設定ファイル(せっていふぁいる)とは、コンピュータにおいて、動作するプログラムや、オペレーティングシステム(OS)等の、様々な設定上の条件を記述したファイルである。
ウェブブラウザの文字の色やサイズ、DVDプレーヤーなら音量など、プログラムの動作はエンドユーザーの手によってある程度設定できる。その設定はプログラムの既定値ではないため、次回使用するときにも反映させるにはファイルとして保存する必要がある。そのためのファイルを設定ファイルという。初期設定ファイル、またはプログラムを作業環境に見立て、その設定を保存したファイルということで環境設定ファイルともいう。
これらの設定ファイルは、多くの場合プレーンテキスト形式で記述されているが、コンピュータプログラムがそれと判るように、特定のファイル名が用いられている。DOS/Windows等のOSでは、伝統的にCONFIG.SYSやSYSTEM.INI等のファイル名が用いられており、現在でも様々なソフトウェア上で利用されている同種のファイルには、configurationの略で*.CFGといった拡張子が一般的で、MicrosoftがWindowsで採用した形式では拡張子に*.INIのものが使用されている。Mac OSではQuickTime 初期設定やQuickTime Preference、Mac OS Xではcom.apple.QuickTime.plistのようなファイル名が用いられ、プロパティリストと呼ばれる。
設定ファイルの例:Windows98のCONFIG.SYS
''device=C:\WINDOWS\himem.sys'' ''device=C:\WINDOWS\EMM386.EXE RAM'' ''devicehigh=C:\WINDOWS\biling.sys'' ''devicehigh=C:\WINDOWS\jfont.sys /p=C:\WINDOWS'' ''devicehigh=C:\WINDOWS\jdisp.sys '' ''devicehigh=C:\WINDOWS\jkeyb.sys /106 C:\WINDOWS\jkeybrd.sys'' ''devicehigh=C:\WINDOWS\kkcfunc.sys'' ''devicehigh=C:\WINDOWS\COMMAND\ansi.sys''
コンピュータに様々な動作を指定するために、これら設定ファイルにはデータやプログラムの読み込み手順が記載されており、この内容を書き換える事で、設定を切り替え、更には利便性を向上させるための各種機能を呼び出させる事が可能である。しかしこれらは正確に記述しないと、プログラムの誤動作や動作不良を招くため扱いには注意が必要で、まして誤って消してしまった場合などは、致命的な結果を招く事も多い。
UNIX系のOSでは、設定ファイルを特定のいくつかのディレクトリに置くことで、管理性を高めている。特に設定ファイルだけをバックアップするような状況では非常に効率が良い。 UNIX系のOSはまた、マルチユーザーのOSであるため、個人ごとの設定ファイルは/home/ディレクトリー下のユーザーごとのディレクトリーに置くようになっている。 なお、UNIX系OSでもディレクトリ構成はそれぞれ違うため、各OSごとに確認する必要がある。またUNIX系OSでは、設定ファイルに一定の拡張子の規則は無い。config,init,rc等の文字列が含まれていることが多い。ソフト名のディレクトリー内に拡張子無しのconfigという名称のファイルを置く場合もある。
WindowsではApplicationDataディレクトリ下などにアプリケーション毎にディレクトリを作り、そこに設定ファイルをおくことが推奨されている。WindowsVistaで導入されたユーザアカウント制御では適切な権限無しにプログラムファイルディレクトリ(%PROGRAMFILES%)を変更しようとすると、ファイルの書き込みはシステムによりトラップされ、ヴァーチャルストアと呼ばれるディレクトリに保存される。このような処置はマルウェア対策やマルチユーザ対応のためのものだが、現状ではまだまだ実行ファイルと同じディレクトリに設定ファイルを置くソフトウェア(特にフリーソフト)が多い。
現代のパーソナルコンピュータでは、これら設定ファイルを自動的に作り出すプログラムも数多く存在しており、専門知識が無くとも、必要な機能を選んで行くだけで、自動的に設定ファイルが変更される。またそのような自動的な機能をOS側が持っている場合もあるため、最近ではこれら設定ファイルの存在を意識しないでも、コンピュータを利用する事が可能である。 例えば、OS側でレジストリなどと呼ばれるデータベースファイルで一括管理を行う物もあり、Windowsにおいては、アプリケーションソフトウェアやツールソフトウェアの多くが、このレジストリファイルに依存して、ユーザーの設定や過去の使用状況を記憶し、ユーザーの利便性向上に貢献している。
関連項目
ソフトウェア
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更新日時:2008年6月23日(月)17:42
取得日時:2008/10/10 05:41