競馬の競走格付け(けいばのきょうそうかくつけ)では競馬の競走格付け制度について述べる。
目次
1 概要
1.1 格付け
2 国際グレード
3 日本国内での格付け
3.1 日本中央競馬会が定める格付け
3.1.1 日本中央競馬会が定める格付けの特徴
3.1.2 JRAの格付けによる平地GI, JpnI競走の増加の歴史
3.1.3 世界のG1とJRAの格付けによるGI,JpnI
3.1.4 サラブレッド系種の平地競走以外の格付け
3.2 ダートグレード競走格付け委員会が定める格付け
3.3 地方競馬の各主催者が定める格付け
3.4 2団体以上が同一の競走に格付けを定める場合
3.5 国際グレードとの関係
3.5.1 パート1入りする以前(2006年以前)から国際グレードを得ていたJRA競走
4 関連項目
5 脚注
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競馬の競走の1つとして重賞競走がある。しかし、重賞競走の数が次第に増加することによって重賞競走の中でもレベルや重要度が異なるようになり、どの重賞競走が重要でどの重賞競走はそこまでレベルが高くないのかを一目でわかる指標が必要となった。競馬における重賞競走の格付けはレベルや重要度の高い順に1, 2, 3の3段階で行われている。
世界各地で重賞競走を「グレードワン」「グレードツー」「グレードスリー」と格付けすることからグレード制と呼ばれている。ヨーロッパ・オセアニアの平地競馬・繋駕速歩競走では「グループワン」「グループツー」「グループスリー」と格付けするためグループ制と称するが、通常使用する上では両者に違いはない。
日本の競馬ではパート1国入り(詳細は後述)した2007年にグレードの名称を国際格付けの得られた競走のみに付与することとなったため狭義の意味でのグレード制は国際グレードの得られた競走のみとなり、「格付け」≠「グレード制」となっている。ただし2006年以前との兼ね合いなどの便宜上、広義の意味でグレード制=「格付け」として記述されることも多い。
競走の格付けが行われていない重賞競走も存在する。
格付けは1, 2, 3の3段階で行われ、1が最も高い格付けとしてレベルや重要度の高い順で行われている。しかし国によって競走のどの項目が重要であるかは異なる。
もっとも明確な違いが現れるのは負担重量である。ヨーロッパの平地競走はハンデキャップ競走には格付けを行うことはなく、アメリカやオーストラリアでは負担重量がハンデキャップの競走でもGIとされる競走も多く存在する。日本ではハンデキャップ競走がもっとも高い格付けであるG1, GI, JpnIを与えられることはない。
日本では賞金が格付けと連動していることが多いが、ヨーロッパやアメリカでは賞金はあくまで目安(最低賞金額は定められている場合がある)であり、G1の競走よりも高い賞金額のG2やG3、あるいは格付けのない競走も存在する。
イギリスの障害競走では、ノービス(そのシーズン以前に勝ち星を挙げたことの無い競走馬のための競走)の G1 も存在する。
国際グレード(こくさいぐれーど)とは国際セリ名簿作成基準書のパート1に記載されているグレード・グループのことで、日本国内で呼ばれる名称である。「国際グレード」という呼び名は世界的に通用する名称ではない。この記事では他の格付けと区別をする為に以下では「国際グレード」と呼ぶ。また格付け上はグループもグレードも同じであるため、以下の説明ではグレードに一本化して記載する。
国際グレードの利点は国際セリ名簿基準委員会(International Cataloguing Standard Committee:ICSC)が定めるせり名簿の作成基準において、グレードの明記ならびに優勝馬を太ゴシック(JRAの説明では太ゴチック文字)、2着馬と3着馬がゴシック文字(同、ゴチック文字)で記載できることである。
国際グレードの制定のきっかけはセリ市におけるセリ名簿の基準作成に由来する。セリ市では、販売者が売りたい馬をよりよく見せようと様々な努力を重ねる。購入者が事前にせり市における購買予定馬のチェックの資料とするためのせり名簿があり、せり名簿に対しても売りたい馬をよりよく見せたいという販売者の意向が働くのは当然のことであろう。しかし、せり市では公正な市場を構築する必要があり、その中でもせり名簿の作成基準が必要となった。
そこで国際セリ名簿基準委員会がせり名簿の作成基準を作ることとなった。せり名簿はその馬の父や母を含む血統構成やその競走成績を記載する。そこで勝利した競走がどのような競走であるかを格付けする必要が生じたために、このグレード制が用いられることとなった。1971年にはヨーロッパでグループ制が、1973年にはアメリカでグレード制が採用された。このグループ・グレードには互換性がある。
国際グレードに「グループ (Group)」を用いている主な国
イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、ブラジル、チリ、香港(中華人民共和国)、スカンジナビア(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)等多数