肥後守(ひごのかみ)とは、日本で戦前から使われていた簡易折りたたみ式刃物(ナイフ)のこと。肥後守は登録商標であり特定の製品の名称であるが、同形状のナイフの総称として使われることが多い。
目次
1 概要
2 フランスの「肥後守」
3 バリエーション
4 歴史
5 購入
6 関連項目
7 外部リンク
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この形式のナイフの製造が始まったのは1890年代と考えられている。金属板をプレスした露骨に安価なグリップに鋼材の両刃のブレード、ロック機構はなくチキリと呼ばれる部分を親指で押さえ続けることでブレードを固定するというのが基本的な構成である。ブレードは利器材をプレスで打ち抜いてチキリのみ追加で加工したものが大半であるが、中には白紙や青紙、黄紙などを割り込みにしたものもあり、桐箱に入れられて数千円から一万円以上の価格で売られているものさえある。
この上なく単純な構造のため極めて安価に製造出来、また殆ど壊れる所が無いため長く使用出来ることから、近代の日本を代表するフォールディング・ナイフとして広く愛用された。1950年代後半頃からは文房具の一つとして子供たちにも行き渡ったが、やがて鉛筆削り器やカッターナイフの普及、刃物を子供の周囲から排除したがる風潮などに押されて徐々に姿を消した。ただ、近年は中高年男性らを中心に静かなブームとなっており、一部熱狂的な愛好者やコレクターも存在する。
全盛期の昭和30年代、兵庫県三木市には肥後守を製造する鍛冶が多数存在した。また他の地域でも同様の意匠のフォールディング・ナイフが製造され、類似の商品名で流通した。ただ、肥後守の商品名があまりにも有名であったため、このタイプのナイフの一般名詞として使用されている。
2005年現在、肥後守(ひごのかみ)は兵庫県三木市にある永尾駒製作所製造の登録商標である。ただし永尾駒製作所がOEMで生産しているフォールディング・ナイフは「肥後守」の商品名で売られている。なお、永尾駒製作所の生産したもの以外でもこの種のフォールディング・ナイフとしての性能を満たしていないということはないし、良い作りのものも数多く存在しており、愛好家の収集の対象となっている。
フランスのオピネル社の製造するフォールディング・ナイフは、安価で実用的でありなおかつ広く流通していることから、日本では「フランスの「肥後守」 」と形容されることもある。
2005年現在販売店により差はあるが、クロムめっき鞘全鋼ものは200円ほどから、真鍮鞘青紙割り込みは1500円前後である。
確実に購入したい場合はネット通販が良い。各地の刃物店やホームセンターでも取り扱っている場合がある。東急ハンズは、常時在庫がある場合が多い(要問い合わせ)。
関連項目
工作少年
外部リンク
⇒肥後守博物館
⇒e刃物.com 製作者の永尾氏訪問
⇒肥後守コレクション
カテゴリ: ナイフ | 三木市
更新日時:2008年1月4日(金)10:39
取得日時:2008/07/01 14:48