記憶
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この項目では生物の脳の 記憶について記述しています。コンピューターにおける 記憶については記憶装置をご覧ください。

記憶(きおく)とは、脳に蓄積される情報。 記憶の分類法はさまざまだが、スクワイアの記憶分類という分類法が最も一般的である。ここではスクワイアの記憶分類を基にしたモデルについて述べる。(他の分類も提唱されている。)記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つに大きく分類される。 自伝的記憶、展望的記憶という概念を提唱する学者もいる。
目次

1 感覚記憶

2 短期記憶(STM)

3 作動記憶

3.1 中央制御系

3.2 音韻ループ

3.3 視空間スケッチパッド


4 中期記憶

5 長期記憶(LTM)

5.1 陳述記憶

5.1.1 エピソード記憶

5.1.2 意味記憶


5.2 非陳述記憶

5.2.1 手続き記憶

5.2.2 プライミング



6 自伝的記憶

7 展望的記憶

8 記憶の階層

9 記憶の過程

9.1 記銘(符号化)

9.2 保持(貯蔵)

9.3 想起(検索)

9.4 忘却


10 記憶がテーマとなっている作品

11 関連項目

12 外部リンク

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感覚記憶

映像や音などを最大1〜2秒ほど、記憶する記憶。


短期記憶(STM)

短期記憶(STM)とは、短期間保持される記憶である。 約20秒間保持される。7±2まで(5から9)の情報しか保持できない。この事実は心理学者のジョージ・ミラーによって発見された。7±2という数はマジカルナンバーと呼ばれる。 短期記憶を蓄える貯蔵庫を短期記憶貯蔵(STS)と呼ぶ。

短期記憶の情報は時間の経過とともに忘却される。これを防ぐためには維持リハーサルを行う必要がある。

短期記憶から長期記憶に記憶を転送するためには、精緻化リハーサルを行う必要がある。

意識に昇る以前の感覚器官に保持される。


作動記憶

短期記憶を発展させた作動記憶という概念が提唱されている。 作動記憶は短期的な情報の保存だけでなく、認知的な情報処理も含めた概念である。 容量には個人差があり、その容量の差がある課題での個人の パフォーマンスに影響を与えていると言われている。 作動記憶は中央制御系、音韻ループ、視空間スケッチパッドからなる。


中央制御系

音韻ループと視空間スケッチパッドを制御し、長期記憶と情報をやりとりするシステムである。


音韻ループ

言語を理解したり、推論を行うための音韻情報を保存するシステムである。


視空間スケッチパッド

視覚的・空間的なイメージを操作したり、保存したりするシステムである。


中期記憶

主に海馬に記憶される、1時間〜1ヶ月程度保持される記憶。 中期記憶の忘却は、エビングハウス忘却曲線によって表される。


長期記憶(LTM)

長期記憶(LTM)とは、長期間保持される記憶である。 忘却しない限り、死ぬまで保持される。 長期記憶を蓄える貯蔵庫を長期記憶貯蔵(LTS)と呼ぶ。

長期記憶の忘却の原因については、減衰説と干渉説、さらに検索失敗説が存在する。 減衰説とは、時間の経過とともに記憶が失われていくという説である。 干渉説とは、ある記憶が他の記憶と干渉を起こすことによって記憶が失われていくという説である。 検索失敗説とは、想起の失敗は記憶された情報自体が消失しているのではなく、適切な検索手がかりが見つからないため、記憶内の情報にアクセスできないことによるという説である。

長期記憶は陳述記憶・非陳述記憶の2つに分類される。 長期記憶を近時記憶と遠隔記憶の2つに分類する説も存在する。


陳述記憶

詳細は宣言的記憶を参照

言葉で表現できる記憶である。宣言的記憶とも呼ばれる。 陳述記憶はエピソード記憶・意味記憶の2つに分類される。


エピソード記憶

詳細はエピソード記憶を参照

個人的体験や出来事についての記憶である。 1972年に心理学者のタルヴィングによって、意味記憶と対になる形でその区分が提唱された。


意味記憶

意味記憶とは言葉の意味や世界のあり方についての記憶である。 1966年に心理学者のマックス・キリアンによって提唱された。 意味記憶の構造は、(コリンズとキリアンによって)意味ネットワークという形でモデル化されている。他にも、意味記憶を表す多くのモデルがある。


非陳述記憶


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki