複写機(ふくしゃき)とは原稿、本の一部などの複製をとるもので、一般的にコピー機と言われる。
目次
1 概要
2 ジアゾ式複写機
3 PPC複写機
3.1 作像部
3.2 用紙搬送部
3.3 スキャナ部
3.3.1 デジタル式
3.3.2 アナログ式
3.3.3 オプション
4 カラーコピーの仕組み
4.1 カラーコピーの現像方式
4.2 カラー複写機の注意点
5 その他の方式
6 複写物の著作権
7 関連項目
//
拡大や縮小機能を持つものも多く、紙の大きさも可変である。乾式と湿式があり、現在では乾式がよく使われる。また、カラーコピーも可能な複写機も存在する。英語で複写機はゼロックス (Xerox)というが、これは商標からきたものである。 用紙はたいてい普通紙(コピー用紙)であるが、OHPシートなど特殊なものにも印刷できる機種もある。大量の用紙をストックする用紙カセットと、一時的に特別な用紙を挿入するための手差しトレイを備えているものが一般的である。また、複写機という名称からも解るように、少数の複写を作成することを意図しており、簡易に複写を作成することが出来る反面、コスト面、速度面から大量印刷には向かない。通常、大量印刷にはオフセット印刷機が用いられる。オフセット印刷機と複写機の中間に位置する機械として簡易印刷機があり、孔版印刷を用いた理想科学工業のリソグラフなどが学校・官公庁などで普及している。
2000年代に入り、ビジネス向け複写機は、ほとんどがデジタル式である。また、パーソナルコンピュータとLANの普及に伴って複写機・プリンター・ファクシミリ・イメージスキャナなどの各種機能が統合されたデジタル複合機が使用されるようになった。これらの複合機には、LAN経由で操作が行えるものも多い。
メーカーとしては、リコー、キヤノン、富士ゼロックス、シャープ、コニカミノルタ、京セラミタなどが高いシェアを誇り、販売に関してはメーカー系、独立系あわせて多くのOA機器販社が行っている。そのほかに、いくつかのメーカーがデジタル式の複合機を作っている。
複写機の種類には、大きく分けてジアゾ式複写機とPPC複写機(Plain Paper Copier、普通紙複写機)がある。現在ではほとんどがPPC複写機であるが、ジアゾ式複写機も設計図面用(特にA2判以上の大判用紙)に根強い需要がある。
ドイツで開発され、1951年に現在のキヤノンファインテック(旧コピア)が、世界初の小型事務用湿式ジアゾ複写機「M型」の販売を開始した。
湿式と乾式のものがあり、どちらの複写工程も、原稿と複写紙(感光紙)を密着させ、複写機内を通過させながら紫外線を照射する。この感光過程で、原稿の地肌部分に当たる複写紙上のジアゾ化合物を分解させる事により潜像を形成させる。 次の現像工程で、ジアゾ化合物が残された「文字・線」部分で化学反応により色素が生じ、発色する。現像後の複写紙の発色には青色、黒色等があるが、青色が主流だったため、青焼と呼ばれた。
湿式は旧式の小型機に多く、液体の現像剤を塗布し発色させる。一方乾式は、業務用大型・高速・高価格なタイプで使われ、現像の工程でアンモニアガスを用いる(大判の紙を湿らせると、しわが生じ易いため)。 現像後は紙が湿っているため乾かす必要があったが、それでも青写真よりは感光後の耐久性も高く、手間が掛からなかった。後には現像液を必要としない感光紙が普及し、さらに使いやすくなった。
ジアゾ式複写機は透過光を使うため、原稿は透過性の高い用紙が望ましく、トレーシングペーパーや第二原紙と呼ばれる半透明の専用用紙が製図分野で使われた。
メリット
PPC複写機と異なり光学的プロセスを持たないため、原稿との相違(光学的な収差など)が極めて少ない。
機械の構造的にも単純であり大判(A0,A1)の複写も容易である。
ランニングコストが、PPC複写機よりかなり低かった。
デメリット
感光紙は、光線不透過(販売時に、袋詰めされている)の袋に入れて保管する必要がある。
現像後の複写紙も光線下では退色が激しいので、保管には注意を払わなければならない。
原稿は光透過性が低い本のような厚い物や、両面刷り原稿の複写はできない。
乾燥前、あるいは乾燥後も長時間感熱紙と接触させると、感熱紙を黒変させてしまうことがある。
原稿と感光紙を間違えると複写できないだけでなく、湿式では原稿を濡らしてしまう悲劇を招く。
巻込みにより原稿を破損させる恐れがある。
PPC複写機は、1938年にアメリカのチェスター・F・カールソンによって、後にゼログラフィと呼ばれる基本技術が発明された。その特許を米ハロイド社(現在のゼロックス)が買い取って製品の開発を進め、1959年に世界初の事務用普通紙複写機(PPC複写機)が開発された。