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赤ずきん
『赤ずきん』(あかずきん、仏:Le Petit Chaperon rouge、独:Rotkappchen)は、童話の一つである。ペロー童話集やグリム童話(KHM 26)にも収録されている話。
目次
1 あらすじ
2 『赤ずきん』の話の変遷
2.1 ペロー以前
2.2 ルートヴィヒ・ティークの赤ずきん
2.3 グリム童話の赤ずきん
2.4 近代並びに現代における赤ずきん
3 解釈など
3.1 深層心理学的解釈
4 外部リンク
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注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
ここでは、グリム童話における『赤ずきん』のあらすじを記す。
赤ずきんと呼ばれる女の子がいた。彼女はお使いを頼まれて森の向こうのおばあさんの家へと向かうが、その途中で一匹の狼に遭い道草をする。
狼は先回りをしておばあさんの家へ行き、家にいたおばあさんを食べてしまう。そしておばあさんの姿に成り代わり、赤ずきんが来るのを待つ。
赤ずきんがおばあさんの家に到着。おばあさんに化けていた狼に赤ずきんは食べられてしまう。
満腹になった狼が寝入っていたところを通りがかった猟師が気付き、狼の腹の中から二人を助け出す。
赤ずきんは言いつけを守らなかった自分を悔い、反省していい子になる。
作品としての赤ずきんで最も古いものは、1697年にフランスで出版されたペロー童話集の中の『赤ずきん』であるが、それ以前の話としてスウェーデンの民話『黒い森の乙女』などに類話が確認されている。ペローが民話から作品にする段階で変更を加えたとされる点はいくつかあるが、
赤い帽子をかぶせた。
元の民話では、赤ずきんが騙されておばあさんの血と肉をワインと干し肉として食べるシーンがあるものもあるが、そのシーンを削除。
狼が近道を行ったため先回りされたとされるが、元の民話では赤ずきんに「針の道」と「ピン(留め針)の道」などの二つの道を選ばせるシーンがある。
赤ずきんが着ている服を一枚一枚脱いでは暖炉に放り込むというシーンを削除。
元の話にはない「教訓」を加えた。
などが指摘されている。この物語は宮廷を中心とするサロンの女性たちのために書かれたものであったため、下品なシーンや残酷なシーンなどを削除し変更が加えられたのだと言われている。なお、ペロー童話では赤ずきんが食べられたところでお話は終わり、猟師は登場しない。
ドイツにおいて初めて赤ずきんを作品化したのは、ルートヴィヒ・ティークによる戯曲『小さな赤ずきんの生と死』であった。ティークはペロー童話では登場しなかった猟師を話の中に登場させ、赤ずきんを食べた狼を撃ち殺させた。だが、この話でも赤ずきんは食べられたきり、救出されない。
グリム童話の『赤ずきん』は長い間、ドイツのとある農家の非識字者である老婆が語る話を聞き取り、手を加えずに原稿に起こし出版したものであると信じられていたが、実は話の提供者にそんな人物は一人もいないということがハインツ・レレケの研究により判明している。赤ずきんの話の提供者は、ヘッセン選帝侯国に属する高級官僚の娘たちであり、読み書きも当然に習得しているであろう彼女たちがペローの童話を読んでいる可能性は充分にある。そのことから、赤ずきんはドイツ土着の物語ではないとすら危ぶむ声もある。
さらにグリムは、版を重ねるごとに話の内容に手を加えていった。赤ずきんとおばあさんが狼のお腹から生きたまま救出されるというモチーフを加えたのは彼らである。
赤ずきんの物語は世界中で愛され、シャルル・ギュオーやデ・ラ・メアなど様々な作家が赤ずきんのパロディ作品を世に出している。極端なものでは、おばあさんが狼と赤ずきんを食べてしまうというヨアヒム・リンゲルナッツの『クッテル・ダッデルドゥが子どもたちに赤ずきんのお話を聞かせる』や、赤ずきんがおばあさんに化けた狼を見抜き、即座に銃で撃ち殺すというジェームズ・サーバーの『少女と狼』などが有名である。
『ヴァンパイアセイヴァー』という日本産の対戦型格闘ゲームにも、この過激な性格の赤ずきんをモチーフにした「バレッタ」というキャラクターが登場する。