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翡翠の原石(ヒスイ輝石)翡翠製のボタン翡翠の小杯
翡翠(ひすい)またはヒスイは、深緑の半透明な宝石のひとつ。東洋(中国)、中南米(インカ文明)では古くから人気が高い宝石であり、金以上に珍重された。古くは玉(ぎょく)と呼ばれた。
不老不死および生命の再生をもたらす力を持つと信じられており、古代においては遺体全体を玉で覆うことが行われた。秦の始皇帝の遺体も玉で覆われていたとされる。中南米の王族の墓でも同様の処置が確認される。
日本では5月の誕生石にエメラルドとともに数えられている。宝石言葉は「長寿、健康、徳」。
鉱物学的には「翡翠」と呼ばれる石は化学組成の違いから「硬玉(ヒスイ輝石)」と「軟玉(ネフライト : 透閃石-緑閃石系角閃石)」に分かれ、両者はまったく別の鉱物である。しかし見た目では区別がつきにくいことからどちらも「翡翠」とよんでいる。
この項目では宝石としての翡翠を扱っていく。
目次
1 概要
1.1 硬玉と軟玉
1.2 玉彫工芸品
2 語源
2.1 翡翠
2.2 Jade
3 産出地
3.1 硬玉の主な産地
3.2 軟玉の主な産地
4 性質・特徴
4.1 鉱物学的特徴
4.2 堅牢性
4.3 翡翠の色
4.4 翡翠の成因
4.5 人工合成石
5 加工法
5.1 エンハンスメント
5.2 トリートメント
5.3 翡翠の等級
6 鑑定・購入
6.1 翡翠に似る石
6.2 染色
7 関連項目
8 参考文献
9 外部リンク
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中国では、他の宝石よりも価値が高いとされ、古くから、腕輪などの装飾品や器、精細な彫刻をほどこした置物など加工され、利用されてきた。ニュージーランドやメソアメリカではまじないの道具としても使われていた(メソアメリカでは腹痛を和らげる石として使われていた)。また非常に壊れにくいことから先史時代には石器武器の材料でもあった。ヨーロッパでは翡翠で作られた石斧が出土する。日本では古代には勾玉の材料となった。また、日本でもヒスイが産出することが確認されたのは1938年(昭和13)のことである。現在では翡翠は乳鉢の材料としても馴染み深い。
硬玉と軟玉はどちらも翡翠というが、宝石とみなされるのは現在は硬玉だけである。軟玉は中国以外では宝石とされない。中国で安く売られている翡翠はほとんどが軟玉である。ただし白く透明感のある最上質のものは羊脂玉と呼ばれ、中国では硬玉よりも価値が高いとされる。
玉(ぎょく)は中国では美しい石の総称で、古くから実用品や装飾等の材料として用いられた。玉の玉彫工芸は今でも中国の工芸品の重要な位置をしめる。また、玉の中でも特に翡翠が珍重されたことから、玉は翡翠の意味としても使われた。
なお、草創期の玉器には石英や滑石も含むが、故宮博物院に収蔵されているような玉器のほとんどは軟玉である。
古い時代の中国では、特に白色のものが好まれており数々の作品が残っている。これらの軟玉の産地は、現在の中国新疆ウイグル自治区に属するホータンであり、他の軟玉より硬く?玉(シギョク、シは米へんに子)と呼ばれていた。
18世紀(清の時代)以降、ミャンマーから硬玉が輸入されるようになると、鮮やかな緑のものが好まれるようになった。そのなかでも高品質のものは琅?(ロウカン、カンは玉へんに干)と呼ばれ珍重されることになった。台北故宮博物院にある有名な白菜の彫刻は硬玉製である。
琅カンは中国語で青々とした美しい竹を意味し、英語ではインペリアルジェイドと呼ばれる。