終電(しゅうでん)とは最終電車の略で、ある鉄道路線の営業時間帯において、最後に運転される電車を指す。(ただし、気動車や客車列車等、電車以外の列車が運行される路線については、以下の記述の「電車」を「列車」に、「終電」を「終列車」に、それぞれ読み替えること。)なお、路線に対する最終電車のほかに、個人の目的駅に対する最終電車の意味で用いられることも多い。通常、遠くの駅まで行く終電の時刻は早く、近くの駅まで行く終電は遅くなる。
目次
1 終電の意義
2 都市部の終電の実態
2.1 終電の混雑度合い
2.2 終電時の情景
2.3 終電時間帯の接続
2.4 各地の終電時刻
2.5 終電の列車種別
2.6 終電の行先
3 「赤電車」「青電車」
4 関連項目
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終電は、都市部などに鉄道で来ている人が、そのまま夜を明かさずに帰宅することの出来る最終便となるため、その注目度は高くなっている。鉄道ではなく自家用車で来ている場合は気にする必要はない。「終電案内」などといった時刻表示が、初電の案内とともに地下鉄の駅入り口に掲示されていたり、自他を含めた「最終接続時刻」(接続路線の終電に乗り継げる最後の電車)を掲載している事業者があったり、終電の時刻を調べることができるウェブサイトが存在することなどからも、それは類推される。
都市部における終電は基本的に混雑する。これは、夕方の帰宅ラッシュ時以降の本数が減るためでもある。(終電間近は日中よりも運転本数が少なくなる。)特に金曜日や祝日の前日、忘年会シーズンの終電は朝ラッシュ時以上の混雑となり、電車の発車時刻が大幅に遅れることが多い(このため、休前日限定の臨時列車が設定されることもある)。
終電が発車する際に、普段は流れない発車ベルや発車メロディが流れることがある。例として、阪急電鉄梅田駅では終電間際になると、終電間際であることを乗客に知らせるため映画『第三の男』のメロディが流れる。また、東京・山手線のE231系電車や中央線のE233系電車の各ドア右側の液晶ディスプレイ(乗り換え案内など)には、22時30分以降になると「お乗り換えのお客様は、終電の時間にご注意ください」という文字が表示される。
終電を逃すと、鉄道で移動している人は、その日の内に帰宅することが非常に困難になるため、各事業者などで連携しあい、接続も徹底して行われる。そのため、接続待ちで終電が遅れることは珍しくない。ただし、事業者間によっては終電の接続を行っていない場合もあり、そうした場合には駅にその旨が掲示されていることもある。また、接続元の路線が大幅に遅れている場合なども、本来接続する路線であってもその電車の到着を待たず接続しないで発車することがある。このケースでは、特に後続列車への影響が大きくなることも一因となるため、場合によっては当該列車を先に進めて後続列車から接続を取れるように図ることもある。
日本の東京通勤圏は、都心の山手線を中心として外側に放射状に各路線が延びており、山手線の接続待ちでほぼすべての放射路線の終電を遅らせることもある。それによって、その路線から更に接続する路線の終電も遅れることになる。ただし、山手線が30分以上など大幅に遅れている場合、本来接続するべきだが接続しないこともある。逆に、新幹線に大幅な遅延が生じた場合には、終電後の時間帯であっても臨時の列車を運転させることがある(東京の電車特定区間など)。
なお、契約上鉄道事業者には乗車券を所持する顧客をその額面相当の駅まで運送する義務が発生しており、それが不能になった場合は債務不履行に問われることもある。そのため、終電が近くなると自動券売機での乗車券の発売範囲を狭める場合もある。電車が遅れたために接続がなく、その終電に乗れなかった乗客は、電車が遅れた原因が鉄道会社側にある(車両トラブル、信号トラブルなど)ならば、鉄道会社にタクシー代を負担させることもできる。[要出典]。ただし、人身事故など基本的に鉄道会社側の非ではないときにはタクシー代を負担させることはできない。
東京の通勤路線では、一般に言われる私鉄各線は終電が早く(おおむね0時15分以前、0時30分頃終着)、JR各線は遅い(おおむね0時30分以降、1時前後終着)傾向がある。山手線の駅を最も遅い時刻に発車する放射路線は、JR中央線各駅停車が新宿駅を1時1分に発車する三鷹行きであり、山手線の駅を深夜1時台に発車する唯一の放射路線でもある。
また、逆に深夜に都心に向かう列車については、利用者も少ないため逆方向ほど綿密な体勢は取られない。区間ごとに終電を設けず、長距離を走行する列車を終電としてしまう場合もある(これは、下りを含めた郊外の路線にもいえる)。また、特に郊外では上下で終電の時間が大幅に異なる場合も少なくないので、うっかり乗り過ごしてしまうと朝までUターン出来なくなるということも起こりやすい。