血の上の救世主教会
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血の上の救世主教会。北側ファサード

血の上の救世主教会(血の救世主教会、Храм Спаса на Крови、スパース・ナ・クラヴィー教会)は、ロシアサンクト・ペテルブルクにあるロシア正教会聖堂である。

公式名は、ハリストス復活大聖堂(Собор Воскресения Христова)。このほか、血の上の教会(Church on Spilt Blood)の名称でも知られる。この名称は、1881年3月13日ユリウス暦3月1日)のロシア皇帝アレクサンドル2世暗殺によるもので、教会が建つ場所は、皇帝遭難の地である。
目次

1 概要・歴史

1.1 建立

1.2 建築

1.3 ロシア革命

1.4 ソ連崩壊後、現在


2 関連事項

3 外部リンク

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概要・歴史


建立アレクサンドル2世夜景 グリバエードフ(グリボエードフ)運河から見る

ロシア皇帝アレクサンドル2世は、「解放皇帝」と呼ばれ、農奴解放を初めとする「大改革」を行ったが、次第に反動化していった。同時にナロードニキ運動の急進化に伴い、ナロードニキの一部はニヒリズムテロリズムに走り、1881年3月1日ついに皇帝もテロの標的となって斃れた。行幸先から帰る皇帝の乗った御料車が運河に沿って通る中、女性革命家ソフィア・ペロフスカヤによって指揮された「人民の意志」のテロリストは皇帝を狙って手榴弾を投げた。手榴弾は2人のコサック衛兵を負傷させたが、皇帝は無事であった。しかし現場を見るために御料車を降りた皇帝の足下に別のテロリストが爆弾を転がして爆発させ、瀕死の重傷を負った皇帝は担ぎ込まれた冬宮で一時間後に崩御した。

教会の建立は、アレクサンドル2世の跡を継いだアレクサンドル3世によって先帝を弔うために行われた。教会は、グリバエードフ運河(グリボエードフ運河 ⇒Griboedov Canal)の河畔、アレクサンドル2世終焉の地に建設された。この地は、モニカ運河( ⇒Moika)とフォンタカ運河( ⇒Fontanka)の二つの運河の交差する地点である。建設資金は、帝室であるロマノフ家のほか、広く一般の献金によってまかなわれた。工事は1883年に着工されたがアレクサンドル3世在位中には完成せず、教会の完成を見たのは次のニコライ2世の治世に入って13年目の1907年である。


建築

血の救世主教会の建築に関しては、一般にサンクトペテルブルグにおける他の建築とは様式において異なると見なされる。血の上の救世主教会を見上げる

すなわちペテルブルクの主な建築物が、主としてバロックおよび新古典主義様式であることに比べて、この教会の建築がロマンチックなロシア・ナショナリズム、中世のロシア建築の影響を色濃く受けているとする立場である。確かに玉ねぎのような形状の屋根や無数のモザイク画に彩られた壁面を見たとき、一般にモスクワの聖ワシリイ大聖堂生神女庇護大聖堂)や、17世紀のヤロスラヴリの教会建築を思い起こさせる。ピョートル大帝以来、西欧化を推進してきたロシアにおいては、建築においても伝統的なロシア様式が否定され、ヨーロッパの建築様式が主流となっていた。その西欧化を体現してきたともいうべき都市ペテルブルクにおいてさえ、聖ワシリイ大聖堂のようなロシアを象徴する建築が無意識的に望まれてできたと考えられる。 その一方で、聖ワシリイ大聖堂と比較すると、全体の構成のより自由な点や優美さなどはモスクワに代表されるロシア的なものとは異質であり、やはり、ペテルブルクの建築であるとの評価もある。

血の上の救世主教会は、アレクサンドル2世の暗殺というロマノフ家にとっての悲劇がきっかけになって建立された建築物である。このため、『聖書』の中から悲劇的な要素の強い主題とした面積7500平方メートル以上のモザイク画によって壁面が装飾されている。内陣 天井と柱内部のフレスコ画とモザイク

その一方で、教会は無数のトパーズ青金石ラピスラズリの原料)および他の半貴石で飾られていて豪奢な印象を与えているのも事実である。

イコノスタシスは、ヴィクトル・ヴァスネツォーフ( ⇒Viktor Vasnetsov)、ミハイル・ネステロフ( ⇒Mikhail Nesterov)、(ミハイル・ヴルーベリ)らを含む当時のロシア最高の芸術家たちによって設計された。主任設計士はアルフレッド・アレクサンドロヴィチ・パルランド(Alfred Alexandrovich Parland)である(彼の名前はロシアにおいてもほとんど知られていない)。丸天井のイエスと大天使


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki