大学通信教育(だいがくつうしんきょういく、英 university correspondence education または distance learning)とは、大学(短期大学、大学院を含む)がおこなう通信による教育(通信教育)のことである。○○学部(△△学科)通信教育課程、通信教育部○○学部(△△学科)、通信教育制○○学部(△△学科)など、大学により呼称は様々である。
目次
1 概要
2 日本における大学通信教育
2.1 歴史
2.2 専攻分野
2.3 授業の方法
2.4 通信教育を行っている大学
2.4.1 私立大学通信教育協会加盟校
2.4.2 私立大学通信教育協会非加盟校
2.5 かつて通信教育課程が置かれていた短期大学
3 関連項目
4 外部リンク
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大学通信教育は、主に「印刷教材等による授業」(自己学習)と「面接授業」(スクーリング)によって行われることが多く、単位修得試験などの審査に合格することで単位を修得する。単位修得試験は、決して易しいものではないといわれている。
学べる分野は、主に文科系の領域であるが、文科系以外の領域も徐々に学べるようになってきている。 また大学によっては、一定の単位を取得し通学課程へ編入するための試験を受けることができる。
入学者選抜については、学部(学部以外の教育研究上の基本となる組織を含む)の課程では出願時の書類による審査が主流で、入学試験が行われることが少ない。大学院の課程では、専門科目の筆記試験・実技試験を始め、研究計画書の提出を通じた選考や面接試験が行われることがほとんどである。
卒業率・修了率は、各大学の各学科・課程ごとに異なっており、かなりの開きがあるといわれる。
通学課程と比較すると、より多くの人に入学の門戸が開かれているが、自学自習を主体とするため、学生にはより厳しい自己管理が要求されることが多いと考えられる。しかし、個人の学習形態や興味・関心に応じた学習を可能にする制度であることから、高い学習意欲を持った上で卒業を希望する人が卒業できないことは少ないともいわれている。
このような事情は、世界的に共通である。
学校教育法に定められている。卒業または修了すれば、通学課程と同様に学位が授与される。
日本において大学通信教育の嚆矢と見なされているのは、明治期に各学校によって刊行されていた講義録である。その最初期の代表例として、法律系では東京法学社(1885年)と英吉利法律学校(1885年)がそれぞれ刊行したもの、文科系では哲学館(1888年)が刊行したものが挙げられる。ただし、講義録とは実際に行われた講義の内容を編纂して刊行するというものであり、今日の大学通信教育課程のようにスクーリングや試験によって単位や卒業が認められるものではなく、その意味で双方向的ではなくいわば一方的な性格のものであった。
現在のような形態の大学通信教育は、1946年3月に学校教育法によって制度化されたものである。1947年10月には法政大学で初めて通信教育課程が開講した。1948年には法政大学・慶應義塾大学において初めて通信教育課程のスクーリングがおこなわれている。当初はまだ社会通信教育的な性格のものであったが、1950年3月に正規の大学教育課程として認可された(この時認可されたのは法政大学・慶應義塾大学の他、中央大学・日本女子大学・日本大学・玉川大学の各課程)。1952年には、法政大学・慶應義塾大学から初めて通信教育課程による卒業生が輩出された。
以降、60年代、70年代と通信教育をおこなう大学は関東地区の大学が多く、関西圏および首都圏以外では一部の大学が実施している他はあまりなかった。1981年にはテレビ・ラジオ放送による教育をおこなう放送大学が設立され、各地に学習センターが設置されたものの、それ以外にはあらたに通信教育をおこなう大学の数は伸び悩んだ。
しかし90年代にはいり、少子化による学校経営への影響や生涯学習への意欲の高まりからか、少しずつ日本全国の大学で通信教育をおこなう大学が増加した。また2000年代になってからは、新たな試みとしてインターネットを活用し、動画配信にて講義を視聴させたり、各種プログラムを演習させたりというe-ラーニングによる通信教育をおこなう大学がでてきている。
大学院の通信教育課程については長らく認められていなかったが、1998年3月に大学院設置基準が改正され、通信制大学院の開設が可能となった。1999年4月に修士の学位を授与する課程が設置された(最初に設置したのは日本大学・佛教大学・明星大学・聖徳大学)。次いで2003年には博士の学位を授与する課程も設置された。
現在、日本における大学通信教育の専攻分野は、経済学、法学、文学、教育学(主に教員養成)、臨床心理学など、人文科学系・社会科学系などの文科系の分野が中心になっている。