自然法学
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ウジェーヌ・ドラクロワ『民衆を導く自由の女神』(1830年ルーヴル美術館所蔵。自然法論とは、法的理念による現実の基礎付けあるいは現実との闘争である。

自然法論(しぜんほうろん、英:natural law theory, 独:Naturrechtslehre)とは、広義においては、自然法に関する法学政治学ないし倫理学上の諸学説の総称である。最広義においては、ギリシャ神話以来の、自然から何らかの規範を導き出そうとする考え方全般を意味するが、狭義においては、近世自然法論から法実証主義の台頭までの期間で論じられることが多い。



目次

1 定義

2 古代ギリシャ

2.1 ヘラクレイトス

2.2 プラトン

2.3 アリストテレス


3 ストア派

3.1 初期ストア派

3.2 ローマ・ストア派


4 キリスト教の自然法論

4.1 アウグスティヌスの自然法論

4.2 トマス・アキナスの自然法論


5 近世自然法論

5.1 グロチウス

5.2 ホッブズ


6 19世紀における自然法論批判

6.1 歴史法学による自然法論批判

6.2 法実証主義による自然法論批判

6.2.1 ケルゼンの自然法論批判

6.2.2 ラートブルフの自然法論批判



7 現代における自然法論

7.1 グスタフ・ラートブルフ

7.2 ハーバート・ハート


8 脚注

9 参考文献

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定義

自然法論とは、広義においては、自然法に関する法学、政治学ないし倫理学上の諸学説の総称である。最広義においては、ギリシャ神話以来の、自然から何らかの規範を導き出そうとする考え方全般を意味するが、狭義においては、近世自然法論から法実証主義の台頭までの期間で論じられることが多い。自然法論という用語が最広義で用いられるとき、すなわちそれが文明開闢以来の西欧学問の全時代をカバーするときには、論者の表現の中に自然法という言葉が直接的には使われていない場合がある。例えば、ミッタイスはホメロスヘシオドスの神話の中に自然法の原形を見出すが、ホメロスヘシオドス自然法という言い回しを知っていたわけではない。


古代ギリシャ この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。


ヘラクレイトスヘラクレイトスは流転する宇宙の中にロゴスを見た。

最初期の自然法論に数え入れられるのは、古代ギリシャ宇宙論である。例えば、ヘラクレイトス宇宙論によれば、人間は、天体が宇宙の法則によって運動しているように、宇宙の法則に従って生きるべきである[1]。このような考え方の下では、物理的な法則と倫理的な法則とが、同一の概念に属している。「天体がある法則に従って運動している」という事実と、「人間はある法則に従って生きるべきだ」という規範との区別には、何ら注意が払われていない[2]


プラトン

次第に、事実と規範とは異なるという意識が芽生え始める。そのような方向性は、まず、プラトンの中に見出される。プラトンは、自然本性から与えられる絶対的に正しいものと、具体的な時と場所において相対的に正しい人為的規則とを区別する[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen