計帳(けいちょう)とは、古代日本の律令制において調・庸賦課のために毎年作成された、戸籍と並ぶ基本帳簿である。戸口の口数・年齢・容貌や課不課の別などを戸主に書き出させ、集計・総合したもの。別名大計帳・大帳。
計帳は四度公文の一つに数えられ、毎年6月30日以前に京や諸国の官司が計帳を作成して署名し、8月30日以前に太政官に送付した。最も重要な帳簿だったので特に大計帳とも称された。各戸主が戸口の年齢・容貌の特徴・課不課の別を注記したものだったが、枝文として、目録帳・郷戸帳・浮浪人帳・中男帳・隠首帳・雑色人帳・高年帳・老丁帳・廃疾帳・学生帳・逃亡帳・神戸帳・多男父帳・中男残帳・死亡帳・残疾帳・遭喪帳・禰宜祝帳・老残帳・陵戸帳などがあり、細かく計帳の点検に資する付随文書が付けられた。太政官は民部省主計寮で、前年の計帳を詳細に調査したが、特に課丁(納税義務を負った男子)の増減に注意が払われ、隠首括出(納税逃れをしていた者が自首あるいは摘発によって計帳に記載されること)などで人口増加が見られれば国司らの功績とされた。一般の公民とは別に、親王・雑戸・陵戸及び隼人などの計帳も作られた。計帳は中国の制度に基づくもので、大化の改新の詔(大化2年)で戸籍とともに計帳を作ることが命ぜられたが、現存するものは『正倉院文書』として神亀元年(724年)・同2年(725年)の『近江国志何郡計帳』などの計帳断簡を始めいくつかあり、その書式は『延喜主計寮式』に見られた。しかし次第に計帳の作成も疎かになり、天慶元年(938年)には戸籍によって計帳を作成するようにと命令が出るようになった。
関連項目
律令
戸籍
カテゴリ: 戸籍 | 日本の律令制
更新日時:2007年12月22日(土)11:27
取得日時:2008/07/20 13:08