『豪血寺一族』(ごうけつじいちぞく)は、アトラスよりアーケードゲームとして発売されたゲームの名称、及びそのシリーズ名。ジャンルは対戦格闘ゲーム。
目次
1 作品解説
1.1 特色
1.2 BGM
1.2.1 レッツゴー! 陰陽師
1.2.1.1 脚注
2 シリーズ構成
2.1 豪血寺一族
2.1.1 登場キャラクター
2.2 豪血寺一族2
2.2.1 登場キャラクター
2.3 豪血寺外伝 最強伝説
2.3.1 登場キャラクター
2.4 グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3
2.4.1 登場キャラクター
2.5 新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-
2.5.1 登場キャラクター
2.6 新・豪血寺一族 煩悩解放
2.6.1 登場キャラクター
3 関連項目
4 外部リンク
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対戦格闘ゲームの黎明期の作品には奇抜な設定のものが多々あるが、その中でも本シリーズは「ラスボスを含む、登場する全ファイターが血縁関係にある」という稀に見る設定で始まっており、異質で濃厚な雰囲気を漂わせる作品になっている。この方向性は後の作品では“外部から招かれた格闘家”など例外的人物も出てくるが、基本的には変わっていない。
アトラス開発の『グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3』までの作品は、後に人気イラストレーターとなる村田蓮爾がキャラクターデザインを担当しており、現在に至るまでカルト的な人気を博している。また全作を通じて背景や田中敬一が作曲するBGMに妙なこだわりの見られるゲームで、特にBGMは一部を除いてほとんど歌入りになっている。なお、闘婚のイラストは中野友和が村田蓮爾の絵に似せて描いている。
『グルーヴ オン ファイト 豪血寺一族3』まではアトラスが制作、販売。開発はアトラスの関西事業所で行われていた。「新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-」はアトラス許諾の元で、制作ノイズファクトリー、販売SNKプレイモア(「新・豪血寺一族 煩悩解放」はエキサイトよりの販売)という形でリリースされた。
設定こそ極めて独特な本作であるが、操作系は他の一般的な格闘ゲームの例から漏れず、方向レバー(方向キー)後ろでガード、コマンドとボタンで必殺技。ボタンは4ボタン制でパンチとキック、それぞれ弱と強がある。
当初の対戦格闘ゲームには無かった概念を多く取り入れており、「2段ジャンプ(飛び上がった空中でもう一度ジャンプできる)」や「ダッシュ攻撃(通常攻撃と違ったモーションが出る。本作においてはダメージも通常攻撃より大きい)」、更に2段ジャンプの標準装備に伴う「最大8画面分のステージ(基本は縦横2画面分ずつの4画面分、一部ステージでは両端の障害物を壊すことで2画面分ずつ広がる)」は豪血寺一族が初出とされている。現在では他のゲームにも取り入れられている概念だが、登場する全キャラクターが標準装備しているのはいまもって豪血寺シリーズくらいのものである。
その他「変身技」を持つキャラクターがいるのも特色。『モータルコンバット』のボスキャラ“シャンツン”など、自分以外のキャラの姿に変身するキャラは他のシリーズにも多く出てくるが、このシリーズでは相手の精気を吸って老婆がモンペ姿の美少女に若返るなど、グラフィックはそのキャラのためだけに用意されており、技も全く別なキャラクターになってしまう。後のシリーズでは、初期状態で変身済み、特定の条件で変身が解けるというキャラクターも登場している。
豪血寺一族シリーズは、BGMについて格闘ゲームとしては異例のこだわりを以って製作されている。『2』『外伝』『新』では、BGMに歌詞をつけて歌にするという画期的な試みがなされている。歌詞は大半がシュールな内容で、電波ソングと分類することもできる。また、背景ではバックダンサーが曲に合わせて踊ったり、同じステージでもラウンドが進むとストーリー仕立てでBGMやダンスが変化したりと、総合的な演出もなされている。
本シリーズは、実際にプレイしたユーザーからは高い評価を受けていたものの、本シリーズを有名にした要因は、主人公が高齢の老婆である等、諸キャラクターが特徴的である部分が大きく、BGMそのものが注目を集めることは僅少であった。しかし、これらはインターネットの普及とインターネット上のアングラ文化の発達により、意外な形で大きな注目を浴びることとなった。
『新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-』、『新豪血寺一族 ?煩悩解放?』のステージBGMの一つに『レッツゴー! 陰陽師』という曲が配置されている。ユーロビート調の展開に琴など和風のテイストを加えたこの曲は、タイトルに陰陽師と標されているものの、ゲーム中に出現する陰陽師は画面背景中央の筮台(せいだい)に背をむけて座り九字を切るなどの仕草をするのみで、格闘キャラクターとしては登場せず、ゲーム進行の表面的には良くある地味な設定がなされている。