缶けり
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缶けり(かんけり、缶蹴り)は、日本昭和期以降の子供の遊びの一つ。呼び名が違う地域もある。
目次

1 概要

2 ルール

3 一般的な禁止事項と注意事項

4 作戦

5 備考

6 関連項目

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概要

缶蹴りは通常屋外で行う遊びで、その多くは子供社会で年長者から教えられたり、親や祖父母から教わるなどして、世代を超えて受け継がれてきた遊びの一つである。かくれんぼの変形とも言えるもので、空缶が所定の位置にある間は、鬼は他のプレーヤーを探しにいけるが、缶を蹴ることによって他のプレーヤーが鬼を妨害できるルールで、遊びの中でも一種の駆け引き的な要素(後述)が重視されるものである。

正式な競技団体が存在しないため公式ルールも存在せず、地域及び時代(世代)によりルールに様々な違いが見られる。また、地域によってはボールを用いたボールけりや、野球のベースを用いたベースふみ・壁や木などを缶の代わりに使うどんかくと言う派生した遊びもある。
参加人数
3名以上。10?20人が適正範囲とされる。余り多いと、隠れ場所の奪い合いになる。
場所
十分に広い公園空き地などの競技場。子供がを思いっきり蹴っても缶が飛び出してしまうことのない広さや、ある程度の隠れるための場所が求められる。
必要物資
空き缶。踏んでつぶしてしまうことがあるためアルミ缶は不適切である。高さ10cmから15cm程度のスチール缶あるいはブリキ缶が望ましい。ジュースの缶の場合、大きさは350ml缶程度が理想的である。強者揃いの場合は一斗缶を用いる場合もある。竹の節を10cm程度に切った物でも良い。1970年代前半ころまでは蜜柑の缶詰など底辺の広い缶が主流であったが、缶飲料の普及に従い入手の容易な清涼飲料水などのプルトップが主流となった。


ルール
を1人、または複数決める。これによって参加者は鬼とそれ以外に分かれる。

最初に隠れられる範囲を決めておくことも多い。


缶を置く場所を決定し、缶を置く。

チョーク(または小石など)で地面にやバツ印を描き、缶の置き場所を規定することもある。


鬼以外の誰かが缶を強く蹴る。

鬼が缶を規定の位置に置き直し、いくつか決められた数を数え終わるまでに鬼以外の者はどこかに隠れる。

数を数えないルールもある。

置きなおす際に手を使ってもよいルールと足のみで缶を運び、立てなければならないルールが存在する。

足のみで運んで立てる場合は十分に時間が経つため数は数えないことが多い。



鬼は隠れた者を探す。見つけた場合、その者の名を大きな声で呼び、缶の所に戻って缶を1度または3度踏み付ける。見つかった者は缶の付近の決められた場所に捕われることになる。

この際、缶を誤って倒してしまうと、缶をけられたことと同じになってしまうというルールもある。

また、踏みつける際に名前を叫ぶ場合もある。

この時、名前の後に、「ピー」や、「ポコペン」、「ケント」と付けることもある。



ただし、鬼はまだ見つけていない者に缶を蹴られないようにしなくてはならない。缶をけられた場合、捕われていた者はまた自由になり、缶けりは振り出しに戻る。

その他、様々な規則で捕らわれていた者が自由になる場合もある。


鬼が隠れている全員を全て見つけるか、あるいは見つけられず皆が飽きてしまった場合に缶けりは終了となる。


一般的な禁止事項と注意事項
缶は人に向かって蹴ってはならない。

缶を蹴る際、ガラス窓に注意する(民家に向かって蹴るのは禁止など)。

車が通行する道路を越えて隠れてはならない。

資材置き場には、落下物の危険があるので行ってはならない。

捕まった者は、まだ捕まっていない者の居場所がわかるような挙動をしてはならない。

柔らかいアルミ缶は足を挫くおそれがあるので硬いスチール缶を使う。

缶に砂を詰めてはならない(缶が飛び過ぎるため)。


作戦

鬼の作戦

蹴る側を捜しにいくふりをして缶の近くに隠れ、蹴る側が缶を蹴るために出てきた所で缶を踏む作戦。

蹴る側の作戦

缶からできるだけ近い場所に陣取ってひたすら隠れ、鬼がしびれを切らして缶から離れた隙を狙って缶を蹴る作戦。最も基本的な戦略である。

四方から数人でいっせいに缶に突撃し、全員分の名前が呼ばれる前に誰かが蹴るという人海戦術的な作戦。この作戦は息が合わずに失敗したり、襲撃の相談中に発見されたりした場合は全滅する恐れもある。また、捕まっていない者が少なくなってくると十分な人員が確保できず、この作戦は実行できない。

鬼が数えている間に鬼の背面に気配を殺して立ち続け、数え終わると同時に缶を蹴ってしまうという作戦。缶は蹴ったものの結局はまた最初からやり直すだけであり、つまらないためすぐに使われなくなる作戦である。

服などを頭からかぶって顔を隠し、蹴りに来た人の名前を鬼に識別できないようにして缶を蹴る。走りにくく自滅することも多い。この作戦の発展として、体格が似ている捕まっていない者同士の服を取り替えた上で顔を隠しながら突撃し、鬼に間違った名前を呼ばせる作戦がある。

捕まった者が隠れている者の位置を把握できている場合に、全く関係ない場所や反対方向などに視線を送るなどして鬼の注意をそらす作戦がある。ただし、多用すれば当然ながら見破られるため、数回に一回は本当の位置にブロックサインを出すなど、ある程度のパターン変更が必須となる。


備考

「缶けり」は、「かくれんぼ」にさらに鬼ごっこの要素を加えて、独自のルールを付け加えたものであり、心理的な起伏に富んでいる洗練されたゲームである。

鬼は隠れた者を探し出すと同時に缶を蹴り出されないように配慮せねばならず、油断ができない。また、隠れている者も缶を蹴るという能動的な要素が重視されるため、守りつつも攻めるという駆け引きが重要となる。これは見付からないように単に受動的にふるまうことしかできない「かくれんぼ」との大きな違いである。

なお作戦には各々の子供の性格が強く現れる。鬼の場合は缶の回りをなかなか離れない子供から缶のそばをさっさと離れて探しにいったまま戻らない子供、巧妙に演技して相手を誘い出すのがうまい子供などのパターンがあり、蹴る側の場合もひたすら隠れ続ける子供や果敢にアタックする子供、蹴ろうかどうか迷ってそわそわしている間に見つかってしまう子供などのパターンがある。性格によって「いつものパターン」が出来上がる傾向もみられる。

鬼がプレイヤー全員の名前と顔を覚えていないとゲームが成り立たないので、面識がない者同士だとやりにくいが、共に遊ぶことにより、名前を覚えて友人になるきっかけにもなる。

マナーとしてゲーム終了後は使用した空き缶は必ずゴミとして処分すること。ポイ捨てとしてそのままにしておくなどは言語道断である。


関連項目


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki