備室」をVICS推進協議会内に設置
1995年6月 - 「VICSセンター(仮称)」設立発起人会開催
1995年7月1日 - 「財団法人道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)」設立
1995年11月 - 第2回ITS世界会議(横浜)でVICS搭載車の試乗会を実施、VICSが実用段階にあることを示す
1996年4月23日 - 東京・神奈川・埼玉・千葉4地区で情報提供サービス開始
1996年12月17日 - 大阪地区で情報提供サービス開始