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繁体字(はんたいじ、繁體字、?音: f?nt?z?)又は正体字(せいたいじ、正體字、?音: zh?ngt?z?)は、中国語において中華人民共和国の一連の「文字改革」政策による簡略化を経ていない伝統的な筆画が多い漢字字体を指す。簡体字(簡化字)に対する概念である。台湾香港マカオなどで使用される。繁體漢字、正體漢字、老字、伝統字などともいう。繁体字による中国語の表記体系を繁體中文、正體中文、繁体(字)中国語、伝統的中国語(英語Traditional Chineseの直訳)などと呼ぶ。文字・表記体系とも繁体、正体と略称されることがある。
目次

1 概要

2 地域差

3 字体に関する規範

4 韓文漢字

5 コンピュータと繁体字

5.1 文字セット

5.2 フォント


6 繁簡対照表

7 関連項目

8 外部リンク

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概要

繁体字と簡体字の関係は、日本の漢字における「明治以来行われてきた活字の字体」(旧字体)と、当用漢字以後の「現代の通用字体」(新字体)との関係にほぼ相当する。繁体字の大部分は、日本の旧字体と字体を同じくしているが、異なるものもある。

簡略化を経ていない漢字の字体に対しては、強制力を伴う厳密な規範づくりがされない状態が長期にわたって継続してきた。現在では、かつて多く活字で見られた字体よりも、筆写体に近づいたものが規範とされている。地域ごとの習慣・言語政策の違いにより、字体に相違が見られる場合がある。なお、実際の印刷書体は、必ずしも規範どおりの字体を採用しているとは限らない。


地域差

台湾と香港は、両地域とも「繁体字圏」ではあるが、口語ほどではないものの、漢字の用法や字体に若干違いが見られる。香港では「著」と「着」を書き分けるが、台湾では一般に区別せず「著」と書く。台湾では「裡」「衛」が規範とされるが、香港では「裏」「衞」である。このほかに、活字のデザイン差程度ともいえる細かな違いもある。

中国大陸では、「文字改革」政策の柱として漢字の簡略化(簡化)を行って簡体字を「規範漢字」としている。繁体字は古典籍・文字学・書道といった特定の分野以外では、使用すべきでないとされる。このように限定されて用いられる繁体字にも、簡体字と同様の「新字形」と通称される印刷標準字体が適用されているため、結果として台湾・香港の繁体字とでは字体が異なることがある。例えば、台湾の「麼」は、大陸では「?(?)」であり、台湾の「廠」は大陸では「厰(厂)」である。


字体に関する規範
国字標準字体
台湾の標準字体。中華民国教育部1982年に頒布した常用国字標準字体表と続く次常用国字標準字体表罕用字体表に規定される。
常用字字形表
事実上、香港の標準字体を定める漢字表。香港教育署語文教育学院(現:香港教育学院)中文系により制定され、1986年に発表された。1990年2000年に大幅な修訂がなされ現在に至る。そもそもは漢字教育にあたる小学教師の参考資料として研究編纂され、編者は「正字の権威を打ち立てようとするものではない」としているが、香港教育署(現:教育局)が1988年に頒布した課程綱要に含まれる「小学常用字表」はこの字形表をよりどころにしている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen