ラテン文字
類型:アルファベット
言語:西欧・中欧の諸言語、ほか世界各地の言語
時期:紀元前7世紀から現在
親の文字体系:原カナン文字
→ フェニキア文字
→ ギリシア文字 - エトルリア文字
→ ラテン文字
姉妹の文字体系:キリル文字
コプト文字
ルーン文字
ISO 15924 コード:Latn
ラテン文字(ラテンもじ、英語 Latin alphabet)は、ラテンアルファベット、ローマ文字、ローマ字 (Roman alphabet) とも言い、表音文字の一つである。これを並べることで単語を表記し、単語を区切って並べることで文章を構成する。
元来ラテン語の文字で、古くから西欧・中欧の諸言語(英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語など)で使われているが、近代以降はこれら以外にも使用言語が多い。
ラテン文字はアルファベットの一種なので、ラテン文字を「アルファベット」と呼ぶこと自体は間違いではないが、アルファベットはギリシア文字やキリル文字なども含む総称である。
「ローマ字」はラテン文字の別名だが、日本語を表記したときに限定して使うことがある。
基本26文字を英語の表記に使ったとき、「英字」と呼び、特に「英字新聞」という語でよく使われる。ただし、他の言語に対し同様の表現(仏字など)が使われることはまれであるが、「欧字」という表現がJISの規格票等に見られる。
目次
1 使用言語
2 成立
3 基本字
4 追加字
5 ラテン文字とともに使われる記号の例
6 名称
7 参考文献
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本来は、ラテン語のための文字である。
中世以降は、俗ラテン語に由来するロマンス諸語(スペイン語、ポルトガル語、フランス語、イタリア語など。ただし当初はルーマニア語を除く)のみならず、西欧・中欧の西方教会(カトリック・プロテスタント)地域のほぼ全ての言語で使われる。ゲルマン語派(英語、ドイツ語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、アイスランド語など)、スラヴ語派の一部(ポーランド語、チェコ語、スロヴァキア語、スロヴェニア語、クロアチア語など)、バルト語派(ラトヴィア語、リトアニア語)、ケルト語派(アイルランド語など)、バスク語、ウラル語族の一部(マジャール語、スオミ語、エストニア語など)などある。西方教会地域ではないが、アルバニア語とルーマニア語(民族主義の高まりにより、18世紀にキリル文字から切り替えられた)でも使われる。
?? ラテン文字のみ使用
?? ラテン文字と他の文字を併用
近代以降、文字を持たない言語が新たに正書法を定める場合、ほとんどの場合ラテン文字が採用された。ただし、旧ソ連の諸言語はキリル文字を採用した(ソ連でも初期はラテン文字を採用していた)。
すでに文字を持っていたのにラテン文字に切り替えた言語もある。これは、西洋列強による植民地化や、カトリック・プロテスタントの宣教師の活動によるものが大きい。
近代以降にラテン文字に切り替えた言語には、インドネシア語(ジャウィ文字)、ベトナム語(漢字・チュノム)、トルコ語(アラビア文字)、タガログ語(アラビア文字・アリバタ)、マレー語(ジャウィ文字)、スワヒリ語(アラビア文字)などがある(カッコ内はラテン文字化以前の文字)。