藤堂志津子
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藤堂 志津子(とうどう しづこ、1949年3月14日 - )は、日本小説家。本名、熊谷 政江。札幌市生れ。北海道札幌北高等学校藤女子短期大学国文科卒。現在も札幌在住。

19歳で詩集『砂の憧憬』を刊行。広告代理店勤務を経て、1988年、『マドンナのごとく』で、北海道新聞文学賞を受賞、直木賞候補にもなる。1989年、『熟れてゆく夏』で直木賞受賞、以後恋愛小説作家として活躍する。女性の心の内部をつく恋愛小説を多く発表している。

「マドンナのごとく」は1990年、門奈克雄監督、名取裕子主演で映画化され、藤堂もエキストラ出演している。これは二人の自衛隊員を同時に恋人にする結末だが、ヒロインはそれを自ら「共同便所」と言ってみせる。ここには藤堂作品の原点があり、複数の男と同時につきあうような女を描きつつ、それを美化せず、恋愛の中の性欲、孤独、見栄、打算などを冷徹に描き出すのが藤堂の作風で、特に1998年の『夜のかけら』以降、新境地を見せ、『昔の恋人』で高い達成に至った。またそれ以後は、三十代後半、四十代の女の恋愛とセックスを描いて、余人の追随を許さない。


受賞歴

1988年 『マドンナのごとく』で第21回北海道新聞文学賞

1989年 『熟れてゆく夏』で第100回直木賞
北海道栄誉をたたえて賞

1990年 札幌市民芸術賞

2001年 『ソング・オブ・サンデー』で第8回島清恋愛文学賞

2003年 『秋の猫』で第16回柴田錬三郎賞


著作

マドンナのごとく 講談社, 1988(のち文庫、新風舎文庫)

熟れてゆく夏 文芸春秋, 1988(のち文庫)

あの日、あなたは 講談社, 1989(のち文庫、文春文庫)

恋人よ 文芸春秋, 1989(のち文庫、講談社文庫)

きららの指輪たち 講談社, 1990(のち文庫)

かそけき音の 集英社, 1990(のち文庫、文春文庫)

さりげなく、私 講談社, 1990(のち文庫、幻冬舎文庫)

ジョーカー 角川書店, 1990(のち文庫、講談社文庫)

さようなら、婚約者 中央公論社, 1991(のち文庫、講談社文庫)

あなたがいて、そして私 文芸春秋, 1991(のち文庫)

蛍姫 講談社, 1991(のち文庫-解説:川西政明-、幻冬舎文庫)

女と男の肩書 文芸春秋, 1991(のち文庫)

されど、かすみ草 実業之日本社, 1992(のち新潮文庫)

プワゾン 講談社, 1992(のち文庫)

白い屋根の家 中央公論社, 1992(のち文庫、講談社文庫)

男の勘ちがい女の夢ちがい(エッセイ) 新潮社, 1992(のち文庫)

われら冷たき闇に 中央公論社, 1993(のち文庫、講談社文庫)

恋人たちの憂鬱 角川書店, 1993(のち文庫)

聖なる湖 文芸春秋, 1993(のち文庫)

水色のノート 講談社, 1993(「目醒め」と改題して文庫、「めざめ」と改題して幻冬舎文庫)

私から愛したい。 幻冬舎, 1994(のち文庫)

彼のこと 講談社, 1994(のち文庫、文春文庫)

せつない時間 講談社, 1994(のち文庫)

絹のまなざし 朝日新聞社, 1994(のち講談社文庫、幻冬舎文庫)

まどろみの秋 光文社, 1995(のち新潮文庫)

青い扉 新潮社, 1995(のち文庫)

ある女のプロフィール 中央公論社, 1995(のち文庫)

風と水の流れ 文芸春秋, 1995(のち文庫)

ビジネスマンのための女性入門 諸井薫との共著, プレジデント社, 1995

あすも快晴 文芸春秋, 1996(のち文庫)

やさしい関係 角川書店, 1996(のち文庫)

大人になったら淋しくなった(エッセイ) PHP研究所, 1996(のち幻冬舎文庫)

銀の朝、金の午後 集英社, 1996(のち文庫)

29歳(トゥエンティ・ナイン) 講談社, 1996(「ふたつの季節」と改題して文庫)

ぬばたま 日本経済新聞社, 1997(のち新潮文庫)

風にまかせて女のほんね(エッセイ)文春文庫オリジナル, 1997

椅子の上の猫 新潮文庫オリジナル, 1997

海の時計 講談社, 1997(のち文庫)

嘘 幻冬舎、1997(「うそ」と改題して文庫)

愛犬リッキーと親バカな飼主の物語(エッセイ) 講談社, 1998(のち文庫)

夜のかけら 講談社, 1998(のち文庫)

風の部屋 角川書店, 1998(「プライド」と改題して文庫)

陽だまりの午後 朝日新聞社, 1998(のち幻冬舎文庫)

ひとりぐらし 文藝春秋, 1999(のち文庫)

昔の恋人 集英社, 1999(のち文庫)

別ればなし 講談社, 1999(のち文庫)

淋しがり 講談社, 1999(のち文庫)

花婚式 角川書店, 2000(のち文庫)

ソング・オブ・サンデー 文藝春秋, 2000(のち文庫)

夫の彼女 幻冬舎, 2000(のち文庫)

アカシア香る 新潮社, 2001(のち文庫)

藤堂志津子恋愛傑作選 角川文庫, 2002

秋の猫 集英社, 2002(のち文庫)

心のこり 文藝春秋, 2002(のち文庫)

窓をあければ(エッセイ) 幻冬舎文庫, 2002

人形を捨てる 新潮社, 2003(のち文庫)

つまらない男に恋をして 角川書店, 2003(のち文庫)

男の始末 講談社, 2004

夜の電話のあなたの声は 文藝春秋, 2004(のち文庫)

夫の息子 角川書店, 2005

情夫 幻冬舎, 2005

桜ハウス 集英社, 2006

かげろう 文藝春秋, 2007
カテゴリ: 日本の小説家 | 直木賞受賞者 | 1949年生 | 北海道出身の人物 | 札幌市出身の人物

更新日時:2008年6月19日(木)14:54
取得日時:2008/08/25 01:59


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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