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色覚異常(しきかくいじょう)は、目の特性の一つ。色を認識する錐体細胞の変異により、色の認識・識別が多数派と異なっていることである。
目次
1 呼び方について
2 発生
3 先天色覚異常の種類
3.1 全色盲
3.2 赤緑色覚異常
3.3 青黄色覚異常
3.4 先天色覚異常の種類のまとめ
4 後天色覚異常の種類
5 検査・評価
5.1 仮性同色表
5.2 アノマロスコープ
5.3 パネルD-15テスト
6 症状
7 社会生活
7.1 強制検査
7.2 大学への入学制限
7.3 会社への就職制限
7.4 職種の制限
8 対応
9 治療
10 そもそも“異常”であるかどうか
11 色覚異常を扱った小説
12 脚注
13 関連項目
14 外部リンク
14.1 眼科医による解説
14.2 当事者団体のホームページ
14.3 その他
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「色盲」「色弱」と呼ばれる事もあったが、誤解を与えるとして現在は「色覚異常」「色覚障害」等と呼ばれる事が多い。一方、以下の理由から「色盲」こそが相応しい用語だとする意見もある。 [1]
これらの特性を持った人物が「害」というわけではない。
対して「色盲」という言葉はある種の色が見えない(盲)という客観的な事実のみを表している。
「異常」も「盲」も字に否定的な印象があるとして「少数派色覚」と呼ばれることもある。この場合正常色覚は「多数派色覚」ということになる。
さらに、これまで「正常色覚」と一括りにされていた人にも、実際は錐体細胞の波長認識には個人差があることなどを考慮した上で、色覚異常を遺伝子の多形のひとつとしてとらえた「色覚特性」という呼び方も、色覚異常による差別や偏見をなくす目的で使われはじめている。
また、正常色覚か色覚異常かは便宜的な区別にすぎず、「正常色覚」の根拠もそのような見え方をする人間が多数派だからという程度のものである。詳細は後述。
多くは先天的に発生するが、加齢・病気などで後天的に発生することもある。先天性の原因は伴性遺伝によるが、これは遺伝の形質が現れただけのもので、誰が悪いというわけではない。
色覚異常のほとんどは赤緑色覚異常で、特殊な色眼鏡を掛ける事で色覚検査表を判読することができる。
赤・緑・青のいずれかひとつしか錐体細胞を持たない場合、およびまったく錐体細胞を持たない場合に発生する。発症は10万人-20万人に1人と少ない。
赤錐体または緑錐体のみを持つ場合は色の識別はできなくとも視力は良いが、極めて稀である。
まったく錐体細胞を持たない場合は、本来暗い光を感知する桿体細胞のみに視覚を頼る形になる。暗いところでは正常色覚者でも色が分からなくなる他、細かい形状が分からなくなる(視力が低下する)が、錐体細胞がまったく無い場合は、明るい環境でもこの状態になる。つまり、色がまったく識別できないほか、弱視などの症状がある。視力は0.1程度。近視などと違って網膜の問題なので眼鏡では色覚も視力も改善しない。また、明るすぎる環境では桿体細胞が正常に働かず、さらに視力が低下する。これに対してはサングラスや遮光眼鏡で対処する。
青錐体のみを持つ場合も、青錐体は正常色覚者でも数が少ないため、まったく錐体を持たない場合とあまり変わらない症状になる。視力は0.3程度。
ミクロネシア連邦のピンゲラップ島は、12人に1人を全色盲が占める島である。これは、1775年頃に島を襲ったレンキエキ台風によって人口が20数人にまで減ってしまい、その生き残りに全色盲者がいたため、孤立した環境で近親婚を繰り返した結果、全色盲者の割合が高くなったものである。色盲者は暗い場所で微妙な明かりを見分ける特殊な視力を持っている。このため、ピンゲラップ島では、色盲の人々は月明かりの下でトビウオを捕まえる極めて優れた漁師である。