聖書信仰(せいしょしんこう)とは、キリスト教神学において、聖書を誤りない神のことばと信じる信仰、および、これを信じるクリスチャン、キリスト教会、教派を表す用語である。これは、「福音派全体の恵みの絆」と呼ばれる。
「まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。」
? マタイ 5:18 , 新改訳聖書
この説は、旧プリンストン学派のチャールズ・ホッジ(1797-1878)やウォーフィールド(1851-1921)によって神学的に展開された[3]。ウォーフィールドは、第二テモテへの手紙3章16節の「聖書はすべて」「神の霊感による」から、神の霊感は聖書全体に及ぶと主張した[4][5] 。この信仰は特にオールド・プリンストンの流れにある日本キリスト改革派教会の創立者たちによって日本に伝えられた[6]。
1970年代までこの立場は、聖書無謬説と呼ばれていたが、アメリカ合衆国フラー神学大学の中で、救いに関する宗教的な領域についてのみ誤りがないとし、歴史や科学に関しては聖書に誤りがあるとする「限定無誤説」が登場してきた。 フラーの創立者でクリスチャニティ・トゥディ編集長のハロルド・リンゼルは、限定無誤説に反対して聖書の無誤性を擁護する『聖書のための戦い』を出版し、アメリカで議論が巻き起こった。この議論から1977年、聖書の無誤性に関するシカゴ声明が発表された。これを受けて日本プロテスタント聖書信仰同盟(JPC)は1987年に声明を出し、聖書を信仰的な領域と、歴史的、科学的領域に、あえてわけることはできず、聖書は信仰の領域だけではなく、歴史的、社会科学的なものも含むすべてにおいて誤りがないと確認した[7]。
「聖書信仰は、ただJPCだけではなく、福音派全体の共通した恵みの絆であり、伝統的キリスト教教理の敷石であり、救霊と伝道への情熱の源泉である。」[8]
1959年は、プロテスタント宣教百周年記念行事が、福音派(聖書信仰派)とエキュメニカル派(リベラル派)で別々に開かれた。聖書信仰派、福音派は日本宣教百年記念聖書信仰運動を展開し、翌年の1960年、日本プロテスタント聖書信仰同盟(JPC)が発足した。この運動から聖書信仰の新改訳聖書と日本福音同盟が生まれた。日本の聖書信仰の教会とエキュメニカル派の教会は明確に分かれている。
脚注^ 『聖書の教理』羊群社
^ 『クリスチャンの和解と一致』地引網出版 ISBN 4901634143
^ 『キリスト教神学入門』ISBN 4764272032
^ 『現代福音主義神学』ISBN 4264020492
^ 『聖書の霊感と権威』ウォーフィールド
^ 日本福音同盟『地に住み、誠実を』p.44 いのちのことば社
^ 『日本における福音派の歴史』ISBN 4264018269
^ 日本福音同盟『日本の福音派』p.50いのちのことば社
関連項目
福音主義
福音派
聖書の無誤性に関するシカゴ声明
日本プロテスタント聖書信仰同盟
カテゴリ: 福音派 | キリスト教神学 | 聖書信仰
更新日時:2008年8月15日(金)13:30
取得日時:2008/09/06 15:59