膀胱癌(ぼうこうがん、英 Bladder cancer)とは、膀胱から発生する上皮性悪性腫瘍。
目次
1 原因
2 症状
3 疫学
4 病理組織学
5 病期分類
6 治療
7 膀胱全摘除の尿路変向(変更)術
8 予後
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第9染色体長腕ヘテロ接合性の消失、第17染色体短腕ヘテロ接合性の消失が関係していると考えられている。
発癌の危険因子としては、喫煙、化学物質、ビルハルツ住血吸虫による尿路感染症などが指摘されている。
症状
血尿
排尿痛などの見られない、無症候性肉眼的血尿が唯一の症状であることも多い。上皮内癌や浸潤癌では頻尿や排尿痛などを伴うこともある。
疫学
死亡数は、男性が悪性腫瘍の第11位、女性は第14位。
発生率は男性が女性の3倍多い。
70歳台での発症が多く、50歳以下の若年発症はまれ。
病理組織学
90%以上が尿路上皮癌(移行上皮癌)。
次いで扁平上皮癌、腺癌の順である。
細胞異型と構造異型によって組織学的異型度をG1?G3までの3段階に分類する。G3のほうが異型が強い。
TNM分類によって決定される。T1N0M0である場合表在癌とされる。T2以上では浸潤癌とされる。
原発腫瘍の壁内進達度
T0 腫瘍なしTa 非浸潤性乳頭癌Tis 上皮内癌T1 粘膜下結合組織までの浸潤T2 筋層への浸潤T2a 筋層半ばまでT2b 筋層半ばを越えるT3 膀胱周囲への浸潤T3a 顕微鏡レベルの浸潤T3b 肉眼的レベルの浸潤T4 前立腺、子宮、膣、骨盤壁、腹壁のいずれかに浸潤T4a 前立腺、子宮、膣のいずれかに浸潤T4b 骨盤壁、腹壁のいずれかに浸潤
所属リンパ節転移
N0 リンパ節転移なしN1 2cm以下の1個の所属リンパ節転移N2 2cmを超え5cm以下の1個の所属リンパ節転移または5cm以下の複数の所属リンパ節転移N3 5cmを超える所属リンパ節転移
遠隔転移
M0 遠隔転移なしM1 遠隔転移あり
治療
外科的治療
内視鏡手術(経尿道的腫瘍切除術、TUR-Bt)
腰椎麻酔をかけて尿道から膀胱に内視鏡を入れて観察し電気メスで腫瘍を切り取るまたは焼き尽くす手術で、表在性膀胱がんに対する治療である。ただし、膀胱上皮内がんや浸潤性の診断のためにも行う必要がある。
1回の手術では肉眼で確認できない腫瘍が残存している可能性もあるため、期間をおいてさらに広範囲に施行することもある。
膀胱全摘除術
膀胱上皮内がんでBCG療法が無効なもの、浸潤性膀胱がんの治療として行う。
膀胱だけでなく男性では前立腺、精嚢、女性では子宮も同時に摘出する。また骨盤内のリンパ節も摘出する。また、尿道も摘除することがある。男性は勃起不全(旧称インポテンツ)になる場合が多かったが、勃起機能の温存手術もある。ただし、前立腺、精嚢をとってしまうため、射精不可能になる。
放射線療法
局所療法であるので、効果はあるがこれだけで根治する事は困難な療法でもある。
抗がん剤による化学療法
再発リスクを減少させるため、(術後)補助化学療法として、外科的手術と併用する場合も多い。
膀胱内注入療法
膀胱内に抗がん剤やBCG(いわゆる弱毒性結核菌)を注入してがんの治療あるいは再発予防をはかる治療。
膀胱上皮内がんを対象とし、BCGを用いる。表在性膀胱がんの手術後の再発予防としてこの治療を行うこともある。
膀胱全摘除の尿路変向(変更)術
主な方法は次の通りである。
回腸導管:回腸を切り取り口側を閉鎖、両側尿管をそれぞれ吻合。反対側(肛門側)を腹部に開口、開口部ストーマより排尿。
尿管皮膚瘻:尿管をそのまま腹部皮膚に開口、開口部(ストーマ)より排尿。
自排尿型新膀胱:回腸で人工的な膀胱を作り尿道につなぐ(ストーマはない)。
導尿型新膀胱:回腸で人工的な膀胱を作り、コックを付け腹部に開口。開口部(ストーマ)から排尿。
膀胱全摘除によりストーマを増設した人をオストメイト(人工膀胱保有者)という。オストメイトは障害者(内部障害)として扱われる。
表在癌は再発率が高く、細胞異型が高いほど、癌が進行しているほど再発しやすい。TUR-Btのみを行った場合、G1、G2で約50%、G3で80%の確率で再発する。また、浸潤癌への伸展も同様の傾向がある。特に上皮内癌は再発率、浸潤癌への伸展率ともに高い。
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カテゴリ: 医学関連のスタブ項目 | がん (悪性腫瘍) | 腎泌尿器疾患
更新日時:2008年8月24日(日)14:00
取得日時:2008/09/03 02:05