連隊
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連隊(れんたい、元の用字は聯隊、:regiment)とは、近世以降の陸軍の部隊編成単位のひとつである。師団が普及するまでは徴兵と管理の基本単位で、それ以後は同一兵科で編成される最大の部隊であった。諸兵科の混成が進んだ現代では独自の意義は薄れた。

本来ならば旅団の下、大隊の上にあたるが、旅団・連隊・大隊のいずれかを中抜きする編制を採ることもあるので、師団のすぐ下に連隊を置く編制(アメリカ海兵隊ロシア陸軍ロシア空挺軍など)や連隊のすぐ下に中隊を置く編制(フランス陸軍陸上自衛隊など)は珍しくない。第二次世界大戦後の連隊の人員は200名程度から3000名程度とばらつきが大きい。連隊長には、通常大佐が充てられるが、場合によっては中佐が充てられることもある。

陸軍の単位

総軍 - 軍集団/方面軍/戦線
/方面隊 - 軍団 - 師団 - 旅団
連隊 - 大隊 - 中隊 - 小隊 - 分隊 -


目次

1 連隊の歴史

2 連隊の伝統

3 各国の連隊

3.1 アメリカ合衆国

3.2 イギリス

3.3 日本

3.3.1 明治以前

3.3.2 帝国陸軍

3.3.2.1 概説

3.3.2.2 歩兵連隊

3.3.2.3 歩兵連隊以外の連隊


3.3.3 陸上自衛隊

3.3.3.1 編制

3.3.3.2 旧陸軍連隊と自衛隊連隊

3.3.3.3 連隊の種類

3.3.3.3.1 中央即応連隊

3.3.3.3.2 普通科連隊

3.3.3.3.3 特科連隊

3.3.3.3.4 戦車連隊

3.3.3.3.5 後方支援連隊

3.3.3.3.6 高射特科連隊

3.3.3.3.7 地対艦ミサイル連隊

3.3.3.3.8 教育連隊

3.3.3.3.9 教導連隊





4 脚注

5 関連項目

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連隊の歴史

連隊(regiment)は欧州においては16世紀末までに成立した。連隊とは元々は1人の指導者が管理する軍事組織の単位だった。中世ヨーロッパでは傭兵部隊にしても、貴族の所有する軍事組織にしても一個連隊が最大の単位だった。そして、傭兵隊長や貴族は個々に国王と戦争請負の契約を交わしていた。この当時の連隊は個人の所有物であり、近代のような国家の軍隊ではなかった。このため、連隊は完全に独立した組織であり、給与を初めあらゆる手続きが連隊内で完結しており、兵站なども連隊ごとに個別に抱えていた。当時の兵站は軍事組織ではなく連隊長が酒保商人に下請けさせていた。このような時代では連隊の指導者である大佐が軍隊での最上位の階級であり、その上には国王などの絶対君主制時代の君主しか居なかった。将兵は入隊すると退役までずっと同じ連隊で勤務するのが原則であり、近代のように他の連隊に配置転換になることなど無かった。

これを象徴するのが連隊旗で、連隊はそれぞれ独自の旗を持って戦った。また連隊史などの記録も個別に作られていた。また、連隊長は貴族の世襲であることが多く連隊は連隊長の所有物であることが普通だった。そのため、初期の連隊旗は実質上、連隊長の家紋を表すものでも有り、連隊史は連隊長の家系の歴史でもあった。

国家の軍隊になった後も連隊には高い自立性が残り、この名残はイギリスなど連隊の発祥が古い軍では相当長く残った(名誉連隊長など)。

中世時代の連隊は兵力に定数はなく、数十人から数千人までバラバラであった。これは1人の指導者が所有する軍事単位が連隊なのであって戦争は君主と連隊長の間の契約に基づいて行われていたためである。傭兵部隊は人数に関係なく、1契約単位で1個連隊であったため傭兵部隊の隊長はどれほど小規模でも連隊指揮官である大佐(カーネル)と呼ばれた。漫画や小説などで少人数の傭兵部隊の指揮官が大佐と呼ばれるのはこの名残である。

19世紀に師団制が普及すると、連隊の上に戦略単位として師団が置かれることになり、連隊の編制上の意義は低下した。しかし、歩兵騎兵砲兵の兵科の違いが戦術上なお重要だったため、連隊は同一兵科で編成される最大の単位と位置づけられた。18世紀19世紀の歩兵は密集隊形で整列し、大砲は直接照準でしか撃てなかったため、両者が混合すると両者とも本来の力を発揮できなかった。騎兵は、歩兵と混合すれば歩兵の隊列を乱し、砲兵と混ざればやはり射界を妨げた。このように兵科を分けて部隊を編成することには用兵上の利点があり、さらに加えて兵科ごとの教育・訓練の単位としても連隊は機能した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki