輪行(りんこう)とは、自転車を公共交通機関(鉄道・船・飛行機など)を使用して運ぶこと。サイクリスト、自転車旅行者が行程の一部を省略するために使う手段。
自宅から目的地(例えばレースのスタート地点)までを輪行、または地形の険しい部分や海路を輪行、のパターンが多い。何らかの原因で旅行の続行が困難になった場合の、自宅まで帰還するための緊急回避的な輪行もある。
輪行という言葉は、もともと競輪の選手が競輪場まで自走することを、「輪行」と称していたところに由来している。
目次
1 概要
2 鉄道による輪行
3 飛行機による輪行
4 フェリー・高速船での輪行
5 バスでの輪行
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7 外部リンク
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ほとんどの場合走行出来る状態では持ち込めないため、分解し、輪行袋という専用の袋に詰めて持ち込む。輪行袋は数千円?1万円程度で購入でき、競技(用自転)車専門店での扱いが多い。
自転車の分解の手順は車種によって細部で違うが、多くの場合は車輪とフレームに分割する(大別して、リアエンドを下・前部を上にして収納する「縦式」と、車体の上下を反転させ収納する「横式」がある)。近年では、自転車を分解することなく、小さく折りたためる折り畳み自転車を愛用する人も多い(主に小径車が多い)。輪行する人の多くが、少し高価ながらも小さくたためるタイプの折り畳み自転車か、元々分解しての運搬がしやすいロードバイクなどを使用しているようである。
ロードバイクの輪行は、分解組み立てに伴い、特に調整が必要な個所が無く、前後のホイールをクイック・レバーで工具無しで外すだけで収納できるので、非常に簡単・短時間で出来る。 折り畳み自転車は、その折り畳みの方法や折り畳みサイズ・重量にかなり差があり、必ずしも輪行に向くものばかりではないことに留意する必要がある。 ロードバイクの場合は箱詰めして宿泊先に宅配便で送るという方法もよく利用されるが、折り畳み自転車の場合は宅配便の許容サイズには収納困難な場合がある。
自転車の種類によらず分解・組み立てには「慣れ」が必要であり、輪行の準備に予想外の時間がかかり、電車等に乗り遅れるなどということのないよう、事前に十分な練習をしておくことが望ましい。
輪行の最も多いケースである。鉄道の場合、多くの路線で問題なく輪行できる。一部の路線では、時間帯を区切って自転車を分解せずにそのまま持ち込んでよい鉄道会社もある。ただし、各鉄道会社の手回り小荷物に関する規則に準じる必要がある。また、輪行袋に入れていない場合、混雑している場合は断られることがある。
JR・営団地下鉄(現東京メトロ)の場合は1999年1月1日より手数料を取らず自転車を無料で持ち込めるようになった。しかし私鉄の場合、手荷物料金を要求する私鉄と無料の私鉄があり対応が分かれている。(手荷物料金は距離に関係なく1個毎で、人間の運賃より高くなる事があるため、自転車愛好者の側からは「ぜひ無料で持ち込み可能にして欲しい」という働きかけをしている人達もいるようである。これはペットの小犬や小猫をキャリーケースに入れて運ぶ場合も同じである)
海外も同様で多くの場合で輪行できる。特に西ヨーロッパでは専用のスペースがある列車があり(窓や車両に自転車マーク)、自転車をそのまま(分解せずに)乗せることができる。ただし全ての列車ではない。また専用スペース以外では注意される。混雑している場合は他の乗客と揉める場合がある。 また日本国内でも、一部地方のローカル線などで、自転車を分解したり袋に収納することなく、そのまま乗車できる路線もある(群馬県など)。
自転車の置き場所は、新幹線や特急などのクロスシートの電車の場合は最後尾の座席の後ろに置くと最も邪魔にならない。ボックスシートやロングシートの場合は出入り口近くや、車掌室の前、車椅子スペースに置くとよい。都市部などでの普通列車では、最前部か最後部の車両に乗り、運転台の後ろのスペースに置くと邪魔になりにくい。
輪行の際は、スーツケースと同次元で周囲の乗客の迷惑になっていることを忘れず、また混雑する時間帯を避けるなど、マナーを意識することが望まれる。インターネットの掲示板などで「自分は袋に入れずに持ち込んだ」、「ゴミ袋でも代用が可能」とあるが、手回り小荷物に関する規則で「専用の袋」と規定しており、またマナーに反する。 自転車を輪行袋に入れる最大の目的は他の乗客の衣服や車内備品にチェーンやタイヤのオイル、泥がつくことを防ぐためであることを忘れてはならない。
以前は、交通機関として自転車と電車は競合するとして、競技の道具と明確化できるアマチュア登録選手、競輪選手にしか許可されなかったが、日本サイクリング協会が「趣味としてのサイクリング用」として認知させることで一般サイクリストにも道を拓いた。会員証の提示、その廃止を経て、1999年1月からJRグループにおいてはアマチュアのサイクリストについては無料で自由持込が認められている(競輪選手については現在も有料)。許可制だった当時は、日本サイクリング協会会員のみの許可(会員証提示)、更に帆布製の輪行袋を使用する事が義務付けられていた。
飛行機の場合、国内幹線などを飛んでいる大きな航空機では問題なく輪行できる。しかし、数人、数十人乗りの小型飛行機(リージョナルジェットやコミューター機)を使用している航空会社(アイベックスなど)や主要航空会社のローカル線は、飛行機の荷物収納スペースが小さいため、混雑時は断られる場合がある。いずれも機内持ち込み手荷物にはサイズ制限があるため、搭乗前にカウンターで預けることになる。
国際線の場合も多くの航空会社で輪行できる。しかし海外の国内線はその国・航空会社の規定により断われる場合がある。事前に航空会社に確認することが望ましい。例えばアメリカ国内線ではハンドル、ペダルを外して箱に入れるよう要請される。輪行袋の場合や、タイヤを外したのみ梱包の場合は他の乗客の荷物に傷が付くため拒否される。
尚、自転車を預ける際は、輪行時に自転車が壊れても損害賠償を請求しないなどの条件に同意し誓約書を求める航空会社がある。他の乗客の預り荷物で破損する場合が多いので、特に変速機周辺やブレーキは注意して梱包することが望ましい。国内線の破損率と国際線の破損率は、国際線の方が比較的に高い。
フェリーはほとんどの路線で輪行できる。自動車と同じ車両扱いで駐車スペースに置くことも可能だが、輪行袋に梱包して手荷物として客室に持ち込めば無料で輪行できる場合が多い(ただし小笠原海運など一部の船会社は手荷物料金が必要で、函館?青森間の高速フェリーは手荷物として客室内に持ち込むことができない)。