第三軌条方式(だいさんきじょうほうしき)は、電気鉄道の集電方式で、線路内に走行用の2本のレールと並行して第三の電源供給用レール(第三軌条)を敷設し、車両の台車に取り付けられた集電靴(コレクターシュー)を介して電源を供給する方式。サードレール方式ともいう。
目次
1 特徴
2 第三軌条方式の採用例
2.1 アジア
2.2 ヨーロッパ
2.3 CIS諸国
2.4 北アメリカ
2.5 南アメリカ
3 注釈
4 関連項目
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架空電車線方式(架線方式)に比べ建設コストが安く、架線がないため沿線の景観も損ねにくいが、地上に高電圧が通り感電の危険があるため、人の侵入が容易な地上路線には不向きである。また、200km/h以上の高速運転にも適していない。第三軌条は、地上に設置されているが、走行用レールが電気的に接地されているのに対し、第三軌条は地上から絶縁されている。また、車両の重量負担がないので、走行用レールと同一のレールを使用する必要はない。現在の日本では一部の地下鉄および第三軌条方式の地下鉄と直通運転している路線だけに用いられているが、欧米ではロンドン近郊の旧国鉄路線など、地上の路線にも広く採用されている。フランスのピレネー山脈には、“Train Jaune(黄色い列車)”と称する、フランス国鉄(SNCF)の経営による第三軌条集電の小型電車を使用する山岳ローカル線セルダーニュ線も存在する。
日本の路線では、コレクターシューは第三軌条の上面に接触[1]しているが、ベルリンSバーンなどのように逆に下側に接触しているものもある。一般に、欧米では上面式と下面式が1:1程度で分布しているようである。
第三軌条方式は技術的・建設コスト的な面から、小断面のトンネルで建設しようとする場合に有利で、地下鉄など、車両の上方に通常の架線とパンタグラフ等集電装置を設置する空間の確保が困難な路線で採用された。近年は地上路線との乗り入れが普及したため、剛体架線などを使用した架空電車線方式を採用する地下鉄が多く、国内の鉄輪式リニアモーターカーによる地下鉄も、全て架空電車線方式である。
線路内の低い位置に高電圧供給源を設置するため、地下鉄の駅や高架区間(ホームなど)では公衆が線路に立ち入れないよう、注意警告表示を掲示するなどの十分な防護を行う必要もある。世界的に見ても供給電圧は大半の路線が直流900V未満で、1500もしくは3000Vを多用する架線集電式より低い。
ロンドン南郊、ベルリンのSバーン等、踏切のある路線も存在するが、大半の路線は立体化されている。なお、国内でも東京地下鉄銀座線の上野駅から分岐する上野検車区の手前には一般道路との踏切があるが、この踏切から線路内に公衆が立ち入らないように、線路側にも電車の通過時のみ開閉する遮断柵が設けられている。
架線と異なり柔軟性がないため、高速運転には不向きであるものの、イギリスでは160km/h運転をしている区間がある。もっともユーロスターが通る区間はフランス国内の区間との速度差が大きいこともあり、架空線方式の高速新線 (CTRL) に順次切り替えている。
日本では近鉄けいはんな線で第三軌条最高速度95km/h運転が行われている。
アジア
日本
札幌市交通局(南北線)直流750V
東京地下鉄(銀座線・丸ノ内線)直流600V
横浜市交通局(ブルーライン(1号線・3号線))直流750V