車掌
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銀河鉄道999』の登場人物の車掌については車掌 (999号)をご覧ください。小田急電鉄の車掌伊豆箱根鉄道の車掌

車掌(しゃしょう)とは、列車バスケーブルカーなど、交通機関における乗務員の呼称のひとつ。
目次

1 業務

1.1 鉄道における車掌の役割の変化

1.2 バスにおける車掌の役割の変化

1.3 保安要員


2 車掌になるには

2.1 鉄道の車掌になるには

2.2 バスの車掌になるには

2.3 路面電車の車掌になるには

2.4 ケーブルカー・ロープウエイの車掌になるには


3 乗務位置

4 乗務人数

5 電報略号

6 歴史

7 車掌の復活

8 車掌の服装

9 出発合図について

10 関連項目

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業務

旅客用ドアの開閉(ホーム停留所の安全確認、監視を含む)。

鉄道の車掌は、列車が発着するときは、車掌は常に非常ブレーキのスイッチ類に手をかけ、万一の場合、それを扱って列車を非常停止させる。特に、運転士が目視で安全を確認できない運転席より後方の監視が重要となる。

バスの車掌は、発着時の監視のほか、バスが後退するときに誘導を行う。


事故、故障、その他非常事態などの理由により緊急停止した場合における防護。鉄道では特に列車防護という。

発炎筒を持ち、乗務列車の後方から接近する接近するの列車に非常事態を知らせて停止し、併発事故を防止する。

現在、鉄道では防護無線の発報により、それに変えることもできるが、停電等、装置が作動しない場合に備えて、車両もしくは車掌が携行するの中に発炎筒やが備えられている。また、バスではハザードランプの合図をもってこれに代える事ができる。


駅(主に運転にかかわる駅長のいない駅やバス)にて出発信号の確認と出発合図を行う。

本来駅長または助役の仕事だったが、CTCATOS列車無線の普及により、信号機等の現示や列車無線によるCTCセンターからの指令をもって出発の合図と見なす例が多くなっている。同時に、駅長は運転業務を扱う役職よりも、駅業務を統括する役職としての意味合いが強くなる。

出発合図は、発車ベル発車メロディ放送などにより行う。都市の通勤路線などでは、ドアを閉める行為(戸締め灯の点灯)を出発合図にする事もある。


旅客に対する案内(車内放送)。

不測の事態で駅(停留所)間で停車し、駅に到着できない場合や車両火災の場合に旅客の避難誘導を支援する。


車内改札(特に、地方路線に多い)。

付随して、切符を持たずに乗車した無札旅客に対する切符の発売や行き先変更などにともなう乗車変更の取扱を行う。車掌が発売する切符を特に車内補充券と呼ぶ(裏が白色であるのが特徴で、自動改札機が利用できない)。

更に、無人駅では、本来駅員の仕事である、切符の回収も行う場合がある。

更に付随し、乗車記念グッズを販売するなど、営業の仕事を行うこともある。

特急列車や指定席を付する列車では、指定券の所持の確認も行う(最近では、自動改札機を利用すると座席状況が車掌の所持する端末に送られるシステムが普及しており、省略させるケースが多い=東北新幹線など)。


車内設備・旅客の監視。

監視中に列車設備に異常を発見し、それが運転に支障となる場合、直ちに運転士や指令所に報告、指示および復旧の支援を行うこともある。

付随して、車内の犯罪迷惑行為の防止(秩序の維持)に必要な各種措置も行う。具体的には啓発放送など。迷惑行為に対して車掌が旅客に注意することも仕事の一環である。


鉄道における車掌の役割の変化
乗客専務車掌(私鉄など一部は旅客専務車掌)の登場
旅客の増加、列車のスピードアップ、列車の長編成化、旅客のサービス向上へのニーズ向上などに伴い、扉扱いなどの運転業務を行う「車掌」(車掌長)の運転業務に負担となるようになったため、その名のとおり乗客への直接的なサービスを第一とした乗務員の役職として、設けられたものである。車掌の担当する仕事は、旅客への案内、切符の販売、乗車変更の取扱(連絡乗車券の発売や、連絡乗車券への変更も含む)営業業務としての、プリペイド式乗車カード(オレンジカードパスネットなど)の発売などである。

現在では、パスネットやスルッとKANSAISuicaICOCAなどの普及によって車内精算の必要性がほとんど無くなり、多くの会社で廃止されている。JRとなった現在でも、子会社(メンテック会社等)の社員が、運転業務も行う(本社側の)車掌とは別に、検札、発券業務等のみを行う乗客専務車掌として乗務する場合がある。

ワンマン列車の登場。
設備の近代化により、車掌の仕事の一部を運転士が担当し、車掌が乗務しない列車が増えている。一部の鉄道路線では、運転上は「ワンマン運転」扱いだが、多客時の運賃収受対応、車内精算のために(旅客専務または特別改札)車掌を乗務させていることもある。また、不正乗車防止のための特別改札車掌が乗務する例もある。この場合、案内放送やドア扱いは運転士が行う。また、ツーマン運転ができる列車では、非常に混雑した場合、運転扱いをする車掌が臨時乗務し、ツーマン運転とすることもある。

ディズニーリゾートラインでは、運転士が乗務せず、車掌のみが乗務する特殊なワンマン運転である。


バスにおける車掌の役割の変化
バスガイド
観光バス、貸切バスなど、路線バスのような運賃収受などの業務がなく、旅客への案内、とりわけ観光案内と、発車合図。車両後退時の誘導を専ら行う。女性の憧れの職業であったが、バックカメラを備えたバス車両では、車掌などの誘導なしに後退(バック)することが認められるようになったことを契機に、多くの車両で装着が進み、専ら観光案内や旅客へのサービスが主体となった。そのため、輸送を主体とする貸切バスでは、ガイドが乗務しない例が多く、運転士が簡単な旅客案内を代行する。現在ははとバスなど、観光バス事業を主体とする企業を除くと、非正社員で雇用(契約社員派遣社員アルバイトパートタイマーなど)されるバスガイドが多数を占める。
バスのワンマン運転化
鉄道よりも先に、車掌が乗務しないワンマンバスが登場した。現在、日本国内のほとんどの路線バスがワンマン、すなわち車掌なしで運転されている。本来車掌が行う業務は、各種機器により合理化された。

停留所付近での安全確認 → 多数のバックミラー

乗車券の販売 → 整理券と運賃表示器により、乗車券の購入を必要とせず、降車時に旅客が運賃を直接運賃箱に現金を投入する。ちょうどの金額を所持しない旅客には運賃箱備え付けの両替機で両替を行う。

均一運賃制のバスでは、整理券はなく、直接運賃を運賃箱に投入する。

運賃の支払方法としての回数券も、運転士が扱いやすいように、またどの区間でも使えるように、区間式から金額式が主流となった。

回数券を発展させたものとして、バスカードICカード乗車券への転換が進んでいる。


旅客への案内 → 自動放送装置

旅客の降車意思の確認 → メモリーブザー

後退(バック)時の安全確認 → バックモニター


保安要員

仙台市営バスじょうてつバスにおける狭隘路線通行の安全確保の見地から係員が添乗する路線があるが、これは「保安要員」であり、車掌ではない。しかし、この2社も保安要員添乗以前は車掌として添乗していた。ワンマン運転の認可条件として添乗が求められていた。車掌と異なり、狭隘区間のみ乗務させればいいので、人員の合理化が図れる。


車掌になるには

鉄道、バスともに、設備の近代化が進むと同時に、労働関連法律の改正もあり、車掌の雇用形態も多様化し、契約社員パートタイマーとして雇用される車掌が多くなっている。また、鉄道会社の非現業正社員(営業・企画などの事務職員、車両保守や保線などの工務職員など)も、OJTおよび職場訓練の一環として、車掌を経験させる場合もある。


鉄道の車掌になるには

鉄道各社により、採用方法は千差万別である。

現業採用を希望し、採用された場合(国鉄、JRや多くの民鉄での現業正社員採用など)。

一定期間駅員として勤務すると、車掌登用資格が与えられる。

社内選考により、車掌としての教育、訓練を受け、車掌訓練生として、指導者とともにOJTに従事。

社内試験に合格すると、正式に車掌として従事。

その後のスキルアップとしては、運転士への挑戦、車掌のままスキルアップ(特急列車などの優等列車には経験を積んだ車掌が乗務する。社内資格で、優等列車の車掌として乗務できる資格試験を実施している会社もある)、駅長助役など駅の上級職などがある。また、事務職に異動となるケースもある。まれに駅員へ降格する場合もある。

事業者や路線によっては、全列車ワンマン運転や無人運転のため、車掌職がない事業者や乗務員部署も存在する。

運転士が、車掌として乗務することもある。

具体例として、近鉄の、名阪特急アーバンライナー)があげられる。名古屋線と大阪線(一部難波線)を担当する運転士2名が乗り込み、運転しない間は車掌として乗務する。運転士の交代は、伊勢中川駅短絡線を低速通過中に行う。事業者や路線によっては、運転士と車掌が同じ部署に属している。

契約社員の駅員として採用され、その後のステップアップとして車掌に昇進する場合。

駅業務を関連会社に委託している場合、車掌登用と同時に、鉄道事業会社の契約社員または正社員として登用される場合もあれば、関連会社の契約社員のまま車掌として乗務する場合もある。

更なるステップアップとして、運転士への道が開かれている場合もある。契約社員車掌だった場合、運転士になった時点で正社員として登用される場合が多い。


車掌(契約社員)として採用募集を行う場合。

採用試験合格後、直ちに車掌としての訓練を受ける。

ステップアップとして、運転士への道が開かれている場合もある。運転士になった時点で正社員として登用される場合が多い。


総合職希望者のOJTとして

JR四国では、現在新卒正社員の総合職として採用した社員に、車掌を経験させている。


バスの車掌になるには

現在特殊な例を除き、ほとんど募集されていない。

バスガイドになるには、該当項目を参照のこと。


路面電車の車掌になるには

まずは、当該社局の募集広告などを見つけて応募する。

広島電鉄では、適時、アルバイトとして募集されている。


ケーブルカー・ロープウエイの車掌になるには

まずは、当該企業等の募集広告などを見つけて応募する。ガイドとして募集されていることも多い。


乗務位置

鉄道の場合、車掌が乗務をする車掌室は通常、列車の最後部にあるが、特急列車などでは中間部に設けられている場合もある。

なお、ケーブルカーについてはこの例に習わない。車両先頭の乗務員は、運転士ではなく車掌である。 また、運転士は山頂駅にいる。これは機関部が山頂駅にあるためである。


乗務人数

たいていの場合は1列車に対して1人だが、特急や新幹線などの編成が長い列車や乗客の多い列車などでは2人ないし3人といった複数人が乗務し、仕事を分担している。国鉄時代の優等列車では車掌長と専務車掌(と運転車掌)の組み合わせで乗務することが多く、夜行列車では案内や寝台の組み立て・解体を担当する車掌補も乗務していた。


電報略号

電報略号で車掌のことを「レチ」という。これは「列車長」の略である。 ちなみに専務車掌は「カレチ」(リョカクセンムレチの略)。 国鉄時代は他に荷物列車を担当する荷扱い車掌を「ニレチ」、車掌長を「レチチ」(レチチョウまたはチーフの略)と呼んでいた。


歴史

日本の鉄道の初期には実際に列車長と呼んでいたが、「社長」と混同する恐れがあったので「車掌」と呼ぶことになったと言われている。

1980年代中ごろまでは、貨物列車にも車掌が乗務し、列車分離などの事故時に列車防護措置を行っていた。しかし、車両の信頼性向上・列車防護無線装置や鉄道無線装置やデッドマン装置の整備により運転士だけの乗務となった。

1960年代より前は、バスや路面電車にも車掌が乗務して乗車券の販売や検札・安全確認などを行った。


車掌の復活

観光案内、レトロ感の演出のため、ワンマン運転が可能な路線にあえて車掌を乗務させてる例もある。

路面電車の例

土佐電気鉄道の外国電車でワンマン機器を搭載していない車両では、車掌が乗務している。

広島電鉄のレトロ電車では、単車ながら、レトロ感演出のためにワンマン機器を搭載されておらず、車掌が乗務している。なお同社では連節車のほとんどに車掌が乗務しているが、これは運賃収受を行う降車口を複数確保するためで、特に観光用途としての意図がある訳ではない。アルバイト募集が随時行われている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki