軽声(けいせい)とは中国語における連音変化の一つ。単語や文のなかで音節の声調が失われ弱く短い音になることをいう。軽声を声調の一つと勘違いする人がいるが、それは誤解であり、軽声はまわりの音節との関係で変化した音である。
中国語の発音をローマ字表記したピンインでは声調記号をつけないことで軽声を表す。
目次
1 音の強さ・長さ・高さ
2 有声音化
3 あいまい母音化
4 意味の区別
5 軽声語彙
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声調は音の高さによって特徴づけられるが、軽声は音の強さによって特徴づけられる。音の強さは、本来の音節がもつ音の強さに対して軽く弱く発音される。
また音の長さも変化し、本来の音節の長さに対し短く発音される。
そして、音の高さは、その音節本来の声調とまったく無関係に、直前の音節の声調によって決められる。 例えば、「子」の声調は三声で、その声調値は214、すなわち半低から低に一旦下がり、半高まで上がる調類であるが、軽声になると直前の音節の声調によって以下のように変化する。
調類声調値例?音
第一声(陰平)+ 軽声2半低?子zhu?zi
第二声(陽平)+ 軽声3中橘子juzi
第三声(上声)+ 軽声4半高椅子y?zi
第四声(去声)+ 軽声1低兔子tuzi
声母(頭子音)の無気破裂音・破擦音は軽声では有声音化する。
b - [p]→[b]
d - [t]→[d]
g - [k]→[?]
j - [?]→[?]
z - [?]→[?]
zh - [??]→[??]
例:
??(baba) - ?[p?51]→[b?1]
綿花(mianhua) - 花[xu?55]→[xu?3]
本来の声調と軽声とで意味を区別する語がいくつか存在する。例えば、「東西」はd?ngx?と発音すれば、東西の意味であるが、d?ngxiと軽声で発音すれば、物の意味である。また「地方」はdif?ngと発音すれば中央に対する地方の意味であるが、difangと軽声で発音すれば、場所・ところの意味となる。
常に軽声で発音されるいくつかの語彙が存在する。これらは実質的な意味をもたず、文法的な意味のみを表す。
助詞
構造助詞 - 的 de/地 de/得 de
アスペクト助詞 - 了 le/著(着) zhe/過(?) guo
モダリティ助詞 - ?(?) ma/? ne/? a /嘛 ma/? ba/了 le/的 de…
名詞
名詞の後に用いられる方位詞 - 上 shang/下 xia/裏(里) li/邊(?) bain/面 mian…
接尾辞 - 子 zi/頭(?) tou/們(?) men…
動詞
動詞・形容詞の後ろに用いれられ方向補語となる語 - 來(来) lai/去 qu/下去 xiaqu/起來 qilai…
量詞
個(个) ge
カテゴリ: 中国音韻学
更新日時:2006年9月9日(土)09:46
取得日時:2008/09/19 07:49