老人語
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老人語 (ろうじんご)は、青少年が日常的に使うことはほとんどないが、高齢者が使う古語廃語になっていない言葉である。誰でも、高齢者になる可能性があるので、老人語を特定することはできないが、2000年代においては、第二次世界大戦前までに使用されていた言葉を指すことが多い。新明解国語辞典における言葉の種類のカテゴリーのひとつである。


老人語の一覧

半ドン

一儀(性行為の婉曲な表現)

シャボン(石鹸

カラン(水道の蛇口/オランダ語)

ロートル(老人・年配者・グループの年長者/中国語)

満艦飾(物干しにぶら下がった洗濯物)

国電

汽車列車線で運行される電車・気動車、もしくはJR線の通称)

帳面

上等舶来(舶来品)(持ち物・服装・良好な状況等を褒める語)

ポンユー(朋友/中国語)

大蔵省(家計の管理担当者)

マルクス読みのマルクス知らず(諺「論語読みの論語知らず」をもじった語、共産党・社民党および左翼勢力の退潮に伴い聞かれなくなった)

電気のホヤ(電球/灯油ランプのホヤから派生)

連絡船(比較的に大型のフェリーボート)

高等文官(キャリア公務員)

マンマンデー(慢慢的・ゆっくりと・そのうちに/中国語)

ノークラ(オートマチックトランスミッションの車の事)

アポロ(矢羽式方向指示器)

襦袢(下着・肌着、但し、和装界では老人語ではない/ポルトガル語)

メリヤス(ニット製品)

ビロード(ベルベットの布)

衣紋掛け(ハンガー)

バンド(ベルト)

他、インターホンやチャイムを音で呼ぶ(“ピンポンが鳴る”など)


フィクションにおける老人語

古くからテレビドラマやアニメなどでは、一人称「わし」や語尾「?じゃ」、打消し「?ぬ」といった言い回しが「老人の使う言葉」というイメージでよく使われてきた。この老人語は江戸時代以来、セリフの約束ごととして、老人や知識人を表現するための役割語として演劇・小説・漫画等に定着したものと云う。

これらの言葉は現代の広島弁に近いが、広島弁が直接的に老人語とされたわけではない。江戸時代、江戸在住の知識人は京都大坂など西日本の出身者が多く、西日本出身でなくても知識人はそれに合わせた話し方をしていたとされる(当時近畿地方では「じゃ」を使用しており、現在の「や」に移行するのは江戸幕末期から戦前にかけてである)。当時は「物知り」と云われる人は年配者であり、また当時の文化の中心は近畿地方であったことから、「老人」と「西日本出身」のイメージが結びつき、それらの人の言葉が定着したのではないかと云う。明治時代になってから、「維新の元勲」や政治家、軍人に長州出身者が多かったことも影響しているとされる。

なお、現在「?じゃ」を使う地域は広島をはじめとする山陽地方南九州(山陰方言では「だ」)であるが、現在「?や」を使う北陸・中京・近畿・九州北部等も江戸時代には「?じゃ」を使っており、それらの地方を含めると日本の人口の半数以上が「?じゃ」を用いていたと考えられる。 カテゴリ: 言葉の文化 | 社会言語学 | 高齢者

更新日時:2008年9月10日(水)09:16
取得日時:2008/10/09 23:14


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki