誤給油
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誤給油(ごきゅうゆ)とは自動車・機器に不適当な種類の燃料油を給油する事である。主に自動車へのガソリン軽油の入れ間違いを指す。エンジン内で正常な燃焼が行われなくなり、エンジンが掛からない、出力が低下する、故障するなどの悪影響がある。また、灯油用の暖房機器にガソリンを入れると火災につながり極めて危険である。
目次

1 誤給油の原因

1.1 ガソリンスタンドでの誤給油

1.2 家庭等での誤給油


2 日本における統計

3 誤給油のエンジンへの影響

4 関連項目

5 参照

6 外部リンク

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誤給油の原因


ガソリンスタンドでの誤給油

主にセルフ式で起こっている[1]が、セルフサービス・フルサービスによらず、単純なミスや勘違いによる誤給油は起こる。「トラックはディーゼル」という思い込みでガソリン車のトラックに軽油を入れる、借りた車で燃料の種類が違っていたなど。

ユーザーによる誤給油 主にセルフ式ガソリンスタンドで発生する。ガソリン車への軽油の給油が頻発しているとされている。理由は「軽自動車は軽油」「軽油の方が安い」という知識不足に起因する。[2]。 背景として、2004年後半ごろからの原油価格の高騰によりガソリン価格も上昇し、フルサービスに慣れたユーザーが安いガソリンを求めてセルフ式に移行したことが挙げられる。給油装置の表記を「軽油」から「ディーゼル」に変更するという防止策も一部で行われている。

なお、このような事故防止の手法として、すでにタンクに入っていた油がガソリンなのか軽油なのかを判別するセンサーを設けたガソリン計量器が日本だけに存在し、普及している。(機構が複雑なためか、海外ではニーズがないようである)コンタミ防止装置・油種検知装置などと称し、一時期採用が少なくなったが、近年誤給油防止の手段として、セルフ式スタンド用に再度注目されている。

ガソリンスタンド側に起因する誤給油 タンクローリーからガソリンスタンドの地下タンクへの注入の際にガソリンと灯油を間違えるミスはしばしば起こっており、POSシステムなどでの管理方式、キー管理などのマニュアル化など工夫をされているが、それでも販売されたガソリン混入灯油の回収騒ぎは後を絶たない。逆にこのようにして灯油が混合したガソリンを故意に販売したケースもあった[3]。 ガソリンスタンド工事での配管ミスにより、ハイオクとレギュラーの誤給油が発生するという例が起こっている(2006年10月05日読売新聞)。

ガソリンスタンドへの供給側である油槽所にても誤給油が起こりうる。島に陸揚げする時点で誤給油がおこり、そのまま島内のガソリンスタンドに配給されたため、島内での販売がいっせいに停止し、島内の交通・経済が一時期麻痺した事例がある[4]


家庭等での誤給油

家庭でもっとも使われるのは灯油だが、農家などでは農機具や機械の燃料としてガソリンや軽油を保管している場合がある。また、配達にバイクを使う店舗では燃料のガソリンを保管している場合がある。ガソリンは専用金属容器での保管が義務付けられているが、灯油用ポリタンクで保管するなど管理をずさんにしたために石油ストーブにガソリンを誤給油して火災を起こす事故は後を絶たない[5]


日本における統計

JAFへの救援要請の統計(2007.12.1?2008.1.31)[6]が発表され、マスメディアでも報道された(2008.2.7 Carview, 2008.2.16読売新聞, RKB毎日放送ほか)。 大きく取り上げられた「安いから、軽自動車だから」の理由での誤給油は少数であった。

発生件数:337件

種類ガソリン車に軽油   :195ディーゼル車にガソリン:126ガソリン車に灯油   : 16

男女比 = 247:57

発生場所セルフ式ガソリンスタンド:246有人ガソリンスタンド  : 32


誤給油のエンジンへの影響

一般に、エンジンが掛からない、排気ガスに煙が混じる、馬力が出ない、などの症状がでる。給油後にこのような症状が出た場合、速やかにエンジンを止めて整備・修理する必要がある。給油直後に誤給油が判明した場合は決してエンジンをかけてはならない。

ガソリンエンジンに軽油を給油した場合エンジンをかけてしまっても直ちに重大な故障は起こらず、燃料、オイル、プラグの交換など比較的簡単な整備ですむ場合が多い。軽油だけならば始動すらできないが、誤給油しても普通はエンジン手前の燃料パイプにガソリンが残っているのでエンジンは掛かる。多少は走行できるが不完全燃焼によるススにより点火プラグが汚れてエンジンが止まる。走行できる距離はガソリンと軽油の混合比、つまり、元々タンクに残っていたガソリンの量と誤給油した軽油の量によるのでまちまちである。軽油と性質が似た灯油の場合でも同様と思われる。

ハイオク(プレミアム)ガソリン指定エンジンにレギュラーガソリンを給油した場合 ハイオクとレギュラーは油種としては同じガソリンであり、トヨタ・2ZZ-GEエンジンなどレギュラー厳禁のエンジン以外では直ちに深刻なダメージはないが、故障につながる場合もある。(詳しくは高オクタン価ガソリンを参照)

ディーゼルエンジンにガソリンを給油した場合 ガソリンには十分な潤滑性がないので、燃料噴射装置が破損して、深刻な故障を起こすと言われている。実際には元々残っていた軽油と混合されるので始動・走行できるが、馬力が落ち、排気ガスに白煙が混じる。やがては噴射ノズルの故障を起こす。

ディーゼルエンジンに灯油を給油した場合 軽油と灯油は性質が近いため、直ちに深刻な故障は起こらないが、故障の原因になる。灯油を燃料として自動車で公道を走ることは違法である(不正軽油)。


関連項目

軽油

ガソリンスタンド

不正軽油

原油価格


参照^「燃料の給油間違いによるトラブル」全国調査の中間報告(JAF)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki