行人
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この項目では夏目漱石の小説について記述しています。中世の僧侶身分については行人 (仏教)をご覧ください。

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『行人』(こうじん)は、夏目漱石の長編小説1912年12月6日から1913年11月5日まで、『朝日新聞』に連載。ただし、4月から9月まで作者病気(胃潰瘍)のため、5ヶ月の中断がある。

自分本位に行動する男とその妻との間にできる溝を通じて、近代知識人の苦悩を描く。『彼岸過迄』に続く、後期三部作の二作目。


あらすじ

長野一郎は、学問のみに生きようとし、周りのことを考えない自己中心的な生き方をしている。そのため妻のお直に理解されないが、一郎の母には、お直が一郎に冷たく接しているように見える。一郎の弟二郎は、そんな兄の苦しみを垣間見るが、あるとき一郎からお直の貞操を試すため、二郎にお直と一晩一緒にいるように頼まれる。

東京に戻ると、一郎と二郎の間には溝ができるが、やがて二郎のもとにお直がやって来て、一郎との関係が悪化するばかりだと聞かされる。二郎は両親と相談し、一郎をその親友のHに頼んで、旅行に連れ出してもらう。そして二郎のもとに、Hから一郎について書かれた手紙が届く。

二郎は、結婚前のお直を知っていることもあり、兄よりもお直と親しみやすい。義姉であるお直との会話は時に楽しくお互いの胸にはほのかに暖かいものが去来する。しかし同時に兄の手前複雑な気持ちになり苦しくもある。

「彼岸過迄」と「こころ」と共に漱石の後期三部作の第二作で人の心が複雑であるが故に悲劇を生むと言う葛藤を描いた、彼ならではの名作の一つである。


外部リンク

『行人』:新字新仮名青空文庫

『行人』:デジタル画像近代デジタルライブラリー

・話・編・歴夏目漱石の作品

中・長編小説吾輩は猫である - 坊つちやん - 草枕 - 二百十日 - 野分 - 虞美人草 - 坑夫 - 三四郎 - それから - - 彼岸過迄 - 行人 - こゝろ - 道草 - 明暗

短編小説・小品倫敦塔 - 幻影の盾 - 琴のそら音 - 一夜 - 薤露行 - 趣味の遺伝 - 夢十夜 - 永日小品

その他の作品現代日本の開化 - 私の個人主義 - 硝子戸の中

関連項目高等遊民

関連カテゴリ夏目漱石 - 小説

カテゴリ: 夏目漱石の小説

更新日時:2008年8月26日(火)12:05
取得日時:2008/11/11 11:33


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki