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西遊記(さいゆうき、西游?・西遊記 X?you Ji)は、中国で16世紀の明の時代に大成した伝奇小説で、唐僧・三蔵法師が白馬・玉龍に乗って三神仙(神通力を持った仙人)、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を供に従え、さまざまな苦難を乗り越えて天竺へ経を取りに行く物語である。全100回。
著者は『淮安府史』(明、天啓年間)では呉承恩(1504年頃 - 1582年頃、江蘇省出身の官吏・詩人)の著書に「西遊記」と記述されていることから、中国では定説化しているが、現存する『西遊記』の全てに呉承恩という名は記述されていない。詳しくは後述。
目次
1 概要
2 成立
2.1 唐三蔵西天取経伝説
2.2 西遊記の成立
3 作者
4 主要登場キャラクター
5 内容
5.1 大鬧天宮 (だいどうてんぐう)
5.2 三蔵が取経に出るまで
5.3 旅の途中での妖仙との戦い
5.4 西天取経
6 西遊記を元にした作品
6.1 漫画
6.2 アニメ
6.3 ドラマ
6.4 映画(アニメ以外)
6.5 小説
6.6 絵本
6.7 舞台
6.8 ゲーム
6.9 楽曲
6.10 その他
7 外部リンク
8 脚注
9 参考文献
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唐の時代にインドへ渡り仏教の経典を持ち帰った玄奘三蔵の旅の記録を記した『大唐西域記』を元に、道教、仏教の天界に仙界、神や龍や妖怪や仙人など、虚実が入り乱れる一大伝奇小説であり、中国四大奇書の一つに数えられる。
物語の縦軸に玄奘三蔵の波乱の人生を、横軸に無敵の仙猿・孫悟空の活躍を置き、玄奘三蔵一行が天竺を目指し経典を求める旅を果たすまでを描いている。
なお人間の登場人物には玄奘三蔵や唐の太宗皇帝など実在の人物が顔を並べるが、書かれている内容は完全にフィクションであり、史実とは一致しない。
現実の玄奘三蔵の取経の旅は西暦629年から645年の間になされた。その事績が仏教徒の間で伝説化し神聖視された痕跡が各地に残されている。
敦煌莫高窟から発見された絹本、紙本の絵画及び壁画(9世紀から11世紀半ば)には経巻を背負い虎を伴った徒歩の行脚僧の描かれたものがあり、伝説化した玄奘とする説がある。これらの中には宝勝如来を上隅に描き入れているものがあり、「寳勝如來一?」と書き入れられたものもあることからこの取経者は宝勝如来に保護され、また宝勝如来と同一視されたと推定される。
莫高窟東方約 100 km の楡林窟、その更に東方約 30 km の東千仏洞の水月観音図、普賢変図(12世紀後半、西夏末)に含まれる玄奘取経図に描かれた玄奘は猴(マカカ属のサル)と馬を伴っており、また張世南『游宦紀聞』(1228)所収の張聖者の詩(北宋末から南宋初、12世紀前半と推定される)には「幾生三藏往西天」「苦海波中猴行復」「沈毛江上馬馳前」の字句が見え、12世紀には玄奘の取経伝説には猴と馬が取り込まれていたことが分かる。1237年に建立された福建省泉州の開元寺の仁壽塔(西塔)第四層南面には「梁武帝」に向き合って経文を捧げる「唐三藏」、東北面には刀を手にした猴行者と金箍棒を手にした「東海火龍太子」の浮き彫りがあり、それぞれ「」内の文字が銘文にある(猴行者は銘文無し)。
宋代には原型となる説話「大唐三蔵取經詩話」(三蔵が猴行者(猴(サル)の行者)を連れ取経の旅をする)が存在していた。西遊記で今残っている最古のものは元代の西遊記の逸話を収録したとみられる朝鮮の書『朴通事諺解』(1677年)によるものである。