自由
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ウジェーヌ・ドラクロワ民衆を導く自由の女神』(1833年)

自由(じゆう、: liberty, freedom)とは、他のものから拘束・支配を受けないで、自己自身の本性に従うことをいう。
目次

1 「消極的自由」と「積極的自由」

2 近現代における自由

3 哲学

4 仏教

5 共産主義の対義語としての自由

6 訳語の由来

7 いろいろな自由

8 脚注

9 関連項目

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「消極的自由」と「積極的自由」

消極的自由は英語の libertyにあたり、積極的自由は、英語のfreedomにあたる。 [1] 消極的自由は自由の前段階、積極的自由は後段階にあたる。


近現代における自由

近代における自由の概念は、他者の意志にではなく、自己自身の意志に従って行為することとして捉えることができる。この自由概念が封建的な身分制からの解放という思想を導き、ヨーロッパにおける市民革命を育んだ。社会契約説では、政府による統治がその正当性を獲得するのは、社会契約に対する被統治者の同意によるとされた上、社会契約を破った政府に対しては、これを覆す権利(革命権)があると説かれている。

自由はまた他者の自由とも衝突する。他者の自由を尊重せず勝手な振る舞いをしてはならない、という考え方は、J.S.ミル『自由論』の中で表明され、今日他者危害の原則として広く支持されている自由観である。

エーリッヒ・フロムは、ナチズム・日本軍国主義が台頭していた1941年に世に問うた著書『自由からの逃走』の中で、民主主義社会において自我を持てぬ(消極的自由はあっても積極的自由を実現できない)大衆が、その孤独感・無力感から、他者との関係、指導者との関係を求めて全体主義を信奉していると記した。[2]


哲学

イマヌエル・カントは、『純粋理性批判』において自然の因果系列とは独立にあらたな系列を始める絶対的開始の能力として超越論的自由を論じた。この超越論的自由は理論理性においては単に消極的に想定可能であるだけであったが、『実践理性批判』においては道徳法則に自ら従う実践的自由を積極的に論じた。


仏教 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

仏教用語での自由は、「自に由る」(おのずからに、よる)の意味から無我自己責任の概念で使われる。

転じて勝手気侭の意味とされる。


共産主義の対義語としての自由

冷戦時代には、共産主義対義語として、自由が多用された。共産主義では自由権が保障されない、と言うのだが、ことさらに自由を述べ立てる反共国家では、逆に自由権が制約されている場合が多かった。派手な反共活動で知られた世界基督教統一神霊協会は、共産主義の指標として、「言論・出版・思想・集会・結社の自由のない社会」を挙げるが、残念ながらそれらは全て全斗煥政権に当てはまる、と浅見定雄は述べる。



訳語の由来

福沢諭吉がリバティを訳するに際して、仏教用語より「自由」を選んだ。初めは、「御免」と訳す予定であったが、上意の意味が濃すぎると考え、あらためた。朝鮮語や中国語でも「自由」という単語が使われているが、中国語の「自由」は漢文由来であり、朝鮮語の??(「自由」のハングル表記)は漢文由来の意味に日本統治時代に流入した日本人による訳語としての意味、さらに北朝鮮ではチュチェ思想に基づく独自の解釈の「自由」の意味を含んでおり、同じ漢字でも受ける印象は社会体制により異なる。


いろいろな自由

日本国憲法には以下のような自由権が謳われている。

精神的自由

思想・良心の自由

信教の自由

学問の自由

集会の自由

結社の自由

表現の自由


経済的自由

居住移転の自由

職業選択の自由

外国移住国籍離脱の自由


人身の自由

奴隷的拘束・苦役からの自由

令状なき不当な勾留からの自由

勾留拘束に当たっての法定手続の保障


脚注^ ジーニアス英和大辞典、Oxford Dictionary of English など


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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