蒼き神話マルス

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『蒼き神話マルス』(あおきしんわマルス)は、1996年から1999年にかけて「週刊少年マガジン」で連載された本島幸久競馬漫画。前作『風のシルフィード』の続編。2007年現在リファインされた新版が出ている。単行本全13巻、文庫版全4巻。

『風のシルフィード』に登場した人物が立場などを変えて登場していることも特徴のひとつ。旧版(全13巻)は現在新品での入手は不可能。一部に『新世紀エヴァンゲリオン』の露骨な影響(当時は他の漫画家にも多かった)が若干見られる。

注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次

1 あらすじ

2 登場人物

3 登場馬

4 エピソード

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あらすじ

かつて最強の血統と言われたディングル血統。しかし、故障・死亡が相次いだためディングル血統の人気は急落し、源流ディングル自体も死んだと思われ血統は途絶えたかに思われた。

そんな折、ディングル血統に情熱を注ぐ明都大学の遺伝学者「凪野泰輔」がヘルメスの仔を作ろうと試行錯誤していた。そんな苦労の末、待望のディングル血統の仔が誕生した。その仔馬こそ、ローマ神話の神の名を受け継ぐ「マルス」であった。

彼らには様々な試練が立ちはだかったが、諦めずに乗り越え、マルスは白の一族との決着でダービーを制覇し、種牡馬としてディングルの血を残す為に引退した。

マルスには戦う相手がいなかったが、別の白、エアリアルが出現する。エアリアルは白の一族を撃破しマルスに戦いを挑んできた。マルスもそれに応じ、ジャパンカップに出る。マルスは何とか勝利したが、スタート直後からレコード狙いのハイペースで走っていた上、エアリアルに追いつかれそこで更にペースを上げたため、ゴール寸前に心臓停止。そのままゴールを果たす。かくしてマルスは戦場(ターフ)に散り神話となった。

そして4年後東京競馬場にはマルスの活躍を称え銅像が設置され、最高・最強の配合で生まれたマルスの仔の新しい神話がスタートするのだった。


登場人物
凪野馬守(ナギノ・マモル)
本作ではマルスと並ぶ主人公。馬守の名は「馬を守る子になって欲しい」との願いを込めて母親の結がつけた。中学卒業後、騎手養成学校に入学し騎手となる。マルスの主戦騎手であり谷村厩舎唯一の専属騎手。軍神を操れる唯一の男であり唯一の相棒。マルスの出産に立ち会うべく騎手養成学校を脱走した。騎手としての馬守は、養成学校時代から優秀であったと友人の野々村那智が語っている。体内時計は正確そのもの。しかし、初勝利するまで重心の問題の克服に悩み時間がかかった。性格は明朗快活だが天荒からはバカと言われ、また少し安直なところも見受けられる。気が強く言葉使いも乱暴など、前作の主人公森川駿とは対照的な性格。
凪野泰輔(ナギノ・タイスケ)
国立明都大学教授であり遺伝学者。妻の結とは自身が助教授だった頃に日崎静の反対を押し切って結婚した。妹は舞子。長男は馬守。友人は才谷僚平。
日崎(凪野)結(ヒザキ・ユイ)
泰輔の妻。妻であり、泰輔の研究助手でもあった。泰輔が助教授の時結婚した。日崎静の一人娘。ヘルメスを天皇賞に出すべく寝る間も惜しみ世話をするが、そもそも馬など触ったこともないお嬢様育ちで、疲労が心臓に負担をかけて倒れ、馬守と泰輔に看取られながら息を引き取る。入院していた時に書いたノートを馬守が遺品を整理中に発見し、このノートに従いマルスの母馬を探した。
凪野舞子(ナギノ・マイコ)
泰輔の妹。泰輔の友人である才谷僚平と結婚。僚平の死後は才谷牧場でディングルの世話をしている。
才谷僚平(サイタニ・リョウヘイ)
泰輔の友人であり舞子の夫。ディングル日本輸入の発案者。その理由は思いを寄せていた舞子が、ディングルの蒼い瞳を綺麗だと言ったことから。人を惹きつける不思議な魅力を持っている。後にディングルが野良馬になったと知ってから探しまわり、遂に発見したが代償として両手の指と足の指を凍傷で失った。ヘルメスが天皇賞で優勝した翌年に死去。
日崎静(ヒザキ・シズカ)
日崎商事会長。結の父親であり泰輔の義理の父。結は泰輔が助教授の時に結婚したが静は認めていない。泰輔から馬主になって欲しいと乞われたが、一人娘を馬と泰輔が奪ったと考えていたため断る。しかし「結の思い」に動かされマルスを3000万で落札して危機を救う。マルスがデビュー戦で勝利した事を報告で知り、結の墓参りをした時偶然にも馬守に会う。馬群の練習をどうするか悩んでいた馬守に、新車の馬運車をデビュー戦の勝利祝いとしてプレゼントした。
谷村建太郎(タニムラ・ケンタロウ)
妻は妙子。一人息子は慎太郎。前作ではシルフィードの騎手でありシルフィード側の人間だった。育成名人天荒の最高傑作レッドドラゴンに騎乗した経験もある。騎手時代から減量で苦しみ、度々落馬を経験した。最終的に視力低下で騎手を引退、その後調教師になり谷村厩舎を持つ。調教師としては若手であり新人でもある。理論的なところがあり、時折自らの騎手時代の経験も踏まえて意見を戦わせている。通称「谷建」。
天田荒一郎(アマダ・コウイチロウ)
育成名人。かつては藤村厩舎に所属していて、レッドドラゴンが三冠を制覇し藤村厩舎の跡継ぎになるかと思われたが、河原崎の策謀によりドーピング疑惑を掛けられ、レッドドラゴンと共に失脚し北海道に去った。天荒牧場を開いたがドーピングの影響で誰も馬を預けない中、凪野親子がやって来て、マルスを預かることになる。睨む時の顔はまさに鬼の形相。谷建と二人三脚でマルスを育てていく。またレッドドラゴンが現役だった頃、谷建とは調教師と騎手の関係でもあり旧知の仲。荒削りな武闘派であるが故に、時折意見の相違がある。また天荒はいきなり馬を殴り、怯まずに立ち向かってくる闘志を秘めているかどうかを調べる。この独特な方法でマルスの闘志を知り、素質を知った。河原崎とは藤村厩舎時代からライバル関係である。通称「天荒」。
紅堂サキ(クドウ・サキ)
紅堂財閥の紅堂章仁の長女。章仁が亡くなった直後に後を継いだ。兄は早川ジン(仁)。兄の存在を知ったのは章仁が息を引き取る直前だった。その後、ジンを東京に連れてこようとしたものの紅堂牧場が放火された際に居合わせ、ユキカゼを厩舎の中から連れ出そうとジンと一緒に厩舎の中に入るが、厩舎が崩れそうになりユキカゼに命を救われる。厩舎の中で過熱した鉄棒を誤って握り、手に大火傷を負ったために常に手袋をしている。後にシルフィードジュニアを買い取り、白の一族を生み出した。
早川ジン(ハヤカワ・ジン)
章仁の実の息子ではあるがジンは章仁が母を捨てて逃げたと思っており、章仁も憎ませることでジンを成長させるしかないと思っていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki