議会(ぎかい)は、一般的には審議・議決を経て法律を制定する(立法)集会・会議。その場所あるいは組織を指す。立法府とも呼ばれる。このような議会制民主主義に基づく政治体制を議会政治、或いは議政といい、議員に当選することを議政壇上に上がるという。
また、議会を構成する単位たる合議体を議院と呼ぶ(両院制)。
日本においては、国の議会は特に国会と言い、地方自治体では議会と呼ばれる。
大日本帝国憲法下では逆に国の議会を帝国議会、地方自治体の議会を府県会、市会のように呼んだ。
アジアを初めとする開発途上国の議会は日本語で国会と呼ばれることが多い。
欧米諸国の議会は日本語で、議会と呼ばれることが多い。
Legislature: 立法府
Assembly: 集会、会議、議会
各国の議会の英語名
Diet: 日本の国会、帝国議会、ポーランド、ドイツ連邦議会
Parliament: 英国やイギリス連邦諸国の議会
Congress: アメリカ合衆国議会やラテンアメリカ諸国の議会
National Assembly: フランスや旧フランス植民地諸国の国民議会、大韓民国国会
目次
1 議会の歴史
1.1 議会政治の起源
1.1.1 古代ギリシア
1.1.2 古代ローマ
1.2 近代の議会政治
1.2.1 アイスランド
1.2.2 英国
1.2.3 フランス
1.2.4 アメリカ合衆国
2 議会のしくみ
2.1 議会制度の種類
2.2 議会の構成
3 議会と政治
3.1 議会の役割
3.2 議会と政治体制
4 議会と政党
5 議会についての議論
6 関連項目
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近代議会は古代ギリシア・古代ローマの市民総会または評議会・元老院と似た部分を持っている。しかしどちらも近代議会とは歴史的に異なる性格を持ち、政治体制への組み込み方も異なるので、区別することが多い。
古代ギリシア・古代ローマに存在した「民会」や「元老院」は現在の議会政治に通じるものがあり「議会」の起源といえるものであった。
古代ギリシアでは「ポリス」と呼ばれた多くの都市国家が存在し、政治体制はそれぞれのポリスごとに異なっていた。こうしたポリスの中には市民による民主主義政治を行っていたものも少なくなく、直接民主制ないし間接民主制の議会政治が実現していた。
代表的な都市国家アテナイでは、市民が全員参加する「民会」というものや、市民によって選出された評議員で構成される「五百人会」と呼ばれるものが存在していた。しかし敵対する軍事都市国家スパルタとの戦争等によって、政治が不安定化し詭弁家と呼ばれるソフィスト等の出現による腐敗政治が横行したため、スパルタに敗戦後は三十人政権へと移行していく。
古代ローマでは議会に相当するものとして元老院と民会を挙げることができる。王政打倒後の共和政ローマでは行政は政務官が担当したが、これらの政務官はローマ市民によって構成された民会を通じて選出された。もともとは王への助言機関であったといわれる元老院は政務官経験者から構成され、法案の審議や政務官候補の選出などを通して国家方針の策定に大きな影響力を握った。古代ローマでは最終的な立法権や政務官の選出権は民会が独占していたが、元老院は家長の集合から出発したという伝統を背景とした圧倒的な権威を用い、民会の動向を事実上左右することができた。
当初、政務官職は貴族(パトリキ)のみに許され、元老院は貴族によって独占されていた。