考古資料(こうこしりょう)とは歴史を考察する一次資料(実物又は現象に関する資料)[1]のうち、遺構・遺物など考古学的発見によって得られた資料、また考古学が対象として取り扱う資料の総称で、物質のうえにとどめられた人間活動の痕跡のすべてをさす。
目次
1 概略
2 歴史資料としての考古資料
3 考古資料の種類
4 文化財保護法における位置づけ
5 考古資料の特質
6 考古資料の取り扱い
7 日本のおもな考古資料館
8 世界のおもな考古博物館
9 脚注
10 関連項目
11 参考文献
12 外部リンク
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概略ツタンカーメン王の「黄金のマスク」
考古資料の代表例としては、土器や石器、金属器などの遺物、竪穴住居跡や土坑墓などの遺構など、人間の積極的な製作活動により残されたものが掲げられるが、これらのほかに、廃棄された獣骨や魚骨、石器製作に伴う石屑、無意識のうちに残された足跡なども含み、これらの総体である遺跡全体が考古資料として扱われる。考古学における考古資料は、文献史学における文献資料に対応する。
考古資料は、時間的な位置づけとともに空間的な位置づけが研究においてきわめて重要視される点で美術品とは大きく異なり、むしろ古生物学における化石資料との共通点が多い。ともに層序や出土地点、出土状況が重視されるだけでなく、ともに発掘調査によって得られ、当該学問において根底となる基本資料であり、また、その資料には遺存しやすいものとしにくいものがあり、遺存状況としてもさまざまなレベルや様態があること、さらに、資料に依拠した復元的思考によって検討ないし追究されることなど、資料の入手方法や資料特性、分析方法などの諸点で、考古学・考古資料と古生物学・地質学・化石資料では共通点が少なくない。このことを利用し、たとえば、地質学における「地層累重の法則」などは、考古学にも応用されて多大な成果をあげている。
歴史資料の分類方法にはさまざまなものがあり、また、吟味し考察する人間の姿勢しだいでどのようなものでも歴史資料となりうるから、いくらでも細分が可能であるが、ごく大まかには以下の5つに大別することができる。
新聞・雑誌・文学などもふくめ、文字によって記録された文献資料
絵画・写真・漫画・地図などの図像資料
映画・ビデオ・録音などの映像資料・音声資料
考古資料
風俗・習慣・伝説・民話・歌謡など伝承された民俗資料
これはあくまでも分類の一例である。このなかで、考古資料は人間活動の営為の痕跡を示す実物資料といえるが、そのいっぽうで資料としては、特に層位学的研究においては、堆積物としての性格を併せもっている。
なお、それぞれの歴史資料の詳細については、各項目を参照されたい。
考古資料の種類大仙陵古墳(大阪府堺市、 ⇒国土画像情報(カラー空中写真)(国土交通省)を元に作成。
考古学では、過去の人が、主として土の中に残した活動のあとを資料として彼らの活動を追究する。これが考古資料である。考古資料には、以下のものがある。
遺跡・・・過去の人の活動の場。人が住んでいたところ(集落遺跡・都市遺跡・貝塚)、祈り祭ったところ(祭祀遺跡)、寺や神社、神殿のあと(宗教遺跡)、ものをつくったあと(製塩遺跡・製鉄遺跡・水田遺跡など。生産遺跡と総称)、道や港あと(交通遺跡)、死者を葬ったあと(墓地遺跡・古墳)、墓以外で意図的に何かを埋めた遺跡(経塚、銅鐸埋納遺跡など)などがある。
遺構・・・遺跡を構成する不動産的要素。柱の跡や集落を囲む濠の跡など。