超音波検査(ちょうおんぱけんさ)・エコー検査(エコーけんさ)は、超音波を対象物に当ててその反響を映像化することで、対象物の内部の状態を非破壊的に調査することのできる画像検査法の一種である。主に建設・材料・医療分野で頻繁に利用されている。近年、レーザーを用いて超音波を励起・計測するレーザー超音波計測が行われている。レーザー超音波計測により非接触での検査が可能となった。
目次
1 原理
2 医療におけるエコー検査
2.1 分類 - 部位から
2.2 分類 - 測定方法のバリエーション
2.2.1 Aモード
2.2.2 Bモード
2.2.3 ドップラーエコー
2.2.4 Mモード
2.3 超音波の限界
3 超音波検査の実際
3.1 緊急超音波検査
3.2 腹部超音波検査
3.3 心臓超音波検査
3.4 頸部超音波検査
3.5 乳腺超音波検査
4 医療以外での超音波検査
5 外部リンク
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超音波検査装置は、大きく分けて、超音波を発生させ反射した超音波(エコー)を受信する仕組みを持つプローブ(探触子)と、受信したデータを処理する部分と、画像を表示するディスプレイからなる。 プローブを検査の対象物に当て超音波を発生させると、ごく短い時間のうちに、その音は対象物の中を進んでいき、固いものに当たると反射する。プローブでその反射音波を測定し、反射音が返ってくるまでの時間から距離を計算、内部の様子を可視化する。
開発当初のエコー検査では、音波を一方向のみに発射するだけのものであったが、その後改良され、扇状に音波を発生することで、対象物の断面画像がリアルタイムに見られるようになっている。
ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。
医療用超音波検査装置の一例(TOSHIBA SSA-270A)新生児をエコー検査する様子エコーによる胎児の画像29週の胎児頭部を3D化した画像
エコー検査は体外からプローブを当てるだけで検査できる上、非常に安全でこれといった副作用もないことから、医療現場で最も頻繁に行われる検査のひとつである。日本の医療現場で単に「エコー」または「超音波」という場合は、通常この超音波検査のことを指すほか、書く場合には超音波検査の英訳であるultrasonographyの頭文字をとり、「US」と書かれることがある。
固い骨に囲まれている頭蓋のような部分を除けば、事実上体のほとんどの部分がエコー検査の適応となると言ってよい。代表的なものとしては以下のようなものがある。
心臓超音波検査(echocardiography)では心臓の評価を行う。
腹部エコーでは、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓、大血管等の様子を観察することができる。胆石等はまずこれで発見を試みる。腹水の貯留も検査する。
四肢では、筋肉などの軟部組織の腫瘤の検査に使われる。
乳腺でも同様に、腫瘍や炎症の評価にエコーが使われる。最近ではエラストグラフィーという、いわゆる「硬さ」をエコーで判断して悪性かどうかを判断の1つにする方法もある。
甲状腺では、甲状腺機能亢進症や甲状腺腫の診断や評価に用いられる。体表に近く高解像度の画像が得られるため、基本的に超音波検査が第一選択となる。
生殖器では、経膣エコーは卵巣・子宮病変の評価に利用される他、放射線の被曝を避けたい妊娠時の胎児の診断で重要である。男性でも前立腺の検査に経直腸エコーを用いることがある。
体表から心臓の間には肋骨と肺があるために、心エコーでは完全に評価出来ないことがある。特に心房内の血栓の有無の評価は難しいため、プローブを胃内視鏡検査のように飲み込ませて、食道内から検査を行う経食道エコーや、ファイバー状の細いプローブを下腿部より静脈に挿入し、心房近辺まで到達させて検査を行う経血管エコーなどが用いられることがある。
上部消化管壁自体や膵臓・肝外胆管の観察のためにも、プローブを飲み込ませることがあるが、この場合は「超音波内視鏡検査」と呼ぶ。