英語学(えいごがく)とは、現代言語学の研究成果を用いて英語を客観的に記述する学問のことである。すなわち、無意識的に話している(すでに知っている)英語にどんな規則や構造があるのかを解明し、理論的に説明するのが目的である。よって、意識的に学ばなければいけない児童・生徒・学生を対象とした規範的な英語教育の質向上のための学問ではない。
目次
1 英語の特徴
2 音声・音韻学
2.1 発音
2.2 子音
2.3 母音
2.4 アクセント
2.5 音節
2.6 韻
3 形態論
3.1 形態素
3.2 造語
3.3 活用
4 統語論
4.1 変形生成文法
4.1.1 品詞
4.1.2 生成文法
4.1.3 変形文法
5 関連項目
6 関連書籍
//
英語の特徴
本来、ゲルマン語は屈折語であるが、英語に限っては孤立語の特徴が顕著に現れるようになった(分析的言語 ( ⇒Analytic language))。活用体系が崩れ、前置詞が発達した。
ラテン・フランス語系の語彙が多く(使用頻度はゲルマン語系の方がはるかに高い)、複合語 ( ⇒Compound)や派生語 ( ⇒Derivation) が広く浸透している。
綴り字と発音の関係が不規則である。
例えば、"ou"の場合、
"mouse" /ma?s/ ⇒聞く(ヘルプ・ファイル)
"rough" /??f/ ⇒聞く(ヘルプ・ファイル)
"soul" /s??l/ (英)、/so?l/ ⇒聞く(ヘルプ・ファイル) (米)
"soup" /su?p/ ⇒聞く(ヘルプ・ファイル)
フォニックス ( ⇒Phonics)
大母音推移
発音
イギリスでは容認発音 ( ⇒Received Pronunciation)、アメリカでは一般アメリカ英語 ( ⇒General American)が伝統的な標準発音とされている。
コミュニケーションには支障をきたさないが、英語母語話者には以下のような音韻的現象が生じないと違和感を覚えることがある。
強勢の直前の無声音の帯気がある。(例:timeのt)
円唇母音の前の子音が円唇化する。(例:doのd)
鼻音の前の母音は鼻音化する。(例:canのa)
語末の子音が聞こえにくくなる(内破音)ことがある。(例:patのt)
英語の子音のIPA表は以下のようになる。
両唇音両唇軟口蓋音唇歯音歯音歯茎音後部歯茎音硬口蓋音軟口蓋音声門音
破裂音p b t d k g
破擦音 t? d?
鼻音 m n ?
摩擦音 f vθ ?s z? ? h
接近音 ? w ? j
側面接近音 l
音素ではない破擦音: /ts/, /dz/
英語の母音三角形は以下のようになる。