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赤痢(せきり)は、下痢・発熱・血便・腹痛などをともなう大腸感染症である。 俳句では夏の季語として扱われる。古称は血屎(ちくそ)。
従来、赤痢と呼ばれていたものは、現代では細菌性赤痢とアメーバ性赤痢に分けられ、一般的に赤痢と呼ばれているものは赤痢菌による細菌性赤痢の事を差す。
目次
1 細菌性赤痢
2 アメーバ赤痢
3 バイオ犯罪
4 外部リンク
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細菌性赤痢(Shigellosis)は、赤痢菌によってもたらされる感染症の事を示す。糞尿などから食物や水などを経由し、経口感染するケースが大半である。また、サルは赤痢菌に対してヒトと同様の感受性を持ち、サルからの感染もまれではあるがみられる。赤痢菌の潜伏期間は、1-5日程度であり、下痢は様々な症状で現れるが水状の便になるケースが多い。発熱はたいていの場合は1-2日で自然解熱する。近年は重症例が減少し、95%がカタル性腸炎を主徴とする。細菌性赤痢と断定する為には症状だけではなく便の中から赤痢菌を分離する必要がある。
日本において、細菌性赤痢は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の三類感染症に指定されており、感染が確認されたら医師は速やかに保健所に報告する義務があり、拡散を防止するために状況応じて隔離入院させる必要がある。治療には対症療法による全身状態の改善と、抗菌薬による除菌を図る。
最初の赤痢菌は、1897年に日本で赤痢が大流行したときに医学者志賀潔により発見された。その為、学名Shigellaと呼ばれている。
赤痢を起こす赤痢菌は大きくAからDの4種類に分けられる。近年は、D群赤痢菌による感染例が多い。志賀潔が発見したA群赤痢菌はかつて広域に渡って感染していたが、現在、感染例は激減している。一般的には衛生が行き届いて居ない途上国での発生が多いが、B・D群に関しては先進国でも感染の報告がある。
赤痢菌(Shigella)
Shigella dysenteriae(A群赤痢菌・志賀赤痢菌)
Shigella flexneri(B群赤痢菌・フレクスナー赤痢菌)
Shigella boydii(C群赤痢菌・ボイド赤痢菌)
Shigella sonnei(D群赤痢菌・ソンネ赤痢菌)
アメーバ赤痢( ⇒Amoebiasis)は、かつては赤痢だと考えられていたが、細菌では無くアメーバによって引き起こされるため、細菌感染症ではなく寄生虫症に分類される。
大腸に寄生した赤痢アメーバによって引き起こされる病気で、症状は細菌性赤痢に似ている。血便をともなうものをアメーバ赤痢と呼ぶ。まれに肝膿症や脳・肺・皮膚などへの合併症が報告されている。感染経路は経口感染ではなく性感染によるものが多いため、性行為感染症に分類される場合もある。日本の症例でも男性同性愛者、海外旅行者や集団施設生活者などでの感染報告例などが多い。
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」においては五類感染症全数把握に分類され、やはり保健所への報告義務がある。
1996年10月29日、アメリカのテキサス州ダラスの聖パウロ医療センターで、ナース・ステーションに赤痢菌に汚染された菓子が置かれ、食べた12人の職員が感染。2年後、同病院内の検査室の元職員が犯人であることが判明。
外部リンク
⇒感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
カテゴリ: 感染症
更新日時:2008年5月29日(木)17:52
取得日時:2008/07/21 23:18