表現の自主規制
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表現の自主規制(ひょうげんのじしゅきせい)とは、集団、個人からの抗議に対して出版社、著者、作曲家や作詞家、レコード会社、放送局等が自主的に判断して言葉の置き換えや著作物の発表を取り止めるなどの行為を指す。単に「自主規制」とも言う。これが日常慣例化し、タブーとなる事がある。

これらを好ましくないとする立場からは「言葉狩り」と呼称されたり、マスコミの事勿れ主義と批判される事も多い。

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目次

1 概説

2 歴史

3 IMEにおける漢字変換

4 出版

5 音楽

5.1 発売禁止または歌詞の隠蔽

5.2 放送禁止


6 テレビ放送

7 宣伝への利用

8 関連項目

9 参考文献

10 外部リンク

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概説

日本のマスコミによる自主規制の例として、身体的障害を表現する用語を「放送禁止用語」として「○○が不自由な人」と言い換えることが一般的だが、これを例えば過去の文学作品のテキストにまであてはめてそれを改変しようとする行為は表現の自由に反するとして批判される。現在ではこのような語を含む文学的テキストには末尾に、差別用語とされる語も含むが当時の状況を鑑みまた芸術作品であることに配慮して原文のままとした旨記されていることも多い。

マスコミとて利潤を追求する企業なので、読者・視聴者からの抗議で売り上げが下がることを一番恐れているのである。

日本では性交描写の存在自体をわいせつ物頒布罪で違法とされている。その為自主規制として日本で合法として販売されている「有害図書アダルトビデオ」と言われる物は、倫理審査団体の自主規制によって性器に“モザイク”等様々な手法で“ぼかし”がかけられる。

余談だが、登録商標絡みの描写に関しても、商用利用にはその保有者の許可が必要である為、その部分に伏字や規制音ないしぼかしなどを被せたり、別の呼称に置き換えたりする例が多い(ただしその保有者が該当する作品ないし番組などと関連がある場合は融通が利きやすい為、そのまま使われる事も多い)。


歴史

規制が叫ばれるようになったのは、ヘレン・バンナーマンの絵本『ちびくろサンボ』問題あたりからだとされる。日本においては、1988年ワシントン・ポストに掲載された日本の黒人のキャラクター人形に対する批判記事を発端として、市民団体「黒人差別をなくす会」が『ちびくろサンボ』の内容は黒人を貶めるものだと最も有名な翻訳版の発行元である岩波書店に抗議し、本書は全社自主規制で絶版になった。これを契機に黒人差別をなくそうとする世論が高まる。これを受けて、黒人差別に繋がるとして厚い唇で肌が黒いキャラクターが問題視された結果、カルピスの黒人マークが廃止され、ジャングル黒べえダッコちゃん人形などが販売中止になった。その後一部行き過ぎの面があったとして批判もあり、ダッコちゃん人形の色を変更してのリニューアル、『ちびくろサンボ』の原書直訳版刊行や岩波版の復刻など見直しが進んだ。


IMEにおける漢字変換

MS-IMEATOK等、一部のPCかな漢字変換ソフトウエアでは、差別用語とされている語句(例:きちがい支那)などが出荷時の辞書登録から除外されており初期状態では変換できない。なお、同用語であってもマッキントッシュに標準搭載されていることえりでは出荷時の状態で変換が可能であったりと、必ずしも確立された見識や条件で採用されているとは限らない。


出版

1993年には高校の国語の教科書に掲載される予定だった筒井康隆の小説『無人警察』が、文中のてんかんに関する描写、結論が誤解・偏見を招くとしててんかん協会から抗議を受け出版元の角川書店により収録が取り消されたことに対し、筒井康隆は抗議として断筆を宣言した(リンク参照、両者は痛み分けの形で譲歩・和解し、1996年に執筆再開)。


音楽


発売禁止または歌詞の隠蔽

CDを発売する時に、暴力的、差別的、卑猥な内容等を、はっきり歌っていても歌詞カードに載せない時がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki