ウィキプロジェクト 農業
フィリピン・コルディリェーラの棚田群 ユネスコの世界遺産に登録されている世界最大規模の棚田である。アメリカ、カンザス州のセンターピボットによる耕作地
農業(のうぎょう)とは、耕地等において植物(農作物)を栽培・収穫したり(耕作)、動物(家畜)を飼育し乳製品や皮革、肉、卵を得て(畜産)、人が生きていくうえで必要な食料などを生産する人間の根幹産業である。
各種の食料のほか、動植物を利用した、切り花や花壇苗など各種の装飾物、肥料、動物獣皮、革、工業用化学薬品(デンプン、エタノール、およびプラスチック)や、繊維類(綿、羊毛、大麻、および麻)、燃料(メタン、バイオディーゼル、バイオマス)や、各種の薬品(生薬、マリファナ、アヘン、コカイン)などを生み出す。
目次
1 概要
2 農業の種類
3 生産物
4 農法
5 歴史
6 関連項目
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農業は、伝統的な分類では林業・漁業と同じ第一次産業に分類される。農業・林業・水産業・畜産業などに関わる研究は、農学という学問の一分野を成している。農業を職業としている人は農家や農民と呼ばれる。農作物栽培の場合、基本的に自然を対象にするため、日照や気温、降水量などの気象状態に左右されやすく、また需給関係や投資の影響による市場での価格変動もあり、収入面の安定に欠ける面がある。
また、畜産では、市場での価格変動以外にも、飼育する家畜に対する水や飼料の給餌や運動など、早朝から深夜までの世話が毎日必要となり、休日が取り難く、従事者の肉体的・精神的な負担が大きい問題のほか、家畜の糞尿による悪臭や環境汚染などの問題を有する。
日本では、政府の主導で価格や流通管理がされているコメの栽培が多いが、コメの消費量低下と供給過剰による減反政策もあり、野菜など他の作物への転作や、離農が多くなっている。近年、日本においては農業には多面的機能があるとされ、国土保全、景観維持などのほか、アグリツーリズム(グリーンツーリズム)や地産地消の運動も行われている。総称して農業の多面的機能と呼ばれる。
農業をどのように種類分けするかは論者によって異なっており、それにより、実際にある地域の農業をどれに分類するかも変化する。また、ある地域の一つの農業が複数の要素を持つものとして捉えられることもある。以下では代表的な農業の種類を挙げる。
商業的農業
地中海式農業
酪農
園芸農業
混合農業
プランテーション農業
自給的農業
アジア的稲作
アジア的畑作
乾燥地農法(灌漑農業、オアシス農業)
遊牧
焼畑農業
原始的定住農法
集団的農業(協同農業)
人民公社(中国)
コルホーズ(ロシア)
ソフホーズ(ロシア)
ネグテル(モンゴル)
サンゲンアジャホ(モンゴル)
キブツ(イスラエル)
農業による生産物(農産物)として、コメやコムギ、オオムギ、トウモロコシなどの穀物、野菜や果物、花卉(かき)などの園芸作物、工芸作物、牛や馬、豚、鶏などの畜産物、綿や麻、絹などの繊維類などが挙げられる。
農業は生物を栽培、飼育等するものであり、特定の部位のみを作るというわけにはいかない。そのためある農産物を得ようとする場合、主な生産目的とされるもののほかに副次的な生産物が得られる場合も多く、その効率的な利用や、場合によっては廃棄が求められる。